犬がおるので。

老犬から子犬まで。犬の面倒をみる暮らし。

おいちゃんは選挙に行くぞ

2014年12月12日 | おせわがかり日誌



ぼやっ


としていたらもう19時近くだった。

はやー。師走時間たつのはやー。

会社、徹夜続きの人が一番元気いい。


生活時間はめちゃくちゃだけど、

睡眠と入浴と毎日2回の散歩はしているのに、

わたくしはちょっとバテ気味。


オレコさんはまあまあお元気。

来月まであと20日ですね。

それにしても選挙カーうるさいなあ~。


お祭り騒ぎだね。



困るよね、支持したい政党がひとつもないって。

どうしたらいいんだろう、選挙。

支持したい政党に入れるっていうのが本来だと思うのよ。

でもないときはどうしたらいいんだろう。

例えばわたしは、今の与党が進めようとしていることのひとつに、

「どうしてもこれだけはいや」

ということがあって、ほかのいろいろなことは、

我慢できることもあるんだけど、譲れないことがひとつだけある。

普段は理念異なる支持したくない政党であったとしても、

大きな流れに向かってNOと言ってくれる武器として、

投票するっていうのも、ひとつかなあ、と思う。

選ぶべき政治家も政党もない、っていうのは、

投票しない理由にはなんないと思うんだよなあ。



あるところに、ふたりの小さなこどもたちがいます。

今はまだ小さなこどもなんだけど、やがて親たちがいなくなれば、

身内はきょうだいふたりきり、っていう、シチュエーションのふたり。

上の子も下の子もとてもいいこ。

とても元気。

でも下の子にはハンディがある。

親たちがいなくなったら、

下の子を守れるのは上の子だけ。

でも、上の子がもし、

国の決まりで戦争に行くようなことになったら。

そして命を失うことになったら。

ハンディを持った下の子は、

どうやって生きていけばいいんだろう。

家族がひとりもいなくなる。




国防は大事。

おろそかにはできない問題。

中国やロシアの脅威もある。

だけどもね、そもそも少子高齢化の日本ですよ。

年よりばかりの国でさ、

年よりどもが机の上で頭の中で考えた法律でね、

大事な大事なこどもたちにね、法律だから、

戦争に行けってのは、ないよね、ないよ。

徴兵制度は認めちゃいかん。





わたしたち世代のおじいちゃんは、ほとんどが戦争に行ってる。

生きて帰ってこなかった人もたくさん、たくさんいるんだよね。

骨さえも戻ってこなかった。

世界のどこかで土になってる。

会いたかった人に会えないまま。



そういうことを、大人が子供に押し付けちゃ、

絶対ぜったい絶対に、いかんと思うんだよ。






一銭五厘のハガキに召集され,横丁の兄ちゃんたちが出征する.ドブ板踏んで,ラッパの響きに送られて….桑原甲子雄のカメラに収められた留守家族の写真を唯一の手がかりに,昭和50年東京下町をルポライター児玉隆也はひたすら歩く.将来を嘱望されながら夭逝した児玉が再現した,天皇から一番遠くに住んだ人たちの物語.鶴見俊輔解説


戦後30年、この本の写真にあるほとんどの家族は行方知れずになってる。

焼夷弾をくぐりぬけ、空襲を乗り越えて生き残った人たちに話を聞くと

そのほとんどが「信心(宗教)は、しておりません」という。

「国も天皇陛下も信じておりません」という。戦争で家族を失った人たちだ。

中には戦争の頃の話そのものを拒む人たちもいたという。

そりゃそうだ。当然だ。

現在から見える結果として「見事復活した日本」みたいな構図だけど、

震災からも戦争からも立ち直った、みたいなこと言ってるけどさ、

本郷のどこそことか空襲で町中の人そっくりいなくなったところもある。

恨み悲しみ嘆きながら生きていた人もたくさんたくさんいるはずなんだ。

声なき声があったはずなんだよ。

そこからやっと立ち上がった国なんだ。




日本は「平和のモデル」を売り込むべきなんだよ、世界に。

いがみあったり、血を流して戦うのが、バカバカしくなるくらい、

憎みあうより手を携えていくほうが、最終的にもっとも効率よく、

幸せに生きていけると、示さないといけないんだよ。

和をもって。