川の果ての更に果てに

Svensk,Danmark,Norges,Suomen応援ブログ

メダルと引き換えに得たもの…プライスレス

2006-03-07 22:06:26 | その他スポーツ
琵琶湖毎日マラソンは毎年見逃すか見ないかのどちらかなんですけど、今年は優勝選手が粋なことをしたらしいですね。

スペイン人ランナーのホセ・リオス選手は一昨年からこのレースに参加しているそうですが、今年優勝した彼は優勝メダルを毎年自分を応援してくれている車椅子の少女にプレゼントしたそう。
彼女はたまたま一昨年応援に来ていて、リオス選手に手を振ったら応えてくれたということで応援していたのだとか。

リオス選手は「沿道から応援してくれているのは知っていた。ハンディのある彼女を今度は自分が応援したいと思った」と、優勝テープを切ったあとにメダルを少女にプレゼントし、翌日の飛行機で帰国の途についたのだとか。
彼女は沿道で応援していた後、祝福しようと競技場に移動したそう。そうしたら、リオス選手が笑顔で駆け寄ってきてメダルをプレゼントしたのだとか。
並の恋愛小説よりもドラマティックな展開ですね。
カッコイイ。
本当に見たいシーンなんて中々ないですけど、これは本当に見たいシーンだったかも…。

一緒にいたお父さんは「金メダルはリオス選手にとっても一生の宝物となるだろうにもらっていいのか」と戸惑っているそうです。一方、もらった少女は「うれしい」と素直に喜んでいて、近くお礼の手紙を出すのだとか。

一昨年優勝した時のメダルと、少女の手紙を一緒に飾って…なんてことになるんでしょうね。
その笑顔と手紙、きっとプライスレス。
リオス選手は欧州選手権でも走るそう。頭の片隅の彼の名前を刻んでおきます。

願うならば、日本人選手の中にもこういうことをしてくれる人とか出てくるといいなぁとも思いますが、果たしてどうでしょうか。
ファンが応援するのは当たり前と思っているような選手が多い気がするだけに…

ちなみにこのレースには大学駅伝でならしていたオツオリも参加していたそうですね。彼は負傷で競技者としての道を絶たれ、ケニアに帰国していたものの(これもこれで酷い話という気はするんですけどね。山梨学院とか日本陸上の利己的な態度にはちょっと幻滅)、再来日して現在は大工として働いているのだとか。
完走したことに自信を見せていたようで、次回のレース(が彼の最後のレースになるそう)も頑張ってほしいですね。


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2 コメント

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Unknown (yanz)
2006-03-07 22:24:04
外国人はこういう行為をさりげなく,自然体で行いますね.本人もそれほど大それたことと思ってないのかもしれません.こういうことは見習いたいと思いつつできないのは,思うに,幼いころからの環境や教育がそうさせるからではないでしょうか?

省みて,わが国では,健常者がハンディキャップを持った人用のマグネットを車に取り付け,専用駐車場に駐車する.以前から問題になっていましたが,とうとうyahooのニュースで取り上げられていました.トホホですね.
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>yanz様 (川の果て)
2006-03-07 23:00:22
日本だと、選手が勝手にメダルを誰かに渡したりしたら、「身勝手だ」とか批判されるのではと思います。カシアス・クレイのように川に投げ捨てればどうなるのか。

教育・観念の捉え方なんかがあるんでしょうね。どちらがいい悪いと単純に言えませんが、今回のようないい話は日本ではまずお目にかかけない気がします。



健常者シールの記事は見ました。何だかなぁと思います。ただ、店としてもあれば止めさせざるを得ない部分があるんですよね…
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