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活動の予定や報告、リレーコラム「真実の世界」など

『背景変更!』

2006-04-20 | その他
桜ももう終わったかなぁ、と思うので次はクローバーで。
ケータイで見ている人には関係ないんですけどね。

大学生の時、授業をサボってアイス屋さんに行ったことがあります。
某31種類のアイスを売っている店で、アイスの日フェアをしていまして、無料でアイスを配ってくれる!というのを聞きつけて、統計学の授業を抜け出して友達6人くらいで行きました。3時間目の統計学の時間は、かなりサボりやすい授業で、まず出席をとらないし編入生もいっせいに授業を受けていたため数人抜けても見た目的にあんまりわからない。そしてテストは過去問通りにしか出ない・・・これは、統計学を抜けてアイスを食いに行けというお告げだ、とみんなで言い合いながら電車に乗って(定期持っていたので)2つ隣りの駅まで。
ところが、1時~3時だと信じて疑わなかったアイスの日フェアがなんと午後5時から!まぁ来てしまったものは仕方ないとみんなでフツーにお金を払ってアイスを食べて帰りました。身体測定前でした。何やってたんでしょうね、本当に。
で、アイスを食べて帰る途中で時間をつぶすために公園へ。大学のすぐ隣りにあったこの公園は一面クローバーでイッパイでした。6人で這うようにしながら四つ葉のクローバーを探しました。まるでハチミツとクローバー(←これもマンガです)の1シーンのようでした。2本くらいは見つかった気がする。

そんなことをクローバーの背景にして思い出しました。バカだったけど楽しかった大学時代でした。

『The MANZAI ①』

2006-04-20 | 真実の世界
話はガラっと変わりますが、私は今通勤に往復で1時間以上をかけています。
あまりにも暇で暇で、本を読むことに時間を費やしています。
と、言うことで久々に本の話。マンガじゃないのよ、今回は小説。

あさのあつこ、という児童文学の作家さんがいます。
有名な作品はバッテリー。Ⅰ~Ⅵまで出ています。タイトルどおり野球の話で、中学生の男の子たちを描いています。野球がただ好きで、何にも縛られずに自分のやりたいようにただ野球がやりたいだけなのに、学校とか部活とか親とかに縛られるイライラ感が手にとるように描かれてて、懐かしい気持ちになります。この年になると、大人側の言い分もわからなくはないなぁ、と思うのだけど。中学生の時の意味のない苛々さ、とか、自由になるってどういうこと?みたいな焦燥感とか、何であさのさんはわかるのかなぁなんて思いながら読みました。
この作品に出てくるピッチャーの巧君とか、キャッチャーの豪君ってのは、何かヒーローキャラと言うか、天才的な感じなんですよね。女の子視点だと憧れ~って感じなんだけど、絶対こんなカッコいい子おらんで!と思ったり。

で、今回買ったのはその名もTHE MANZAI.
バッテリーシリーズとは大分、毛色が違うなぁという感じ。もっと軽くて、さくさくしてるかな。読みやすいです。
父親と姉を事故で無くした中学生の歩君が引越し先の中学で、サッカー部の次期キャプテン候補の貴史に漫才の相方になってくれ!といわれてしまう話。それから文化祭までのバタバタを1巻で描いています。あさのさん曰く、バッテリーで書けなかったどこにでもいそうな男の子を書きたかったらしいです。確かに歩は巧君と違ってヘタレだし、問題から目をそむけて逃げようとしてしまうし、人目は気になるし、と正直あんまりカッコよいタイプではありません。みんなに自分は特別だ、と認めてもらいたい巧君とは正反対で。過去に色んな問題を抱えていて、フツーにみんなができることを出来ない自分、を認められない。フツーでいるためにはどうしたらいいだろうか、と気を遣ってばかり。
歩君のことをあんまりカッコよくない、と思いながら自分にだってみんながフツーに出来ることはできていたいという気持ちがあるし、フツーでいられない自分は受け入れられないんじゃないかな、と思う。20歳を過ぎても中学生が主人公の話に共感してしまうってどうよ?成長のない私。

巧と歩じゃないけど。フツーでいたい、と思いながらも、特別でいたい、とも思ってしまう。
貴史は歩君がフツーではないから、漫才の相方にしたかった、と正面きって告白します。お前はフツーではない、俺にとっては特別な存在だ!と。特別な自分、人とは違う自分をこんなにもアッサリと口にされてしまって、反論しつつも少し嬉しい。そんな風に、私は思いながら読みました。普通の少年たちを書こうとしたけれど、歩は歩、貴史は貴史でオリジナルの生き方をしてて、他にはいない特別な存在だった、と作者があとがきでかいていました。あぁ、そうだなぁって。
読むとなんだか元気になってしまう、そんな話です。

何よりも、漫才がテーマだから笑いがイッパイ。
色んな過去を背負った子どもや大人がいて、人を傷つけてしまう言動もあって、だからこそみんなを笑わせて元気にさせたい!と頑張る男の子たち・女の子たちが一生懸命で、素敵です。笑うことが難しい2,3日で、でも笑えるようになって、笑ってたら元気になれるなぁって思いました。笑う門には福来る!でもまぁ、時には泣くことも大事だったかな。