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仰木さんが…

2005-12-16 06:41:09 | 野球
前オリックス監督の仰木彬さんが亡くなられたそうです。

さすがに現役時代は知りませんが、野茂投手やイチロー選手を育てた監督、また近鉄、オリックスでリーグ優勝を果たした監督として有名で、今更ここであれこれ触れなければならないものでもないでしょう。

個人的には、近鉄で優勝した時の方が好きだったんですけどね。大石、鈴木、金村、村上、ブライアントといったいかにも個性派軍団という野手が揃っていましたし。また、投手でも阿波野、吉井、加藤、小野らがいましたよね。当時は阿波野が好きでした。日本シリーズで3連勝した後、「巨人はロッテより弱い」と言い放った加藤投手の言葉と、その後の巨人の4連勝は今でも語り草です。
今は巨人がロッテより弱いのは皆の共通認識になってしまいましたが…

オリックスはそれに比べるとイチローや田口が中核となっていたせいか若干洗練されたイメージがあって、好き嫌いの垣根を越えてまで応援しようという気は中々起きませんでした。
もちろん大震災の翌年の「頑張ろう神戸」の時は別でしたけど。

そういう毛色の違うチームでそれぞれ優勝できたということは、逆にどんな選手でも個性を生かしたまま巧く操れたということでもありますね。
これはノムさんや星野さん、王さんにも絶対できないでしょう。

元気なら、日本代表もこの人が指揮していたかもしれませんし、私はむしろそうすべきだったと思います。今になってこんなことを言っても詮無きことではありますが。

それにしましても。
つい3ヶ月前ほどまでベンチで指揮を採っていただけに突然、という印象です。
シーズン中から大分深刻な状態だったそうですね。そういう状況下で監督を引き受けたのが驚きです。それでもシーズン中は気を持ち続けて何とか踏ん張っていたのが、解放されたことで気が抜けて一気にということになったのでしょうか。
第一線を退いた後、ほぼ間を置かず亡くなる人って多い気がします。病は気からということでしょうか。
どちらにしましても、何も知らずに「仰木さん来年もやってよ~」と期待していた私を含むファンはある意味無邪気な子供のように残酷な存在ですね、本当に。

野球に全てを捧げたんだなという印象です。
その偉大なる野球人生に、合掌…


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