賢太郎の物書き修行

IT系と政治関連の事件を中心にコラム風に書いています。趣味は舞台、だけど最近は殆ど観てないな~。

それでも平城京遷都キャラクターは特に仏教を侮辱していないと思う

2008-04-16 16:32:25 | 事件
平城京遷都キャラクターは仏教を侮辱しているか?という投稿に無記名で以下の様なコメントを貰った。

ビックリマンなんぞの「宗教もネタに取り入れた子ども向けフィクション」と、平城京という仏教に大きく関わりのあり各寺も協力せざるを得ない(奈良総力を 挙げた国内外にアピールする)ビッグイベントのマスコットキャラクターを同列に扱ってものを言うあなたの思考回路の方がよっぽど問題だと思います。

ましてそれほどのイベントでありながら不透明な審査、割高な費用、県内外からの声を無視と加わっているのですから。

これは仏教関係者からなのでしょうか?それとも奈良在住の方なのでしょうか。その両方かもしれませんね。
さて、僕は先の投稿で「仏教を侮辱している」という一点のみに意見を表明しました。件のキャラクターが侮辱しているというなら、ビックリマンは尚のこと侮辱しているということにならないか?ということです。コメント子は子供向けフィクションの社会的影響なんか無視できるが、公式なビッグ(?)イベントのマスコットとなると影響が大きいのだと主張しているようです。
子供向けフィクションと言いますが、ビックリマンは放送当時には社会現象となるほどの人気を博しました。更に、アニメは何度かリメークされ、誕生後30年にわたって関連グッズは売れ続けています。海外でもアニメは放送されていて、そんなに目立ちはしませんがジャパニメーションの一角を占めています。しかるに、平城京遷都キャラクターは来場者予定数が150万人程度のイベントで、その影響はマスメディアによる放送には遠く及びません。ビックリマンチョコの月間出荷数は1300万個にも上ったそうです。一人が10個買っていたとしても130万人が月に買っていたことになり、延べ人数で言えば億を軽く超える影響があった訳です。
アニメーションなどを「子供向けのフィクション」と切り捨てるのは短絡的な発想で、ビックリマンの善悪二元+悪の改心というストーリー展開は説話などにも良く取り上げられる伝統的なフィクションの形態なのです。つまり、ビックリマンの淵源は明らかに仏教説話にあるワケで、それを「子供向けのフィクション」と談じるならば僧侶の説話の殆どは聞く意味が無いということになります。結局、多くの大人が子供が喜び、考え、世界の善悪のあり方やその関係性を理解するためにと工夫した作品を「如何にも軽く」見た傲慢な見解だと思います。

ビックリマンは誕生30年だそうです。なんと!第一次平城京は740年に遷都されるまで30年続きました。子供向けのフィクションも平城京も歴史は同じ程度ということでしょうか(これは皮肉。その後、平城京が再度都になったことは知っています)

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4 コメント

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Unknown (Unknown)
2008-04-17 13:06:30
バカな。奈良県を挙げて「公式」として行ってるのと、発売当時は当たるも当たらぬもわからないロッテが「フィクション」として行ったビックリマンを問題意識として同程度と扱うとは……。

それではサウスパークとバチカン関連団体が同様にキリストを茶化した場合を同列に扱うのと同じになってしまう。サウスパークを許しても後者は世間が許さないでしょう。

あなたの言い分はへ理屈というのです。
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県が「公式」は企業が「努力」しているよりも上等なのか? (賢太郎)
2008-04-18 09:16:34
「当たるか分からない」というならこの行事も同じでしょう。元から「当たることを目的としていない」のであれば税金の無駄遣い。ロッテだって「当たるかどうかは保障できないが、リスクをとって投資した」のであって、その真剣さは自治体の「公式行事」の非ではありませんよ。自治体がやっているから高尚であって道義的に批判する対象となるというのは民間活動を馬鹿にしていないでしょうか?
サウスパークは「明らかに」宗教を批判することを目的としていたのでしょう?「せんとくん」は仏教を侮辱したり批判することが「目的」だったのですか?違うでしょう?サウスパークを持ち出すのは筋違いというものですよ。
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Unknown (Unknown)
2008-04-20 12:33:29
>>奈良の片田舎の町おこしキャラクターより影響は大きい。

あなたこそそもそもこれの時点で相当馬鹿にしてないですか。
インフラ整備といい予算や協賛といい規模の大きいイベントなんですよ。

奈良ではなく「~省」主催の国際イベントと例えればご理解いただけますか? そういった場でギリシア神話を逆手にとった不謹慎なキャラを不透明に選出したら問題が起きるでしょうが、その時「聖闘士星矢」にもクレームを出さなければ問題提起してはいけないのですか?
あなた自身がどうだかは今までのエントリを見れば分かりますが、世間一般で言えば行政とフィクションに対する認識なんてそういうものです。だから「鼎の軽重を問われそうだ。」何ていう話がそもそもあり得ないんですよ。フィクションと同一視する方がむしろ世間的には問題です。
フィクションを馬鹿にしたりとか努力の差とかそういうレベルの話ではないので、公式キャラがクローズアップして問題視されるのを「民間活動を馬鹿にしていないでしょうか?」と捉える考え方が実に個人的なものであるかをよく認識した方がいいでしょう。

あとよく読解した方がいいですよ。サウスパークはビックリマンとのたとえ、バチカンは奈良でありせんとくんとのたとえです。サウスパークとせんとくんを「目的が違うから同じたとえにならない」と語るあなたの方が筋違いです。
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Unknown (賢太郎)
2008-04-21 12:15:14
>>>>奈良の片田舎の町おこしキャラクターより影響は大きい。
>>
>>あなたこそそもそもこれの時点で相当馬鹿にしてないですか。
>>インフラ整備といい予算や協賛といい規模の大きいイベントなんですよ。

なるほど、あなたの論点の位置がやっと分かりました。確かに、「奈良の片田舎」とは言い過ぎました。その点にお怒りなら訂正します。

次のブロックは何が言いたいのか良く分かりません。要は自治体主催のイベントなんだから、フィクションと同列に論じるなという話ですか?それとも「せんとくん」は仏教徒侮辱しているからだめだということですか?それとも選出方法に問題があるという主張ですか?

フィクションと同列に論じるなというなら、それには明確に答えていますが、それは優劣の問題を言っているのであって僕は優劣はないと考えています。遠いフィクションの世界でどういう風に扱われようと気にしないが、身近な地元のイベントで同じことが起きたら問題にするというのは半端な話でしょうということです。
聖闘士星矢のことを言ってらっしゃいますが、これも別にギリシャ神話の神々を愚弄するストーリーではありませんよ。「せんとくん」が仏教を侮辱しているという点は最初のエントリーで書いたように愛らしくそんなことは感じません。不謹慎だとは思いませんよ。
選定プロセスに不透明な点があるということですが、今回のキャラクター選定の過程に不透明さがあったとしても、選定されたキャラクター自体に問題があるわけではないでしょう。この問題で不思議に思うのは「選定の不透明さ」を指弾する説明に「キャラクターの不謹慎さ」を使う点です。この二つは本来別のものでしょう。僕はキャラクターの不謹慎さを感じないと言っているのであって、選定過程に問題はなかったとは一言も言っていません。

>>サウスパークはビックリマンとのたとえ、バチカンは奈良でありせんとくんとのたとえです。

バチカンを奈良とは大きく出ましたね。バチカンは政教一致の国ですよ。ローマ教皇庁=バチカン政府です。奈良の例えにはならないですよ。それとも奈良県は南都二六会によって支配されているのですか?そうではないでしょう。だから僕は直感的にサウスパーク=せんとくんだと考えました。それにビックリマンはサウスパークだというのもおかしいでしょう。あのアニメに宗教を揶揄する意図はないですよ。
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