経済記者山田くん

愛媛の経済に関する『話題のネタ』。時々『愛媛の企業検定』から出題。

ココだけの話。商品には売れる場所がある。

2010-05-29 | 愛媛の企業
商品には売りやすい場所がある
松山の高級乗用車の売れ場所

 商品には売れる場所があるらしい。

高級商品は特に、そうした傾向が顕著であるという。そのなかで輸入車の売れる場所について、こんな話を聞いた。

 ベンツが売れる最も大きい市場は東京都であることに間違いはないが、23区別に分析すると大きな傾向が現れるそうだ。
 ベンツが売れる区は、杉並区、港区など主に東京の西南部で、一つの区で年間1万台売れる。それが東京都の江戸川区など東部の区では年間100台程度しか売れない。その差は100倍。だから、ベンツのショールームは、その売れる区のなかでも一等地に開設している。

 松山市でも、同じように場所によって売れる地区があるそうだ。

 県内のある社長は、ヨーロッパ車に乗っている。そして担当営業マンに調べさせた。すると、BMWが売れる街は、松山の城北から道後、持田、そして久米に至るエリア。その地域しか、ほとんど売れていない。これにより、輸入車のユーザーは、修理に出すのにも、とても便利な場所を臨んでいる。

 こんな話だった。

 高級車に限らず、どんな商品にも売れやすい場所、地域と言うものがあるのではないかと想像できる。

この話から、何をイメージしますか。
 それによって行動が変わってくる。

経済記者山田君のココだけの話、低価格パソコン。

2010-05-21 | 愛媛の企業
 デフレが進行している状況のなかで製造、卸、小売ともに高品質・低価格商品の開発を推進している。そうして商品化された商品が量販店の店頭に並んでいる。

そんななかでパソコンは、高い性能に見合った商品の価格がある一方で、高い性能ながらも格安の商品をチラシや店頭で見ることがある。そこで、パソコンの組み立て業界に携わる事業所を訪問した際に尋ねたことがある。すると「消費者には気が付かない、安くし販売するための値段・性能のからくりがある」ということだった。

 パソコン組み立て業者の話。

 アジアには、有名メーカーのパソコン部品が同じ性能表示でも2、3種類存在する。例えばインテルのペンティアムは少なくとも2種類ある。このようにパソコン部品は同じメーカーの表示でも数種類ある。
 例えば、日本のバイヤーが、台湾に行って、部品メーカーや卸業者の人と合って「Aメーカーのメモリーください」と言う。すると台湾の業者は、奥に行って商品を持って来て「この二つともA社の物。安いのと、メーカー保証の、どっちする」と言ってくる。安いのを買うと、Aというメーカーでありながら、上手く作動しなかったり、表示している性能が出なかったりするようだ。

 部品を寄せ集めパソコンを組み立てる場合、各部品同士の愛称みたいなものがあり、一概には単品の部品が粗悪な商品とは言えないのだが、安い部品を買うと、かなり全体としての性能に影響してくる。

 買ったパソコンの動きが、思ったより遅い。しかし、表示はうそではない。ただメーカー保証品と、そうでないものの違いが出ている。
 とても、一般の消費者には、判らない。

ココだけの話。ヘッドハンティングのノウハウ。

2010-05-15 | 愛媛の企業
 業界生情報。
 日々、取材の傍ら、雑談をすると業界の生情報が聞ける。それを十数年前から記録して残している。暇な時は、時々、めくり返してみる。やはり、面白い。
 そのなかから「ヘッドハンティング」の話。

 ある人材派遣会社の管理職の人と話していた時、他社から依頼を受け、ヘッドハンティングもしている、と聞いた。
 それでヘッドハンティングは実際、どのように話を相手に持ちかけるのか。
 答えは、当然といえば、うなずく話でした。

 それは、先ず、相手の不満を聞く事、だそうです。あるスーパーの社長が敵対業者の専務に目をつけた。そして、依頼が来たそうです。そこで専務に接触し、話した事は、「社長の息子がいきなり来て、社長の後釜に座るのは嫌でしょ」。相手の状況を調べ、一番の不満の種を探し出して、そこを突く。その場で専務は軽く聞き流している風だったそうです。しかし、暫くして「正式にその話を聞きたい」と電話があったそうで、通常、ヘッドハンティングの話をして一週間で相手からアクションがあるそうです。
 その人曰く、「誰でも絶対に会社のどこかに不満を持っている。不満のない人なんかいない」。ヘッドハンティングのツボ、それは相手の不満を探る事から。言われてみれば、確かにそうでした。



 

回転寿司、スシローの噂に勝る

2010-05-12 | 愛媛の企業
 日経流通新聞で、流通・サービス分野で顧客満足度全国3位のスシローに初めて行った。
 あくまで松山のお店です。凄く期待しました。小売店・飲食店などを含めた全国の事業者のなかで全国で3位のスシロー。
 入って、座ろうとすると椅子を引いて、「どうぞ」と言われて、座ろうとすると椅子を座る動作に合わせてセットした。ウー。松山でも少ない高級フランス料理店並み。
 ネタをどうかな。まあまあです。商品の品質についての顧客満足度も全国トップ並み。
 
 でも「もう来ないだろう」と家内が言った。
 「そうやね」と返事した。

 それは何故なのでしょう。
 われわれと周辺にいるお客さんの求めているものが違うと思いました。
 格好を付けているのではないです。
 私達と他の人たちの違いが、アルコールの量として分かったのです。我々は、一時間とチョットでビール瓶6本を開けました。ふと気付いて囘りを見ると、アルコールを飲んでいる人はいないです。周りの人がピンの数を、目で静かに数えていました。
 目的が違ってました。
 私達は、顧客サービス満足度のトップクラスの店に行きたかっただけです。
 飲み屋のおねーちゃんとパパみたいな人が一緒のテーブルに座った。

 

 
 

お菓子「東京ばな奈」を開発した会社

2010-05-11 | 愛媛の企業
 今回は今日、取材で聞いたことを伝えます。
 本当は、もう少し文章を仕上げて書こうと思ったのですが、とにかく、今、こんな事になっているそうです、ということを伝えます。
 それは、現在建設中の「スカイツリー」のことです。
 スカイツリーには、当然、土産物売り場がありますよね。なんと、その売場に並べられる商品は、大方が、東京バナナを販売しているグレープストーンという会社になっているそうです。
 グレープストーンという会社は、お菓子の販売会社ですが、自社で企画開発し製造は委託。「東京ばな奈」をはじめ自社では、あまり作っていないそうです。OEM商品を販売している会社です。
 その会社が、売場の6割以上を占めているのです。
 ここから何がわかるか。
 和菓子業界は、老舗の会社の自社ブランド商品が日本全体で二割くらいしかないそうです。
 日本の和菓子業界は、こんな状況らしいです。
 県内の有名会社で販売している商品も、他社が製造したものをその会社の名前で売っている商品が多いそうです。
 実名を聞きましたが、ここではその商品名を書くことはできません。
 業界の専門家の話は、本当に面白い。