あるタカムラーの墓碑銘

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合田雄一郎の紹介文 (サン毎版「LJ」 連載第26回・第27回に掲載)

2016-06-06 00:45:00 | レディ・ジョーカー(サン毎版)読書日記
何度か言及してますが、第三章からは更に細かく分割して記事を作成します。
原則としてキリの良いところ、キャラの視点が変わるごとに分けたいと思っています。(短い場合は、くっつけることもあります)

それではウォーミングアップ代わりに、第26回と第27回に掲載された合田雄一郎さんのプロフィールから、どうぞ。 (適宜、改行しました)
恐らく担当編集者さんが作ったと思うのですが、まあ、読んでください。


合田雄一郎 36歳 警視庁警部補
大森署刑事課強行班捜査係長 大阪府出身

家庭の事情で東京へ引っ越し、大学卒業後、一九八一年に警視庁巡査を拝命。
捜査畑を主に歩み、29歳で警部補に昇任、捜査一課に配属。
誰もが一目を置く、警視庁史に前例のないエリートだった。

九二年、「多重人格者による検察官、建設会社幹部等連続殺人事件」が発生。捜査一課第七係主任として解決に寄与した(『マークスの山』)。

一方、個人生活は破綻していた。拝命直後に結婚はしたものの家庭を顧みず、五年で破局。同僚や第三者との交わりもあえて遠ざけ、「石」「爬虫類」と言われていた。

そして、九十三年。大阪時代の旧友の愛人に恋心を抱き、旧友を遠ざけることを画策。
捜査情報をゆすりのネタに使うなど、「警察エリート」の凋落ぶりを見せつけた。
その旧友が別件の殺人事件で手配され、合田と容疑者とのただならぬ関係を嗅ぎつけた当局は、合田の異動を決定したのである。
もはや「エリートの挫折」は決定的だった(『照柿』)。

九四年春。合田は大森署に「左遷」され、新たな一歩を踏み出すこととなった。
 (「サンデー毎日」'95.12.17 p58、'95.12.24 p108)


◆誰もが一目を置く、警視庁史に前例のないエリートだった。

えっ、合田さんてエリートだったの!? しかも「警視庁史に前例のない」って特大の花丸オマケ付。
「エリート」って単語は、人によって感じ方や基準が違うかもしれないですが、合田さんに対しては「エリート」なんて、ちっともそんなふうに思ったことがない私。


◆「多重人格者による検察官、建設会社幹部等連続殺人事件」

えっ、『マークスの山』のメインの事件の正式名って、これなの!? 知らなかったわあ。


◆同僚や第三者との交わりもあえて遠ざけ

加納さんとは手紙のやり取り程度だったしなあ。


◆「石」「爬虫類」と言われていた。

えっ、それを言ったり、思ったりしたのは、合田さん本人だけじゃなかったのか!? 他人からも言われてたの?


◆「警察エリート」の凋落ぶりを見せつけた。

合田さんを「エリート」と思ってなかった私には、違和感を覚える・その1。


◆合田と容疑者とのただならぬ関係を嗅ぎつけた当局は

「ただならぬ関係を嗅ぎつけた」・・・! のけぞっちゃったじゃないか。


◆もはや「エリートの挫折」は決定的だった

合田さんを「エリート」と思ってなかった私には、違和感を覚える・その2。


皆さんのご意見・ご感想も、ぜひ伺いたいところですね。

それでは次回から本編に入ります。 おやすみなさいませ。



2 コメント

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うーむ… (つるぎ)
2016-06-07 21:09:22
からな様、こんばんはです。
私も、確かに合田さんが「エリート」とは、思ってませんでしたなあ…
それより、義兄に「辛い」と訴えたりする、ある意味あやうい方だなあ、という印象ですが。
ま、そんな箇所は、雑誌の連載担当者も、男性読者も、印象には残らないでしょうが。
(大体、まだその箇所は出てきてないし)

読書も大変ですね。
ご無理はなさらないで下さいね。
文章、楽しみにしております。
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そうですよね。 (からな)
2016-06-08 23:09:36
つるぎさん、こんばんは。

>私も、確かに合田さんが「エリート」とは、思ってませんでしたなあ…

エリートだったら、出世コースに乗っているはず。
『マークスの山』に限っても、スカッと円満解決じゃないし。
やはりオーバーな表現ですよねえ。

>読書も大変ですね。
>ご無理はなさらないで下さいね。

労いのお言葉ありがとうございます。
うん、ほんとに大変なんですよー。単行本と文庫の記憶と、ごちゃまぜになりそうで。
「こんなのあったかなあ?」と思い出しつつ読んでるので、読むスピードが鈍いです。

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