犬がおるので。

老犬から子犬まで。犬の面倒をみる暮らし。

おじいわんがやってきた

2014年12月23日 | おせわがかり日誌


朝イチで会社に行き、塩素系薬剤であらゆるものを消毒。

終わり次第、倒れて実家に収容されている夫を車で迎えに行く。

準備がまだのようだったので、車だけおいて、徒歩で会社に向かおうとしたところ、

通り抜けようとした公園で、わたしゃーきつねを見た。

朝日に輝く金色の体と目。

たぬきならともかくなぜこんなところにキツネが?

と、目を疑ったら、そんなわけないだろ、犬だった。



のんきにるんるん草を食んでさんぽしている様子だったので、

誰かが散歩させてるのだと思った。

公園のお掃除の人たちも気にしていないし。

でも、あれ?ノーリード。首輪もないよ。

寄っていくと、別に怖がってはいないけど。

首輪のあとがあるし、毛ヅヤもいいし、飼い犬だったんだろう。

今朝がた首輪が抜けて出てきちゃったか、

日曜の夜にでも捨てられたか。



どうしよう・・・。



子猫はあるけど、老犬は拾ったことがない。

どうすればいいんだろう。

誰か迎えに来るかもしれないし、またあとで見に来るという手もある。

でも誰かに通報されて連れて行かれたら、年末年始、

間違いなく、天に召されるコースだよなあ。



声をかけると寄ってくるけど、ちょっと逃げる。

でも人を恐れているわけではない。

ああ、でもこんなガリガリじゃ、今夜ひとばん、

外で過ごしたら、あすの朝、いのちがあるかどうか。

ジリジリジリ。



うちには、常にどこかしら具合の悪い(そして今はノロ疑惑)大男がひとりと、

とんでもないやきもち焼きの心臓病の女の子がいる(犬だけど)。

わたし自身も体力がまったくないし、体が弱い。

でもってここが大事なポイントだけど、我が家は裕福な家庭とは違う。

こどもがいないので、将来的に教育費がかからないというのはあるけど。

面倒を見ねばならなそうな親がいるし。なんとかしないといけない墓もある。

仕事はとっても忙しい。現にオレコだってぶーぶー言いながらお留守番をしている。

そんな状況で、そんな状況で、この子を受け持って大丈夫なの?

ほんとに大丈夫なの?

このまま背を向けていくという方法があるよね。

大丈夫だよ。きっと犬好きの人が拾って、飼い主を捜してくれるって。

そういう声が聞こえて、足が動かない。

会社に持っていく書類を抱えて、いこうとして、

やっぱり、振り返って、

「よし、とにかく、踏み出せ」

と心を決めて、犬を抱き上げた。

最初は逃げようとしたけど、なんだか抱っこされるのを待っていたかのような。



夫の実家にもどり、仕事の間、この子を預かってくださいとお願いし、

4時まで猛スピードで仕事をし、夕暮れ前に駆け戻って、もといた公園のあたりを散歩。

急いで作ったチラシをこの人はという人に配り、

あとは犬がもしかして自力で家にたどりつくかもしれないから、

好きに散歩させて、立ち止まったおうちのポストにチラシを入れた。

これは多分、違うんだろうけど。

公園近くの現場のガードマンのおじいさん、犬連れの人、ウォーキング中の人たち。

それからご近所の犬好きのみなさんに集まってもらって、

この子を知りませんか?探してる人がいたら、声かけてください、とお願いし、

明日また、明るい時間帯に公園を散歩してみようと思ってる。




ともかく、連れて帰る前に、オレコのかかりつけに急行。

どこも異常はなさそうと言われる。相当トシだね。

10歳異常なのは確か。13~15歳かな?どうかな?

話してる間に先生が目薬をしてくれた(目ヤニが出てた)。

お勘定をといったら、保護犬だからいいよ、ととりあってくれない。

それどころか、来年のカレンダーももらった。(ほんとはほしかった)

来年までいたら、予防接種とワクチン、必ず連れてくるからー。



家族に電話してあらかた報告し、

先生にそうしないとダメよと言われて、警察署へ。

定時を過ぎていたので、夜間の人たちが対応。

「あれ書類なんだっけ?」

「写真とるんだっけ?」

「コピーいるんだっけ?」

バタバタと手続きをし、おじいわんの写真をとり、待っている間に、

係りの人がやってきて、ちゃんと写真とってくれた。

見つかるといいですね、ほんとにね、って、やりとり。

先生には保健所にも行けと言われたんだけど、



2週間後に、もし、飼い主が見つからなかったら。

また、警察署にきて、今度はうちで飼います、の書類を書くという。



はー。大変だった。

でも大変なのはこれからで、家に戻ったら、オレコに説明して、

おじいわんとあわせないといけないし、シャンプーもしないといけない。



その上、明日は、太郎ちゃんの1年記念(去年のクリスマスセールでやってきた)で、

この子はこの子で、ずっと売れ残りで、12/●●まで、と書いてあって、

このあとどうなるの?この子はどこへ行くの?という不安が高まって、

愛犬をなくしたばかりの義父母が迎えたのだった。

その時点では「病院の協力犬になるんじゃない」とか言っていたのだけれど、

ことしのニュースを見ると、河川敷コースだったかもね、という話になり、

これは1周年を祝わないといけないね、ということになって、

おじいわんがきた翌日に、御祝いをすることになった。

そんなこんなで、おいらはとても忙しいのである。

太郎ちゃんお誕生日前日に101才の(あと10日で102才だってのに)お祖母ちゃんが亡くなり、それどころじゃなくて、1才のお祝い出来なかったんだよね

うちのこ記念日の前日にはおじいわんが来ちゃうし、なかなか大変な星の元に生まれたようだ









体重:7~8キロ、痩せています

カラー:基本は茶色、顔は白髪、背中からしっぽにかけて黒毛がまざってます

去勢:していません

体調:右目に目やにがたまっていますが、食欲もあり、元気そうです

性格:とてもおとなしくなきません。最初は逃げていましたが、声をかけ続けたら、おとなしく抱っこされてくれました。

場所:埼玉県上尾市日ノ出 上尾運動公園内 テニスコート近く

日時:12月22日(月)AM11:45ごろ保護