ほんまかいな、そーかいな、南アフリカ と ちょびっと シドニー そして日本だ!

南アフリカ(2004年)と、シドニー(2005年)での生活の近況報告です。そして日本でも(2007年から)

だますのが悪い?だまされるのが悪い?

2004年04月12日 | 南アフリカ
ドラケンズバーグのハイキングコースを歩いていて、標識がわかりにくく、脇道のような分岐点で迷っていたら、ちょうど、その脇道から人がやってきたので、聞いてみた。 すると、実に丁寧にこっちに行くとルックアウトロックで、もう一方のこっちに行くとタイガーフォールだよと教えてくれ、そのタイガーフォールへの道に向かって彼らは歩いていった。一方、僕の方は、”そりゃ、どうもありがとう” と、いいながら、ルックアウトロックへの道をたどった。 ところが、川に出くわしたところで、そのみちがぱったり消えてしまったのである。
どう見ても道が川で途切れている。 無理やり川を渡渉してもその先に道が見当たらない。藪をこいで対岸の土手にも上がってみたがやはり道が見当たらない。 これが、日本なら、もう少し無理やり地図を見ながらそれらしいところに向かってすすむのだか、いかんせんアフリカでは、何があるかわからないので、あまり無理はできない。 半信半疑で道を引き返し、さっきの分かれ道からタイガーフォールへと続くと教えられた道をたどっていくと、ルックアウトロックが現れ、しかも、先ほどの連中がそこで休んでいる。
連中はニヤニヤ笑ってこっちを見ているが、こちらは、ユーモアと笑って済ます余裕はない、貴重な時間を3~40分もつぶされてしまったのである。 今回は日帰りのハイキングなので、十分な時間が取れず、つぶされた時間の分だけ先へ進めなくなるのである。 向こうは、明らかにわかっていて、意図的にうそを教えたのである。 なんとも不愉快な話だ。
が、簡単にだまされてしまったこちらにも問題はある。 日本と違って、こちらの人は平気でうそを教える…といっちゃぁ人聞きが悪いが、確信がなくても思ったとおりを教えるので、悪気がなくてもうそになる事が多い。 これが、日本だと良くわからないことは ”わからない、知らない”と、答えるのだかこちらの人は、なんか適当に答える人が多い。…もちろん、人にもよるが…。
先の例は、明らかに悪気があったものだが、そうでなくとも、よーするに習慣の違いなのである。
だから、相手の不確かさを見極めるために、しっかり相手の目を見てその話がほんとかどうかを自分で判断する必要がある。 一方、日本人は、そんな必要がないから、相手の目をしっかり見据えて話す必要がない。 むしろ、そんな事をするのは、相手を信用していない証拠だから、かえって失礼にあたる。
よく、日本人は、自信がなくて目を見て話さないから、欧米人から信用されない。
などという話を聞くが、こうして考えてみると、そんなことはない。 よーするにこれも習慣の違いなだけなのである。
むしろ、目をみて話さなくても安心できる日本人の習慣を誇りに思っていいのだ。
…と、僕は思ったが、どうだろう。

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