経済記者山田くん

愛媛の経済に関する『話題のネタ』。時々『愛媛の企業検定』から出題。

美術館の学芸員は知識の泉

2011-02-25 | 愛媛の企業
美術館の学芸員は知識の泉 一枚の絵からイメージ広がる

 愛媛県美術館の学芸員の方と話す機会があった。
以前から、学芸員という職業に興味を持っていたから、この時とばかり、取材の目的とは関係ない話ばかりを聞いてしまうようになった。
 特別な職業で、一般の人々とは少し離れているような職業で、いわばベールに包まれているような世界のように思っていた。

 まず、学芸員はどのような大学の学部を経て、学芸員になるのだろうか。

 その人自身は、某有名大学の文学部美術史学科を卒業後、大学院で修士・学士を経て美術士の資格を所得した、といっていた。その後、県外の某美術館から今回、愛媛県美術館で働くようになった。その人は、あるヨーロッパの画家を追いかけ卒業論文及び学士のテーマとして論文を作成したそうだ。もちろん他の職員の中には、美術大学を卒業後、画家になり、それから美術士になる人もいる。理系の大学を卒業し就職しながらも、学芸員になるために再び、大学に入学し美術史を勉強しなおし学芸員になるケースもあるそうだ。
 学生時代は、研究の一環で一年間に美術展に百回くらい足を運んだそうだ。百回といえば、三日に一回の計算だが、その人は土曜日曜でそれぞれ三ヵ所くらい観て回る。興味のある芸術家の美術展なら海外でも日帰りしてでも行く。
 その人に、七月から愛媛県美術館で企画展として開かれる美術家の事を聞いた。
 すると、その人の生れた時代背景、作品の特徴はいうまでもなく、もともと建築デザイナーで、その師匠に薦められて転進し、現在の画風、美術家として評価を受けるようになった事、美術界の評価としては現在、どの程度とか、とにかく次ぎから次ぎと、色々な情報を提供してくれた。驚くほどの説明をしながらも、今回の企画展の芸術家についてはそれほど詳しいほうではないのだそうな。
 では、詳しい芸術家の事となると、どれほどの情報が蓄積されているのかと思うと、あっけに取られた。
 愛媛県美術館では、展示会を開催している期間中、こうした学芸員が、絵について説明してくれる時間を設けている。


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