アスベスト含んだ建築物解体は絶対説明が必要です

2006-11-15 18:28:22 | Weblog
昨日、東村山駅西口再開発の解体除却工事の入札問題で報告しました。
実は再開発組合とこの工事落札者の増田コーポレーションは、工事着工を急いでいます。アスベストが含まれた建築物の解体なのに、近隣住民にさえ一片のお知らせで着工しようとしています。
昨日から今日にかけて、各団体が住民説明会の申し入れをしました。
私が所属する日本共産党東村山市議団も、諸般の事情で14日の朝、8時半に都市整備部長、再その後9時過ぎに開発組合理事長宛に説明会の申し入れを行いました。(申し入れ前文は後述)

14日午後1時半から、説明をするというので組合事務所の隣の集会所に行ってみました。
申し入れをし、参加した多くの人々が、口々に近隣住民を中心に一堂に集めて説明会をし、疑問に答え、安全の確保に努力していることを見せなさいと要求。
ところが組合は、個別に疑問に答えるからそれで十分理解を得られる。説明会は必要ないという態度。

アスベストは吸引することによって多くの疾病を引き起こします。発がん性も高く、またその発症はいつか分からず、将来にわたって不安要因となります。
ある参加者が、「現時点での近隣住民の健康調査さえ必要なのに、そんなことも考えず、ましてや説明会という最低のことすらしないのはどういうこと」
と質したのにも黙して語らず。

とにかく今説明させて欲しいというのみ。早く、厄介なことは終わりにしたいという姿勢がみえみえでした。本当に市民のことなど考えていないことがヨーク分かりました。

市長への申し入れ文は以下の通りです。

東村山市長 細渕一男殿

東村山駅西口再開発事業に伴う既存建物解体除却工事について
住民説明会を行うよう再開発組合への指導を求める申し入れ

 先ごろ入開札された東村山駅西口再開発事業に伴う既存建築物の解体除却工事について、再開発組合は、近隣住民への一片の通知文書の配布のみで工事着工を予定していると聞いています。
 東村山市はこのことを承知しているのでしょうか。
 今回の建築物解体はアスベストを含む解体である以上、従事する労働者はもとより、近隣住民に多大な被害を及ぼす可能性がある工事です。こうした安全性に問題がある工事を文書配布のみで実施することが許されるはずがなく、緊急に、住民に対して説明会を開催し、安全対策などについて説明を行い、住民の疑問に答えるべきです。
 また、旧ボーリング場は西武鉄道に近接しており、駅利用者にも多大な影響を与えかねません。駅利用者も含めた関係者への説明も必要と考えます。
 市民の健康に責任を持つべき東村山市がこれを見逃して良い訳がありません。東村山市が責任を持って説明会の開催を指導するよう求めるものです。
 ついては以下の点について明らかにしていただきたく、一両日中のご回答をお願いします。

1、アスベストの除却について、
① アスベストの含有量、使用箇所
② 直接の作業日程、手順
③ 解体、運搬についての安全対策の方法
④ 除去したアスベストの運搬先、処分方法、
⑤ 作業従事者の特別講習参加者の有無、講習日時、参加人数
2、工事車両の安全運行についての対策、交通要員の配置、道路拡幅など

以上、厳しくご指導をしていただきますよう重ねてお願いします。

2006年11月14日

 日本共産党東村山市議団 田中富造、保延務、福田かづこ、黒田せつ子、清沢謙治