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風旅ブログ

オートバイ・ライフ&ツーリング・ライフ 

北陸のバイク乗りには冬は恨めしい季節になる。

寒いし、みぞれや雪なんか降ったり、

ましてや積雪なんかしようもんならライディングは絶望的だ。

郵便配達やピザ配達のバイクは雪が降っても動いているから

「それはお前が根性無しだからだ!」って言われれば返す言葉も無いけれども、

現実的に北陸の冬にライディングを楽しむなんて事は有り得ない。

 

しかし、しかしだ。

そんな季節の間も雪国のライダーがバイクへの情熱を失っている訳では無い。

むしろ、炭に火を熾して保っているように、じっくりと心の奥底に温めている。

そんな気持ちの手助けをしてくれるモノの一つは読書だろう。

ボクは冬の間の休日は薪ストーブに火を点けて

ジャズかボサノバなんかをかけて本を読んでいる事が多い。

冬の読書はオートバイが出て来る内容に限られる場合が多い。

冬以外は何でも読む。

読書好きというよりは、むしろ文字が好きなんじゃあ無いかと思う。

文字に飢えて来るとそれこそ何でも読む。

カップ麺の成分とか、何かの取説とか手元にあるものなら何でも読み込んでしまう。

でも冬はオートバイが出て来る内容に限られる。

 

もう随分昔に読んだ本だけど、冬のライダーにオススメしたい本がある。

 

オートバイ・ライフは1999年に第一刷が発行されている。

その最後に作者はこう書いている。

ツーリングのあいだ、オートバイ乗りは孤独だ。

しかし、その孤独は淋しく暗いものではない。

明るい孤独があることを、オートバイの旅は教えてくれる。

では、ツーリングでお会いしましょう。

 

ツーリング・ライフは2001年の初版発行

その最後は

昨日より速いスピードでコーナーを抜けることよりも、

スピードへの誘惑に背を向けることを僕は尊重する。

と、氏は書いている。

大いに共感して以後何度も読み返している。

 

文中に氏のオススメの本が何冊も紹介されている。

それらは、おおかた長編で難解で読破には相当の時間を要した。

 

中でもこの「森の生活」は読み始めると睡魔が襲うという絶妙な具合で

何度も読み返しているけれども読了していない気がする。

今や試合放棄してしまって、本当に積読になってしまっている。

 

読み易いって事は大切だ。

この3冊は『斎藤純三部作』(勝手に命名)としてやはり何度も読み返している。

バイクで旅する疑似体験で乗れないストレスのバランスをとっているのかも知れない。

 

冬の間、オートバイを駆れない雪国のライダー達、

炬燵に入ってミカンでも食べながらじっくり読んでみたらいいと思う。

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