ルネ・ラリック

日本橋タカシマヤで11日までやっていたルネラリック展をみてきました。
ラリックはアールヌーボー期のジュエリー装飾品からアールデコ期のガラス工芸まで　幅広い作品をのこしました。
分厚いガラスの表面に酸加工をほどこして　ラリックお得意の暖かみのある曇りガラスにしたり
乳白色のガラスをつくり　出来上がりのガラスがまだ熱いうちに骨粉などを吹き付けて　厚みのある部分をオパールのように独特深い輝きをもつ作品をつくります。
初期のガラス作品は　造型がとても細かく繊細なため　鋳型にガラスの素を吹き込み　成形します。
これも見事な手際が必要とされたでしょうし、同じものを同じクオリティーで作る事が困難を極めた事もよくわかります。

造型の精巧さはもちろん、モダンであり、優雅であり
女性のニーズにあわせてモノをつくれる人なのにもかかわらず
レリーフの裸婦などリアルで妥協せず、躍動感があり美しい。
ラリックは男性なのですが　女性の気持ちがよく分かるひとだったと推測されます
デザイナーであり　芸術家でもあり　なおかつ職人であったんだなぁ
自己満足で好きなモノをつくるだけの人ではなく
時代のニーズに合わせた作品を生み出しつづられる
そんな人になりたいものです。

ルネ・ラリックの死後、ルネラリック社は息子が継いで　ラリック社と名前を変えて　いまでもガラス工芸の会社で世の中に作品を送りだしています。

Laligue　～ラリック社～
URL www.lalique.com/