1977(昭和52)年のこの日にカメラメーカー小西六写真工業(コニカ)が世界初の自動焦点(松下幸之助一日一話オートフォーカス)カメラを販売したことからカメラの日といわれています。
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11月30日 松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)
精神大国をめざして
今日、わが国は経済大国と言われるまでになりましたが、人びとの心の面、精神面を高めるということについては、とかくなおざりにされがちだったように思います。これからは経済面の充実とあわせて、お互い国民の道義道徳心、良識を高め、明るく生き生きと日々の仕事に蹄みつつ、自他ともに生かしあう共同生活をつくりあげていく。あわせて日本だけでなく海外の人びと、ひいては人類相互のための奉仕、貢献ができる豊かな精神に根ざした国家国民の姿を築きあげていく。そのような精神大国、道徳大国とでも呼べる方向をめざして進むことが、今日、国内的にも対外的にも、きわめて肝要ではないかと思うのです。
【コラム】筆洗
2014年11月29日 東京新聞TOKYOWeb
▼東日本大震災が起き、揺れと津波、原発事故に見舞われた日本の人々を想い、<三災後仁愛の風流れ込む>と詠んだのは、欧州連合(EU)の大統領ヘルマン・ファンロンパイさん(67)だ
▼柔和でひょうひょうとした風貌の老紳士は、「敗者を出して終わる交渉は、よい交渉ではない」との信念を持つ老練な政治家であると同時に、二冊の句集を出した俳人でもある
▼いや、自身の言葉によれば、彼は「俳句もたしなむ政治家」ではなく、「政治にも携わる俳人」だという。どんな思いでそう称しているのか。句集『Haiku2』の序に、彼の深い哲学がにじむ
▼<人間は無限の中の消えゆく小粒子にすぎません。無限の宇宙にあって、人間は無常の存在であることを痛感するものです。人間が偉大でなりえる世界はこの俗世界のみです。政治家もそれを自覚しなければなりません>
▼争いや妬(ねた)みに満ちた俗世界だからこそ、平和や結合への憧れが強くなる。虚(むな)しさや諦念にとらわれるのではなく、「簡素な真実」を求めていく心。俳句とはそういう生き方そのものなのだと、彼は説く
▼初代EU大統領の激務をこなして五年。ファンロンパイさんはまもなく任期を全うする。<枯れ枝に緑夢見る変わらぬ美><寒空に見ゆるわが息あたたまり>。芭蕉を敬愛する一人の俳人として、復興へと歩む東北の地を訪れてほしいものだ。
☆今朝は晴れています。今日も皆様にとって良い一日で有りますように。☆