賢太郎の物書き修行

IT系と政治関連の事件を中心にコラム風に書いています。趣味は舞台、だけど最近は殆ど観てないな~。

面白いセミナー

2009-03-29 22:44:24 | モブログ
今日はあるセミナーに参加してきた。

そのセミナーはある会社の事業戦略セミナーに参加するというもの。

自分の普段の仕事と関係ない業界なので刺激になった。セミナー講師は有名なマッキンゼー出身のコンサルタント。僕の他、社外メンバーが数人アサインされていたが、講師のアシスタントとしての役割を期待されていたが、役割は果たせていたろうか?

講師の評価は八十点。ん~。反省…。

ポジショニングに失敗した。

次回は二週間後。

少し真剣に取り組もう。

社内セミナーに社外の人を入れるというのは面白い。社員の友人などであれば、下手にコンサルタントを雇うより安上がりだ。面白い工夫だと思った。

高速道路 1000円の効果

2009-03-29 07:49:51 | モブログ
土日の高速道路料金が1000円で乗り放題という景気刺激策。地方では交通量が増えて景気を刺激したと政府は胸を張る。しかし、都心に向かうほど交通量は増えていない。
購買力が大きい都会生活者が地方で消費しないと経済効果は限定的だ。そもそも、土日に高速道路料金を下げるというところに政府のセンスのなさがうかがえる。料金を下げるなら、平日こそ下げるべきだ。
観光施設というのは「装置産業」であるため、利用者が多かろうが少なかろうがコストがかかる。観光客が少ないからといって店を閉めれば、観光地としては見劣りがし、活力が失われる。だから、観光産業は客の波が大きいほど利益を出せない。
観光地はただでさえ土日に客が集中して効率が悪い。今回の高速道路料金値下げはそれを更に大きくするので、売り上げは伸びるだろうが利益は伸びない。
なぜなら、土日の観光客対応のために雇用を増やさないといけないからだ。土日だと労務費の単価は上がる。それに、土日だけ働く人は少ないから平日の人も増えてしまう。そのため今回の値下げで観光地が本当に潤うかは不明だ。
逆に、平日の値下げをすれば、平日の観光客が増えて観光地の利益は大きくなる。平日は客に対して人が多いから、ある程度までは客が増えても働く人は増えない。だから、平日の売り上げが伸びれば、それは利益に直結する。
政府は「雇用が増えなければ景気対策にならない」というかもしれない。だが、観光産業の利益が増えれば、施設の改修や更新などの設備投資が増える。その投資は他の産業での雇用を増やし、より大きな景気刺激となるだろう。

本当に、官僚や政治家はセンスがない。

日本人のルーツ

2009-03-27 14:48:34 | モブログ
「丸木舟でインドネシア→日本 人類移動たどる旅、出航へ」(朝日新聞)
http://www.asahi.com/national/update/0327/TKY200903270103.html

インドネシアから日本にむけて丸木舟で漕ぎ出すという話し。

日本民族の形成の中で、南洋の島々から渡ってきた人たちが日本に定着し混血したという説がある。

その実証をしようというわけだ。

太平洋を人力だけで渡りきり、新天地を求めたというのはワクワクするような話だ。

浦島太郎の昔話や海幸彦・山幸彦の神話など、日本人と海洋民族との関係を示す説話は多い。

土着の所謂「縄文人」に朝鮮半島から移住した「弥生人」に海洋民族加わり、彼らが混血して日本民族が形成されとすると、日本人のルーツは多様だと思う。

海洋民族の到来は日本の稲作にも影響を与えたという説もある。

インドネシア地域の稲と中国原産の稲を交雑した稲に成長が早いという特徴があるという研究があるのだ。

稲は元来生長が遅く、中国でも揚子江など南部でしか栽培できない。

日本も温帯化してからは温暖な期間が短くなって、稲の栽培が出来ないということが起きたのではないかという。

しかし、南洋由来の稲と中国由来の稲が交雑して出来た稲は生長が早いため、日本でも栽培が出来たのではと言われる。

実際、発掘調査では九州地方と東北地方の稲作の開始時期には大きな隔たりがないのだそうだ。



「瑞穂の国」とは豊かな日本を示す雅言葉だが、その稲穂は日本人のルーツ全てが詰まっていると思えば、日本に最もあった言葉なのだと改めて思った。

WBCの行方

2009-03-24 19:03:39 | モブログ
WBCは日本と韓国での決勝戦を息詰まる様な激戦の中、日本が制して連覇を成し遂げた。今日の日本の、いや韓国もビジネスパーソンの生産性は劇的に低下しただろう。twitterでは実況中継並みに試合経過が分かった。

さて、WBCはメジャーリーグの関連会社が主催しているという。ところが、第1回の記念すべき大会も、大会史に残る初の大会連覇も、日本に奪われたアメリカは、この大会を続けるだろうか?興味深いところだ。王監督が激怒したアメリカに有利な大会運営も、アメリカ選手が最も慣れ親しんでいるメジャー公式ボールも、アメリカの優勝にはつながらなかった。

もしかしたら、WBCは二回で終わるかもしれない。自分たちが一番になれない大会に付き合うほどアメリカのビジネスはフェアではない。勝てるルールを見つけれなければ、大会を諦めることも平気でやるだろう。今回の参加国に金を出させて世界野球連盟を作らせてWBCを高値で売ることだってやるかもしれない。

いずれにしても、WBCの運営は見直されるだろうし、毎回日本が優勝なんてことはないだろう。その点で、参加国がフェアに楽しめる大会に変わって欲しいものだ。

ガンジーの好奇心を実行しようー試すことに失敗はない。

2009-03-17 19:17:45 | モブログ
デイル・ドーテンの「笑って仕事をしてますか?」より

“ガンジーの好奇心を実行しようー試すことに失敗はない。”

この本の中で最も好きなコンセプトがこの一文にある。デイル・ドーテンの考え方で一番好きなものだ。

「試すことに失敗はない」。

これは珠玉の言葉だ。

得てして、チャレンジ精神は「失敗したらどうしよう」という考えによって妨げられる。しかし、そもそも試すこと“試験”することには成功も失敗もない。あるのは反応だけだ。成功とか失敗というのは反応につけられたレッテルで本質的な成功と失敗には関係がない。であれば試すことは積極的にするべきことだ。大抵の場合、試すことには大きな投資も不要だ。

周りを見回してみれば、まだまだやってみていないことは沢山ある。

効率的な会議を目指して(準備編)

2009-03-14 15:08:11 | ビジネス

仕事をしていると多くの会議に出席する。自身の出席するものを数えてみると報告会も含めて五つの会議に出席していた。情報共有を目的とした連絡会が二つ、所属部門の責任者会議が一つ、プロジェクトの会議が二つ。それぞれ一ヶ月に2~4回開催されるので平均して3回だとすると一ヶ月で15回会議に出席していることになる。

個人的には目的が明瞭でない会議は好きではないので、役立たずな会議は出席しないようにしているので多分少ないと思う。それでも、平均して二時間程度、合計で30時間は会議をしていることになる。一日7時間働いているとして六日弱が会議だから、働いている時間の四分の一は会議に出席していることになる。

これよりも多くの会議に出席している人も多いだろう。そう考えると仕事の生産性を向上させるという場合に「会議の改善」は取り組むに値するテーマになるだろう。

さて、会議をする場合に「準備」をしているだろうか?しているとしたら「どんな」準備をしているだろうか?準備もせずにとにかく集まって話そうという会議になっていないだろうか?

会議の準備は次の様なことが必要だろうと思う。

1)アジェンダの準備
2)関係資料の準備
3)会場の設営

アジェンダの準備は「会議の式次第」になりがちだ。
例えば、こういうアジェンダが良く見られる。

1.はじめに
2.資料の説明
3.質疑応答
4.さいごに

といった具合。
しかし、本当のアジェンダは式次第などではない。資料の目次でもない。
「agenda」を英和辞書で引くと、

agenda [dnd]
━━ n.pl. 会議事項; 議題; 議事日程(表); 政策; 【コンピュータ】アジェンダ.

と出てくる(Infoseek辞書)
これで言うと式次第でも構わない気がするが、実際は違う。
Oxford dictionaryによると、

agenda
  • noun 1 a list of items of business to be discussed at a meeting. 2 a list of matters to be addressed.
  — ORIGIN Latin, ‘things to be done’.

とある。つまり、「話し合われるべきこと」「対処するべきこと」のリストということである。対処するべきことは何だろうか?話し合って対応を決めることは何か?を考えてリストを作成するのが「アジェンダの準備」だ。具体的には会議のゴールや一連の活動(プロジェクトなど)のゴールからブレークダウンしていくことになる。例えば、「セールス活動の改善について」の会議であればゴールは「改善策を得ること」になる。その為には改善策の「内容」「開始時期」「検証方法」などが決まっていないといけない。内容は①ブレーンストーミングでアイデアを出す②アイデアを整理するフレームワークを決める③アイデアを整理して評価する・・・などのアジェンダが決まってくる。もしかしたら、アイデアを策定するプロセス自体を最初の討議項目にしても良いだろう。

アジェンダが準備できれば、つまり「話し合うべきこと」が決まれば、その話し合いに必要な関係資料はおのずと決まってくる。ただし、資料は紙に印刷して用意するのか、電子データとして用意してプロジェクタで映写するのか、OHPを使うという様なケースもあるだろう。また、資料は会議の他の参加者に用意してもらわないといけない場合もある。その時には資料作成の依頼をする必要がある。

ここまでやると大抵の場合は会議参加者にアジェンダと資料を送って会議に臨むことが多い。しかし、会議の会場設営がまだだ。会議室に入って、そこに設置されているデスクと椅子をそのままの配置で使っていないだろうか?その配置は本当にこれから始まる会議にあっているだろうか?殆どの場合、会議室は様々な目的に利用することを前提としているので、決して「私達の会議」仕様になっているわけではない。そこで、会議を始める前にデスクや椅子の配置を変えて話し合いがやりやすい形にした方が良い。デスクが大きかったり、重かったりして配置が変えれない会議室は使わないほうが良い。人数や会議の目的を考えて配置を変えるのは結構難しい。良く分からなければデスクを八の字に開いて、開いた側にホワイトボードなどを置くのが良いだろう。途中で話しづらいとか参加者が気になるようであれば、レイアウトを皆で変えてみればよい。


物語の中で生きる世界経済

2009-03-13 19:45:21 | モブログ
SAPIOで「アメリカのドル廃止」「アメリカの金本位制復帰」「アメロ発行」「日本でペイオフ発動」など物騒な話題が取り上げられていた。それぞれの記事にはある程度の妥当性がありそうな気もするが、どうだろうか?SAPIOは陰謀好きで政治思想的には保守的だが、経済記事は極端に悲観的で時々あれっ?と思う。

今回の記事も極端に危機を煽り、国民の関心を呼び起こそうという意図があるのだろう。しかし、これらの記事には本当に起きるのか?リスクがあるのかと首を傾げたくなるものも多い。

とはいえ、それほど世界経済が、とりわけアメリカ経済が追い詰められているのも確かだ。ただ、記事にある様な政策が仮にとられたとしたら、間違いなく国際的な紛争が発生するだろう。1920年代の大恐慌が世界中の国々の経済に打撃を与え、それによって資源争奪戦が始まり、世界戦争に至ったことを考えると、とても良い選択とは言えない。

すると、世界経済はこのまま崩壊に向かうのだろうか?それよりも、世界の国々がアメリカドルに信任を与えることが発生するかもしれない。もちろん、ドルの本質的な価値はなくなるだろうが、世界中がよってたかってドルに価値をつけて“ドル経済”物語を続けさせるかもしれない。

経済は実体より大きくなっている。しかし、実体の大きさに戻るには先進国はもとより新興国にも辛いことだろう。“裸の王様”のごとく、アメリカをピエロにして経済を支える選択をするのではないだろうか。

現代の多くの国の経済が密接かつ複雑に絡まっている状況で、自己保身によって“都合の良いドル”を使い続けるという選択はあると思う。

合意プロセスの合意

2009-03-11 19:28:38 | モブログ
先日、社内のある会合で、そのチームの名称を決めるというアクティビティを行った。
最初に参加者5人が一つずつ案を発表し、それから投票によって決めた。この時に僕は敢えて“どうやって投票するか”を議論するようにした。結果的に一人二票ずつを無記名投票して決定した。

なぜ敢えて投票方法を議論したのか。これは合意プロセスを最初に合意するということの重要性を感じたかったからだ。

どんな話し合いでも、最終的に“合意する”ことが目的だ。ところが、いきなり本題に入りある程度内容が煮詰まったところで、「全員が賛成しなければ合意出来ない」とか「彼我の規模が違うのだから、条件が必要」といった話が出てきて合意に至らなくなるケースがある。今まで話に出てこなかった条件を持ち出されるようなこともある。
これは最初に合意プロセスを合意しておかなかったことに起因する。システム提案の場面や営業交渉の場面でよく発生する。

この様な交渉の場面では、互いに交渉スタイルが分からないものだから、有利に交渉を運ぶために情報は隠されがちになる。しかし合意プロセスをお互いに理解すれば、その疑心暗鬼を軽減することが出来る。

例えば、
①交渉を始める前提条件の確認
②交渉の順番
③合意内容のオーソライズ方法
などを合意すれば交渉や話し合いもスムーズに進むだろう。

励ましの眼差しを向けつつ、他者の才能を見抜き、全員が賞賛するようその才能を支持しよう。

2009-03-11 19:28:28 | モブログ
デイル・ドーテンの「笑って仕事をしてますか?」より

“励ましの眼差しを向けつつ、他者の才能を見抜き、全員が賞賛するようその才能を支持しよう。”

“認める”ということなのだと思う。認めるために、人の(部下の、同僚の、上司の)やることをしっかりと見なければならない。他人を観察するということは皆あまり出来ていないのではないだろうか。

昔、初めて管理職になった時に上司から言われたことがある。「1日のうち5分間だけ一人の部下のことを考えろ」。部下が5人いれば一週間で全員のことを考える時間が出来る。ところが、いざ考えようと思っても部下のことがすぐに思い浮かぶだろうか。全員のことを考えられるというのは案外難しい。
部下の中には苦手であったりして考えが及ばないこともある。ましてや、長所短所などと言われるとサッパリ思い浮かばないことも。

思いの外、部下を観察していなかったことに思いあたる。

観察しても、その部下の才能を見抜くことは出来るか。観察にも、ただ単に現状を観察するのと反応を観察するのがある。反応を観察するには条件を変えないといけない。つまり、課題を与えたり、違うミッションを与えたりすることだ。
チャレンジに遭遇すると人は様々な反応を示す。この時に長所や短所が出てくる。同じことを長年させるのは、もしかしたらその人の才能をスポイルすることになるのかもしれない。

観察し、才能を見つけるためにも、やらなければいけないことは沢山ある。

恐怖の文化

2009-03-09 13:50:18 | モブログ
「ゆとりの法則~誰も書かなかったプロジェクト管理の誤解」トム・デマルコ著より

デマルコは「恐怖の文化」というものを取り上げている。デマルコは名作「薔薇の名前」を例に出してキリスト教文化に根ざした恐怖を説明するが、次の文章はこの恐怖の文化が決して特定宗教固有のものではなく普遍性があると思わせる。曰く、

「恐怖の文化をもつ組織には、次のような特徴がある。

1.口に出しては危険なことがある(「このノルマを達成できるとはとうてい思えない」など)。それが真実であっても、言い訳にならない。
2.それどころか、その懸念が的中した場合、上層部の虫のいい願望がかなわなかった原因はあなたにあることになる。
3.ほとんど達成する見込みのないような強気の目標が設定される。
4.権力が常識に勝る。
5.服従しない者は罵倒され、おとしめられることがある。
6.全体として、能力のない人より能力のある人の方がクビを切られる。
7.生き残った管理者は特に怒っている。だれもが彼らとすれ違うのを恐れている。」

これが「恐怖の文化」であるとしたら、多くの組織は恐怖の文化に支配されている。

このリストの中で見た目で直ぐに分かるのは7.の項目である。管理職がイライラしていたり、部下を叱り飛ばしているのであれば、彼は恐怖によってその”場”や部下を支配しようとしている。でも、恐怖の文化の恐ろしさは1.にあると思う。つまり、「誰もが正直さや誠実さを忘れる」。

正直さや誠実さ、率直さは「宝」である。しかし、このリストが教えてくれるのは、組織では得てして「率直さ」が迫害されるということだ。「王様の耳はロバの耳」とか「王様が裸で歩いている」と言えない組織は事実によって動くことが出来ない。空虚な「願望」によって動く。

もちろん願望は努力によって現実化することがあるので、願望自体を非難はしない。しかし、現実を見据えた上で願望を言い、現実とのギャップを埋めようとする態度と願望だけを追い求める態度は違うものであろう。だから、現実を指摘する率直さは決して非難されてはいけない。