KANTAROOO Blog

某てれび局のCGデザイナーを引退した かんたろの日々
心にわきおこる興味をお届けします。

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ひとひろSHOP
   『 ひとひろSHOP 』

かんたろオリジナル作品を並べるお店です。
時々開けております。
オリジナル作品や道具の販売をしています。

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雪の女王

2018-05-26 | Book 

雪の女王

著:ハンス・クリスチャン アンデルセン
絵:サンナ アンヌッカ
出版社: アノニマ・スタジオ

マリメッコのデザイナーアンヌッカが挿絵を書いた、だれもが知ってるアンデルセン童話です。
「雪の女王」は子供の頃に読んでいたけど、記憶が曖昧でした。
悪魔がつくった世の中が醜くみえる鏡のカケラが体の中に入って人が変わってしまうカイと、可愛らしいけど芯が強いゲルダ。
そこに、根は親切だけど、いろいろとクセの強い登場人物達がからみます。


雪の女王は悪くない気がする。
雪の女王は冷たいけど、むしろ優しく親切なのです。
おいらがカイだったら雪で作る模様遊びに夢中になって、たとえゲルダと再会できても「永遠」という模様が作れてしまっても、
雪の女王の城から帰らないと思う。
「あ、ゲルダ?久しぶり!心配かけてごめん!でもいまイイトコだから先に帰って待ってて。ごめん。」
と言うはず。(たぶん 笑)


そして、おいらがゲルダだったら、一緒にいたいのはカイじゃなくて、
ゲルダが旅の最初に会った魔法使いのお婆さんか、カラスか、山賊の娘と一緒にいたいな。
どの選択肢にしても ゲルダをたいそう気に入って、自分の事よりも一生懸命に尽くしてくれる姿に、自分の願いが叶わなくても、
その人と一緒にいて幸せにしてあげたい気持ちになってしまう気がする。
自分が好きな人を追うことよりも、自分を好いてくれる人に惹かれるからかもしれない。
だから、割れた鏡の破片が体に入るまえの 優しかったカイの事をずっと好きでいるゲルダの気持ちはちょっとわからない。
今自分を好きで、必要としてくれる人を優先することも大事なのでは。。。とか
ハッピーエンドに水を差すようなことを思ったりした。(笑)

それにしても、装丁も大変美しい本です。


ルーヴルの猫

2018-01-12 | Book 
1日中 頭が痛かったので確定申告の準備。
それから手作り革手帳のカレンダーをデータで作って紙だし
BLOGの整備でリンク離れなど調べました。

お昼をたべながら
ずっと読みたかったけど我慢していた


松本大洋の「ルーヴルの猫」
を読む。

すごくいい。
好きだ とても。
言葉一つ一つ
カット一つ一つが 心に残る名作でした。

オセアノ号、海へ

2017-05-16 | Book 
予約して頼んでいた本が来ました。


オセアノ号、海へ
という絵本。


中を開くと飛び出してくる!
そうなんです。
オセアノ号、海へ!は仕掛け絵本です。

大体の仕掛け絵本は、本を開くと1場面が飛び出す事が多いのです。
この本も普通に開くだけですと、表面的な飛び出しの仕掛けになっていますが、最大の魅力はこの先。
この飛び出した仕掛けを傾けて下を覗くことにあります。
下はなんだろう…


そこには海の中の世界が広がっていました。
これはすごく素敵で、本屋さんでこの本に出会ったとき虜になりました。
かなり繊細な作り込みがされていて、ロバート・サブダさんの絵本のようにかんたんな作りで大量につくれるような絵本ではないようです。
小さなお子様にはちょっと難ありですが、手や指の力がコントロールできるようになる小学生ぐらいの子からオススメです。

船は何処にいくのかな?
どんか魚がいるのかな?
ゆっくり開いて、ゆっくり楽しむ。
そんな絵本。

この画像はこの本の1ページ目で、
ホントはかんたろが好きなページが別にあるのですが、、、ネタバレになるのであえて画像を使いませんでした。

イラストも素晴らしく可愛らしくよく表現されていて、かんたろのツボでした。
是非本屋さんで、お手にとって この素敵さ体感してください。(笑)

アトリエにおいらのお気に入り本や図録を運ぼうと計画中です。
あ、でも、まだ本棚がないのだけども。(笑)

スウェーデンのクロスステッチ

2016-10-04 | Book 

インガ・パルムグレンさんのスウェーデンのクロスステッチ
クリスマスタペストリー
2009年に出版された本で、とても欲しかったのですが絶版でした。
図書館を探したら奇跡的に一冊あって、
待って待って待って… やっと本を見ることができました。


スウェーデンのクロスステッチは赤一色です。
クリスマスタペストリーはパルムグレンさんが1957年から刺繍キットとして毎年一枚づつデザインした作品が載っています。


彼女のデザインは清楚で素朴。
上品で上質なドット絵のようです。
デフォルメもとても上手です。

とても欲しいと思っていたので、古本でも探していたんですが中をみて納得しました。
この本を買った方は、きっと手放さない本だとわかります。
もしこの記事を読んで手にとって 中をみてみたい方は、あなたの地域の図書館で探してみてくださいね!一冊ぐらいは見つかるといいのだけど。。。

しーっ! ひみつのさくせん

2015-05-25 | Book 
クリス・ホートンさんの絵本が前に見た本屋さんでずっと欲しかったのです。

欲しい絵本は年に数冊 貯まったポイントの失効前に使って買うと決めています。
5月の末に消滅してしまうポイントが、ちょうどこの本と同じぐらいあって
購入しました。



「しーっ!ひみつのさくせん」を買いました。
クリス・ホートンさんはアイルランド出身のデザイナーで
「どうするジョージ!」というイヌの絵本が一作目
「ちょっとだけ まいご。」というフクロウの子供の絵本が二作目
そして三作目がこちら 「しーっ!ひみつのさくせん」です。
「ちょっとだけまいご」もすごく欲しいのですが
今日店頭にあったのがたまたまこちらだけだったので、三作目から購入です。


この人の作品の何に魅かれるかというと 色と大胆な構図です。
お話が特にすごい。というわけではないのですが
色と構図は素晴らしく、一ページづつしばらく見入ってしまいます。


シンプルにそぎ落としたフォルムに よく練られたデザインを盛り込む手法も
かなり惹きつけられます。

沢山の国の児童書部門賞を受賞してるので、お近くの本屋さんでも実物が見れるかもしれません。
クリス・ホートンさんの絵本
置いてあったら是非足を止めて、
極上のデザインと色と構図を楽しんでみてください。^^b


サイエンスクラフト

2015-01-25 | Book 

サイエンスクラフト
―紙と遊ぶ立体科学 不思議なカタチ―
著作:田中更士
美術出版社

ネット友達のふゆしかちゃんに教えてもらって、田中更士さんの『サイエンスクラフト』を読みました。
分厚くて重い本ですが、中身は田中さんの作品画集です。

球体や立方体の作品は、さまざまな幾何学の連続模様で構成されています。
ドーム状のテントの設計を考えて、いろいろなドーム状の骨組みや成り立ちを考えていたそうですが
そのうちドーム状テントの事はどうでもよくなって立体にのめり込んでいった田中さん。
お気持ち よーくわかります。
幾何学が好きでいらっしゃるんですね。うんうん。^^
写真なので写っていない見えない部分もありますが 細かいこだわりがあるようでした。

おいらだったらこの色とこの色で作りたい とか、
コッチにつなげるとまた別の幾何学になって面白いかもな~ とか、
糊のつなぎ目は別の場所にもできそうだな~ とか、
自分だったらどうする?という視点で長ーーく鑑賞できる良い画集でした。^^




ハンガリー伝統刺繍

2014-01-21 | Book 

「カロタセグのきらめく伝統刺繍」
という本を図書館で借りました。

ハンガリーの刺繍切手を調べていて、この本の存在をしり、中味をみたくてみたくて、図書館予約して心待にしていました。


中は美しい刺繍でぎっしりです!
伝統刺繍は黒とか赤だから良いのですよ。


望みがかなうなら、こんなシャツが着たい。
たとえ自分がもっているシャツが これ一枚きりしかなくても もうもう、それで満足するのに。(笑)

本の中に出てくる文章に
「美しい刺繍端切れを作りためて繋ぎあわせてエプロンを作る」とか
「美しいリボンが手にはいらなくても、布に美しい刺繍を施してリボンにする」
(と言うようなこと)が書かれていましたが、必要がこのような形で、身の回りを美しく飾る理想となることの豊かさを思い、その国に、人に、手仕事に憧れました。



布と陶

2013-07-01 | Book 


5月に買ってあった本。
やっと落ち着いてページを開くことができました。
石本藤雄さんの「布と陶」

石本さんが単身北欧にわたり、marimekko社のデザイナーになったあと、ARABIA社での陶器作品を集めた作品集。

内容をしらなかったので、単に北欧への「憧れ」がつのるのだろうと思って読んだのですが そうではなく、
石本さんのひたむきでブレない自己流の制作と作品はどの部分を切り取っても、素材や分野がなにになろうとも、職人のように粛々と淡々とした姿が垣間見れた。

自分の制作に対する姿勢も きっと間違ってないんだなという勇気をもらえた。
さらに、もっと大きく自由な作品をつくりなさいと応援してもらった気がしました。

石本さんがデザイナーでよかった。
おいらも一生懸命、自分の中の胸を打つ美しさを追おうと思った。
デザイナーの素晴らしいお手本と道を示す本でした。

ぼくがとぶ

2013-03-17 | Book 
ささきまきさんの絵本が大好きです。

おいらが中学のとき、今住んでる神奈川県に引っ越しがきまりました。
次に入居する家族には身体の弱い小さな男の子が居たので
もっていた絵本は絵本棚ごとあげることになり たくさんの絵本を借家に置いてきたんです。
その中に、ムッシュムニエルややっぱりおおかみなど ささきまきさんの絵本がたくさんあったんです。
今考えるとほんとに惜しいことをした。。。。
大人になってもときどき眺めたい絵本ばかりだったもので かなり後悔しています。

そのなかでもかなり好きだった


「ぼくがとぶ」


「やっぱりおおかみ」
どちらも大好きな絵本でした。
いつのまにか再販して大判のハード型絵本になっていました。
わーい。^^
2月のケーキのお礼が、絵本二冊になって帰ってきたのでした。

うふふ。
うふふふふ。
やっぱりいい。
ささきまきさんの絵もお話も大好き。



オズの魔法使い ~懐かしの絵本~

2012-12-17 | Book 

世界文化社の「世界の名作」全集の中の
どうしても持っていたかった2冊目は


「オズの魔法使い」 です。
文:岸田 衿子
絵:堀内誠一

カンザスの草原に住んでいたドロシーは竜巻で家ごと運ばれてオズの国へ行ってしまいます。
頭の良いかかしや優しいブリキの木こり、勇敢になりたいライオンとともにみんなの夢をかなえるためカンザスのおじさんの家に帰るためにオズの国を治めているオズの魔法使いに逢いにでかけます。
途中のたくさんの困難も知恵と勇気と優しさで解決してゆくお話はもうご存知ですね。


ポピーの花畑で眠り込んでしまうライオンとドロシーとトト
かかしときこりの機転で難を逃れます。


やっとたどりついたオズの魔法使いが治めるエメラルドの国。
どこもテカテカと緑色をしているこの町に、子供は想像力で入り込む。
みんなの夢をかなえてほしいとお願いするドロシー達に西の悪い魔女をやっつけてきたらと条件を付けられる。


西の悪い魔女は 蜂やオオカミをつかってドロシーたちをやっつけようとしましたが
逆に歯ぎしりするような結果に。
西の悪い魔女は最終手段に出ます
それは??
・・・それは本を読んでのお楽しみ ^^b

鮮やかなカラーはサインペンとカラーインクで着色されたのかな?
勢いのある構図や小さな部分も細かい表現はそのままポスターにしたいほどかわいらしいです。^^
大人になってから読みなおすとお話の最後のほうを端折られている感がありましたが
子供の時は絵が魅力的でそんなことには気がつきませんでした。

幸せな王子と秘密の花園の巻がほしいのですがまだ再販されていません
でも シンドバットとオズの魔法使いだけでももう十分。
おいらはこれを経て大人になったんだから。^^
小さなころ好きだったものは大きくなっても好き。
それでいいんだと思っています。