歴史民俗資料館のひとつの目玉が「隠れ念仏」の資料展示です。わたしもいろいろと訊ねられるので勉強中なのですが、わからないことばかりです。
‘隠れ’ながら信仰を守り抜いた地域です。面白いと言えば怒られるのかもしれませんが、球磨村の高沢地区と山田一丸(辻)の人たちが2年毎に(掛け軸)を交換しておられた儀式があっていました。残念ながら過去形です。平成22年9月で終わってしまいました。掛け軸は南無阿弥陀仏の六字名号の「ミョウゴウさん」と蓮如上人の絵像「レンニョさん」です。一丸に「レンニョさん」があったときに交換が終わったので、この掛け軸は山江に残ったのです。
ところが地区で保管していくのもたいへんだということで人吉別院に預けられたというのを最近になって聞きました。どうにか資料館で展示できないかとお願いしたところOKもらったので、今日、別院に行って預かってきました。
はじめて知ったこと、一丸の「レンニョさん」の他に、別府地区と岩ヶ野地区のも預けてありました。3つとも掛け軸で仏壇の中に入っていました。壊れかかっていた仏壇もあったのでさっそく修理をしました。次の企画展「やまえの遺産展」から見てもらおうと思っています。なぜ、そういうのが残っていてどうやって信仰されていたのかの聞き取りも必要です。また調べたら報告します。
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