5月8日(日)、須田さんの指揮する「コール・フォレスト」演奏会を失
礼して、CANTUS ANIMAE第20回演奏会を聴きに行く(第一生命ホ
ール)。
3月中旬、ネットをウロウロしていたら、CANTUS ANIMAEの演奏会
が5月に開催されることを知り、ワグネルの先輩Nさんに電話した。
「コール・フォレスト」の演奏会があるのを知ったのは、その1週間後
だ。
以前書いたかもしれないが、CANTUS ANIMAEの演奏を聴いた
のは、今から7年前、平成21(2009)年の東京都合唱コンクール
の時だ。私が聴いた「一般B」では、私の個人的感想は、審査員に
よる審査結果と少し違ったが、予定調和的な演奏ではなく、大変よ
かった(→こちら)。
会場には、合唱指揮者の先生方が数人来られていた。
<プログラム>
Ⅰ
1.「鳥」 三善晃作曲、谷川俊太郎作詩
2.「智恵子の手紙」 安藤寛子作曲、高村智恵子文(委嘱作品初演)
Ⅱ
1.Sometimes I feel like a Motherless Child
三善晃作曲
2.「青い小径」 森田花央里作曲、竹久夢二作詩
鐘
花火
ゆびきり
あなたの心
3.「石像の歌」 森田花央里作曲・訳詩、R.M.リルケ作詩(委嘱作品初演)
~休憩~
Ⅲ
1.「その日 -August 6-」 三善晃作曲、谷川俊太郎作詩
2.「二つの祈りの音楽」松本望作曲、宗左近作詩(委嘱作品初演)
夜ノ祈リ
永遠の光
指揮;雨森文也
ピアノ;森田花央里、平林知子、松本望
音楽監督雨森文也先生の言葉(プログラムより抜粋)
三善晃先生が20世紀の日本を代表する作曲家であられることは
論を俟ちませんが、先生の音楽が多くの後進の作曲家に多大な
影響を与えておられ、ご本人たちが意識をなさる、なさらないに拘
らず、その魂が間違いなく受け継がれていることを、私は一演奏
者として強く感じます。そうした思いを、音楽で共有していただけれ
ばと、今回の演奏会を企画いたしました。
以下にはいつもながら、つたない感想を・・・・・・
Ⅰ
1.「鳥」 (8分)
定刻の13時30分ちょうど、場内の暗転とともに下手より男性陣
から登場。大きな拍手に迎えられる。合唱団の最後に続き、雨
森先生が一緒に入場し、深々とおじぎをした。--「いつも合唱
団とともに」というのが雨森先生の姿勢なのかしらん。
S.14、A.16、T.11、B.10、計51人だ。
鳥は空を名づけない
鳥は空を飛ぶだけだ
という「softなp」の出だしがすばらしかった。深い呼吸でlegato
に歌っていく。ア・カペラだ。雨森先生は指揮棒を使わない。
演奏後、雨森先生から演奏会の前置きとして、プログラムの上述
の言葉をふくらませたお話が10分弱あった。
*雨森先生いわく、矢代秋雄先生は4人の天才作曲家としてモーツァルト、ショパン、
ドビュッシー、三善晃の名前を挙げられたと。
2.「智恵子の手紙」 (15分)
委嘱作品初演だから当然初めて聴く(これに限らず、すべてのス
テージは、私が初めて聴く曲だ)。高村光太郎の妻、智恵子の手
紙などを曲にしたものだ。
合唱団は、暗いステージにハミングで入場、最初、客席とは反対
側を向いて並んだ。女性のソロがステージ中央(スポットライト)で
「母上さま~」と歌う。ステージが明るくなり、合唱団が客席の方を
向く。合唱は音付きと音なしの「語り」中心に進んでいく。合唱は
譜持ちを感じさせない熱演。最後は、最初に戻って、スポットライ
トの女性(最初とは別の人)の、「それでは、またっ」という言葉で
暗転した。
楽譜どおりかしらん?よく自分たちのものにされた音楽というか、
いわば「お芝居」だった。演奏の長さとしてはちょうどよろしいの
では。
Ⅱ
1.「Sometimes I feel like a Motherless Child」 (6分)
三善晃のフィルターを通すとこうなるという編曲だ。ゆっくりとした
legatoに深い呼吸。歌い込んであるのか、「チーム雨森」として一
つになっているのか、先生がほとんど振らないrit.、和音の解決部
分がすばらしい(目による指揮?雨森マジック?)。
ピアノが初めて中央に移動される(ここまではすべてア・カペラ)。
2.「青い小径」 (15分)
ここでもソフトなlegatoがうまい。先生がほとんど振らない場面が
あった。そういう所こそすばらしいのが不思議だ。合唱団に「歌う」
積極性がなければ成り立たないはず?
ただ、曲のせいかホールのせいかなど一概に言えないが、とくに
女声の歌詩(子音)が、わずかながら聴き取りにくい箇所があった
(--こういう聴き方がいいか悪いかはまた別問題で、あくまで
「私の聴き方」になるけれど)。
3.「石像の歌」(6分)
誰だろう?
自分の生命を捨てて 私を愛してくれるのは
で始まるリルケの詩。詩人は書きたい「思い」を詩にする。作曲家
はまたそれを曲にせずにはいられない。そのHerzを合唱団が共
有する。そんな「気持ちの発露」のある曲と合唱だった。いつも女
性2、3人が暗譜で歌っている。
ピアノは作曲者の森田さん。盛んに拍手を受けていた。
途中でポケットからカメラをカシャンと落としてしまった。ゴメンナサイ、
ゴメンナサイと「昭和のいるこいる」状態。
Ⅲ
1.「その日 -August 6-」 (7分)
ハミング、ヴォーカリーズのア・カペラ開始。全員暗譜だ。途中から
のピアノ伴奏とピタッと決まった。デュナーミクも気持ちが一つにな
っている(大きなデュナーミクは発声法だけでなく、指揮者の下に
気持ちがまとまっていなければ難しい?)。すばらしかった。(ここ
でも男声の方が言葉の「滑舌」がよかったかしらん?)
2.「二つの祈りの音楽」(委嘱作品初演) (22分)
委嘱作品は何がいつできてくるか分からない。後から伺った「楽屋
情報」によれば、この曲の半分ほどが演奏会の12、3日前にでき
あがったらしい。それをアナリーゼを含め、短期間で仕上げるすご
さはいかばかりだろう。
夜ノ祈リ
allegroに激しい動きの指揮。言葉と音楽が突き刺さる。男声の滑
舌のうまさに「感心」!最後は、全員が「出セナイオ声ヲ出シテ」と
無声音。
永遠の光
Lux aeterna・・・・・・というラテン語の歌詩と日本語の歌詩が交互
に構成された曲とCANTUS ANIMAEらしい、大きな盛り上げ方が
すばらしいステージだった。ラテン語のコーラスは絶品。
作曲者にしてこの曲のピアニストである松本望さん(もうお一人のピ
アニストは平林さん)は、演奏が終わると涙、涙。松本さんの、まとも
にお顔を上げられない状態に、ホール中が感動と拍手でいっぱいに
なった。
最後は三人の作曲者が再登場、雨森先生からあらためて紹介され、
お開きに。一礼をして退場する合唱団員に最後の最後まで温かい
拍手が送られた。
文字どおり「明日から始まる1週間の活力につながる演奏会」だった。
13時30分開演、15時40分お開き。
チラシ 松本望さんの曲は「タイトル未定」となっている。
プログラム
10:59 ツツジも終わりだ。
11:10 早くも「夏の新作」?
11:10 マルシェ開催中
11:10
11:16 あざみ野駅
11:17 しぶそば
11:18
11:19 おすすめ天(そば) キス、カボチャなど うまい!
11:34 来年は「田園都市線50年」だ。
11:34 急行
12:05 芝桜も見に行きたいものよ。(古文の訳?)
12:06 永田町下車
12:08 有楽町線へ
12:20 月島駅下車
12:25 地上へ出たところ 清澄通り
12:26 勝どき方向へ歩く。トリトンスクエアまで1kmだ。
12:28
12:29 中央区児童館まつり わいわい子どもデー開催中
12:29 「わいわい」やっている。
12:32 朝潮橋より 川は「朝潮運河」 隅田川と並行した運河だ。
12:33 老人ホーム「マイホームはるみ」
12:33 川沿いの小路を
12:34
12:36 朝潮運河
12:36
12:38 晴月橋(せいげつはし)
12:38 トリトンスクエアが見えてきた。
12:39
12:39
12:40
12:41
12:42
12:42
12:43
12:44
12:46 全席「自由席」のため、早くも上に並んでいる。
12:47 さらに上まで動き始めた。
12:47 さすが、整然としている。
12:48 第一生命ホール入口
12:49 詰めてお待ちください。
12:59 左は二重となった長蛇の列!さすがCANTUS ANIMAEだ。
13:00 ただいまより入場開始です。右側より。
13:05 2階席最前列を確保
13:05 2階C1-1
演奏中は録音・撮影禁止だ。
13:17 月島方向
14:51 休憩中
15:40 終演後
15:42 同上
15:44 この日オンステされた先輩のNさんを囲んで(終演後)
Nさんのお姿を見つけて、「さすがですね~」とガッチリ握手。
(--先輩に対して、失礼しました)。
15:48
15:51
15:52
15:55 中央区立晴海保育園
15:57 朝潮橋にて
16:02 月島のにぎわい どんなモンジャ?(おもしろくないか?)
16:04 月島駅改札口
16:56 あざみ野に戻ってきた。
17:03 ハナハナさんには早くもアジサイが並ぶ。
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