経済記者山田くん

愛媛の経済に関する『話題のネタ』。時々『愛媛の企業検定』から出題。

東日本大震災の愛媛への意外な影響

2011-04-03 | 愛媛の企業
 東日本大震災が様々な形で愛媛県内の経済活動に影響し始めているようだ。
 震災に見舞われた地域で、仮設住宅の建設が最優先されることから、県内の住宅メーカーでは建築資材の不足が懸念されていて、受注しても完成がいつになるか、不安な状況にあることは、よく耳にする。
 また建設業界では、ガレキの除去などに必要な建設機械を、数千単位で政府が注文したため、震災地に集中。それに伴い、「建設機械のアームの先端部分、バケットも不足し始めている」などとも聞いた。
 そんななかで、意外な業界で、しかしながら企業売上に影響するほどの深刻に事態になりそうな話を聞いた。
 地元菓子メーカーの経営者の話。
 我が社を含めて菓子業界も、これから大変な状況になるかもしれません。
 と、いうのも製品を作っても販売できないようになるかもしれないのです。どういうことかと言いますと、製品を包むプラスチック製の包装材が不足し始めているらしいのです。製品を包む包装材メーカーが実は、東北地方に多いんです。これらのメーカーが今回の震災で製造がストップしている。このため新たな需要に対応できないそうなんです。
 包装資材の卸業者に、今までと同様に販売してもらえるのは、いつ頃までか、と尋ねても「分からない」と答える。
 包装材がないと、中身を製造して作ったものの、包装できず、出荷できないのです。
 これは菓子業界だけでなく、食料品業界全体にかかわることかもしれません。今のところ、対応策がない状況です。


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