犬がおるので。

老犬から子犬まで。犬の面倒をみる暮らし。

犬のやさしさ。

2014年01月15日 | おせわがかり日誌


うちの犬はやさしい。




たとえば、散歩から帰ってきて、

マンションの入り口で抱っこ(しなくちゃいけない)しようとする瞬間、

飼い主が持ち上げやすいように、前足をけり上げるよう、軽くジャンプしてくれる。




それから、家に戻ってきたとき、

まず、お風呂場で犬の足を洗うのだけど、

飼い主が洗いやすいように、順番に、すっと足をあげてくれる。

それだけでなく、グーパーをして、指の間も洗いやすいようにしてくれる。




そして、洗い終わった足を拭くときには、

順に、足を上げて拭かせてくれるのはもちろんなんだけれど、

飼い主の濡れた足やら、手やらを、ぺろりんと舐めて拭いてくれるのだ。




オレコはあまり舐めない子で、舐めるのはほぼこの時だけ。

といっても最初からそうだったわけではなく、来たばかりの頃は舐めまくっていた。

舐められると、中型犬だからべろんべろんになってしまうので、

飼い主はいいとしても、よその人がされたら大変なので、舐めるたびに、

「おーちゃん、ぺろぺろ禁止、ぺろぺろ禁止よ」

と言ってやめてもらうようお願いしていたら、自然と舐めない子になった。




だから舐めるのは、お風呂上がりの足を拭くときだけ。

大事なスキンシップだ。だから、これについては、

「ありがとうね、いい子ね、もう大丈夫よ」

とお礼をいって、いい子いい子、ありがとう、と頭をなでる。

そうすると、すっと、やめてくれる。

そんなときにも、やわらかな、犬のやさしさを感じる。




犬のやさしさは、日常の、ほんのささいな出来事の中に潜んでいる。

そのやさしさを見つけて、感じ取ったとき、ほんわりとしたやわらかな、いい気持ちの幸せを味わう。

そんな静かな生活を一緒に過ごせることが、また、幸せでもある。


限られた時間の中だからこそ。