子どもをないがしろにする為政者はロクデモナイ者である

2016-04-15 08:08:23 | 政治
幼い子を持つ母親たちが
規制を緩和して保育所に子どもたちをすし詰めにする
緊急対策は事故を増やすことになりかねないのでやめてほしい
と訴えている。

子どもの死亡事故が起こったばかり

大阪府知事は待機児解消のため
大阪内の市町村を国家戦略特区として規制緩和を求める
ことを国に求めるという。
これは保護者の願いをないがしろにする政策である。
公の施設で子どもの命の安全に責任を感じた発言とも思えない。

また、
保育士不足について
税金で給料を上げるのは資本主義経済において無理がある
と述べたとも。
しかし
保育は資本主義経済にはなじまないので
公金で運営がされているのである。
かつては保育の運営で利益を上げることは禁じ手であった。
しかし
今株式会社の参入も可となったために
利益を上げ、株主配当もされているのだろうが、
そうは言っても利益を上げられる事業ではない。
利益を上げようと思うのなら具体的には
国から支給される保育支弁費から子どもの処遇を削ること
若しくは
保育士に払うべき賃金を引き下げることでしか生み出せないのである。
そのことによって
保育士になったものの途中でやめていく若者が多くなっていることも事実だ。
私は
子どもたちへの税金投入を惜しむ為政者はロクデモナイ者である
と思う。
かつて、
公立園と私立園の給料の格差で
社会福祉法人の保育士が不足状態にあったことも鑑み
公私格差是正のための補助金制度を確立し
なおかつ
保育士不足を解消するために
授業料無償の保育士養成学校を幾つも作り
子どもの保育対策に取り組んでいた知事がいた
東京の美濃部知事である。
私が共同保育所に努めていた時代のことであるから
すでに30年位前のことになる。
その後
鈴木知事、青島知事と変わったが制度はそのままであった。
しかし、
石原知事が登場してその制度を次々に破壊
他の園に先んじて保育時間を延長するなどの取り組みをした施設に
補助金を手厚くするなどの制度に変更
保育士の賃金公私格差是正の補助金は無くなった。
そしてそれに連れて
毎年大量に保育専門学校や大学を卒業した若者がいるのに
保育士にはなりたくないという状況が続いているのである。

次世代を担う子どもたちが
家庭で保育されるのであれ、保育所などの施設で保育されるのであれ
安全で、安心な環境
何よりも
命を奪われることのない環境で成長するための税金投入は
必要不可欠なことである。
為政者はそのことを肝に銘じ
保育所に入れなければ困ると訴える保護者の期待に沿うべく
認可保育園の建設をこそ進め
保育士の処遇改善に税金投入をすべく取り組んでもらいたい
と強く願うものである。
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