新聞を読んで

いろんな、新聞を読んで感じたことを書いて見たいと思います。

今日のコラム

2013-08-13 05:53:40 | 日記


8月13日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

投資をしているか

 書物によると、太閤秀吉という人は馬の世話をする係になったとき、主人である織田信長が乗る馬を立派にするために自分のわずかな給料をさいて、にんじんを買って食べさせてやったということです。これは一つの誠意ある投資だと思うのです。

  そこで、みなさんは投資をしているかということです。そのように、いったんもらった給料を会社へまた献金する必要はありませんが、しかし自分の知恵で投資 するか、あるいは時間で投資するか、なんらかの形で投資するという面が自分の成長のためにも必要だと私は思うのです。またそれくらいのことを考えてこそ、 一人前の社員と言えるのではないでしょうか。



2013年8月13日筆洗(東京新聞)
 
筆洗

▼<散るということをしない花の性質に、私はひどく惹(ひ)かれていた。…ちょうどパラソルをくるくるとたたんでいくひとの仕種(しぐさ)に似ている。…白木蓮(はくもくれん)の行儀の悪さとは対照的だ>

▼エッセイストの坂口和子さんが行儀の良い花と讃(たた)えたのは木槿(むくげ)だ。街路樹にも多く植えられているので、この時季は見る機会が多い。確かに朝咲いて夕方にしぼんだ花を見ると、花弁を巻き込み、筆の穂先のようだ

▼<言に出(い)でて言はばゆゆしみ朝顔のほには咲き出ぬ恋もするかも>と万葉集で詠(うた)われた「朝顔」は、木槿や桔梗(ききょう)と混同されていたという説もある。和歌の時代から俳諧の時代になって木槿は盛んに詠まれるようになった

▼<秋あつき日を追うて咲く木槿かな>高井几董。七月には咲き始めて花期は長いが、立秋を過ぎた残暑のころ、暑さを追いかけるように次々と花を広げる木槿は秋の季語である

▼暦の上では立秋を過ぎた。そろそろ秋の気配を感じてみたい。そう切望しても残暑の日差しは容赦ない。高知県四万十市ではきのう、史上最高記録を更新する四一・〇度を観測した。十一日の東京の都心は最低気温が三〇度を下回らない史上初めての「超熱帯夜」だった

▼冷房の室外機の騒音にかき消されているのか、暑さで参っているのか、まだ虫の声が大きくは聞こえてこない。秋の虫が張り切って輪唱してくれる夜が待ち遠しい。
 


2013年8月13日天声人語(OCN*朝日新聞デジタル)

天声人語

▼ほてりを残す夜の空に、天の川が美しい。盆休み、都会を離れた静寂の中で眺める人もおいでだろう。仰ぎつつ、宇宙の無限と悠久にわが身の小ささを思えば、逆におおらかな気分がわいてくる

▼14億4千万キロの彼方(かなた)から見た地球を、米航空宇宙局の土星探査機カッシーニが送ってきた。漆黒に浮かぶ一粒の点。なるほど、こんなところに住んでいますか、私たちは。水の惑星は、点ながらにうっすらと青い

▼土星の軌道からの写真には、かの星のリングが光の帯となって写る。特徴的な輪は地球から望遠鏡を覗(のぞ)く子どもたちの人気の的だ。その輪を観測したイタリア生まれの天文学者の名をもらって、探査機は地球を飛びたった

▼これまでで最も遠くからの地球の写真は、太陽系を去りつつある探査機ボイジャー1号が、約60億キロ先から振り向いてパチリと撮った。1990年のことだ。そんな遠方からも、地球は青くとらえられた

▼地上に戻れば、昨夜から今日の未明にかけて、ペルセウス座流星群が見ごろだった。音もなく流れる光の筋に、ささやかな涼を味わった方もおられよう。このところの猛暑はついに国内最高気温を塗り替えて、青い星が沸騰するような日が続く

▼流星群は明後日ごろまで見られるという。星が流れたら、消えないうちに「秋、秋、秋」と願いを三度唱えようか。宇宙の時は悠久だが、夏から秋へ、冬から春へ、暑さ寒さは地球の時間が連れ去ってくれる。首を長くして、やさしい季節を待ちわびる。

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