放送禁止４ 「恐怖の隣人トラブル」

2003年4月1日深夜（エイプリルフール）に第１作を放送して以来、ネットを中心に「見た？」「知ってる？」と度々話題になりカルトな人気を誇るフジテレビ×イースト製作のフェイクドキュメンタリータッチのホラードラマ。

僕も2年前にたまたま「放送禁止」というタイトルに惹かれてパート１をリアルタイム（とはいえ、地方なので若干遅れている）で見出したら、本当なのか嘘なのか分からなくなるような作りに圧倒されてしまった。

こういう内容ゆえ、深夜のもっと深い時間でしか放送できないのにも関らず、シリーズを継続できているのは凄いと思う。ちなみに、この番組の脚本監督の長江俊和は手腕を買われたのか、テレ朝で筒井康隆の「富豪刑事」を撮っていて、このドラマでもオープニングでフェイクのニュース番組を流すなどの演出をやっています。

実はこのシリーズ、一番楽しめるのは深夜に偶然、何も知らないで見るのが一番なので、最初に見た回ほどの衝撃は二度とは味わえないのですが、回を追うごとにお話も仕掛けも凝ってきているので毎回目が離せません。

今回のテーマは「恐怖の隣人トラブル」
最近またワイドショーでも取り上げられて、現実に起きないとも限らない問題でもあるので、目の付け所はさすがです。

隣人の嫌がらせに悩まされる主婦を取材していくうちに、様々な事件が起こり、誰も想像し得なかった真実が明らかになる・・・というもの。「真実を積み重ねることが必ずしも真実に結びつくとは限らない」というのがこの番組のテーマですが、今回も見事でした。

実際、ニュースで取り上げられている事でも表面に見えていることだけでは全容は分からないもんね。目撃者だと思って取材した人物が・・・なんてよくあるもの。おおっと。