経済記者山田くん

愛媛の経済に関する『話題のネタ』。時々『愛媛の企業検定』から出題。

経済記者山田君のココだけの話、カニは通販。

2009-09-15 | 日記
 先日、「蟹は、通信販売で購入する消費者が増えている」という話を聞いた。
 書籍については通信販売をよく利用するのだが、その他のものについては利用したことがない。そのため理由が何なのかピンとこなかった。それで、尋ねてみた。
 通信販売で買わないとすると、蟹を買う場所はスーパーになる。「今では、蟹をスーパーで買う人の方がむしろ少ないのではないですか」ということらしい。蟹を買う場合において、スーパーと通信販売を比べて説明してもらった。
 ある蟹の販売業者の話。
 通信販売で扱う商品は、日を追うごとに幅が広がっています。これまでは衣料品が多かったですよね。それが徐々に食料品へと広がり始めています。
 通信販売される食料品の中でも蟹は、スーパーより通信販売に向いている。その理由が二つあります。その一つは、スーパーで買う場合なら発泡スチロールに入れるため物が多いくなり、レジを通って車まで運ぶため、持って帰るのが大変。その点、通販なら自宅まで宅急便で運んでくれる。
 もう一つは、値段です。スーパーに並べられている商品の価格帯を考えてください。スーパーでは通常、一品が千円を超える商品は置かれていません。スーパーに来る消費者は、一千円以上の商品を買いません。だからメーカーや卸業者は納入しないし、バイヤーも仕入れません。それは蟹についても同様で、千円を越える冷凍の蟹は置きにくい。置いたとしても千円以下の蟹で家族三~四人を満足させるのは難しい。 その点、通販ならお得感を出せば、数千円の商品でも売れる。
 シルバー層は、お金を持っているけれど、運ぶのが面倒。外食でなく、内食にすれば少し贅沢な夕食にできる。その上、今年は、蟹の売れ行きが全国的に伸びているそうです。