関西大弾圧救援会 garekitaiho1113@gmail.com

「大阪駅前街宣」弾圧、がれき説明会弾圧、関電前弾圧、オキュパイ大飯弾圧などの救援について綴ります

韓基大さんを守る会  記者会見と申入れ  5月14日 

2013年05月17日 09時45分42秒 | 11.13がれき説明会弾圧
<韓基大さんを守る会 記者会見と申入れ 5月14日>

▼記者会見やりましたあ!

5月14日午前10時、中之島中央公会堂で「行き過ぎた逮捕、起訴、長期勾留は重大な人権侵害である」と題して記者会見を開催しました。メディアが来てくれるのか心配でドキドキでしたが、朝日放送、共同通信、人民新聞、港新聞、IWJとGさんに来ていただき、ネット中継もすることができました。

この日までに頂いた署名は5449筆(うちネット署名は399筆、5月10日締め)。ずっしりと重く厚みにして10センチくらいはあります。集めてくださったみなさん、署名におうじてくださったみなさん、ほんとうにありがとうございます。その署名の束を発言者の前において、さあ!記者会見です!

発言者は石埼学さん(憲法研究者、龍谷大学法科大学院教授)、石川裕一郎さん(聖学院大学政治経済学部政治経済学科准教授[憲法学])、下地真樹さん(阪南大学経済学部准教授)の3人です。

▼恣意的な逮捕、起訴と不公正な刑事司法の問題
最初に主催者側から下地さんが「韓基大さんが追及されている事件の概要」について説明しました。

2012年11月13日の此花区民ホール、10月17日のJR大阪駅付近での街宣活動、9月23日の「慰安婦」被害者証言集会でのことなどです。さらに2011年に在特会から暴行を受けた韓基大さんが逆に警察から執拗に呼び出しを受けたことなどから、韓基大さんに対して前から警察が目を付けていたことなどを訴えました。
韓基大さんを守る会ブログ2012年1月の記事参照)。

そして日本の検察は「真実」ではなく「有罪」を追求しているので、被疑者に有利になる証拠の開示を認めないなど、その異常さを指摘しました。

▼表現の自由と人質司法
続いて石埼学さんが大阪駅前事件は敷地ではあるけど表現活動が許される場所であると話しました。

駅員にビラ配りを止める権限はないし、この事件の判決次第では参加していた全員が嫌疑ありになってしまう。区民センターの件ではいつでも表現活動が許されるかというとそうは思わないけれども、大阪市の説明会が予定されていたわけで通常とはわけがちがう。慎重に検討しなければならない。

しかも人の身柄を拘束することについてあまりにも安易だ。身柄拘束はきわめて重大な人権侵害。

「仮に有罪だとしても、仮にですよ、有罪と考えたとしても半年間に及ぶ身体拘束は異常だ。人間の尊厳をないがしろにしている」と考えを話しました。

その後石川さんが人質司法について話しました。
令状主義というのは身柄拘束をチェックするためにできたが、実態は99%以上が起訴という現実がある。やってない人がやってないというと保釈されないという慣行がある。
戦後、憲法が変わって司法も変わったが、裁判官とか司法にかかわる人の意識が変わっていないのではないか。身体拘束について意識が低く欧米に比べて簡単に身柄拘束をする。人権保障ではまず身体的自由を保障するというのがある、次に精神的自由なり経済的自由を保障する。

日本は23日間、まず拘束されるが、欧米ではもっと短い。これをおかしいと思わないというところに問題があると指摘されました。
聞いていて、私たちは欧米の事例なども学んで人権意識を高めないと司法犯罪=冤罪がなくならないと感じました。

▼地裁に申入れ、地検に請願行動

その後、大阪地方裁判所に、①即時無条件に釈放すること、②公訴棄却ないし無罪とすることの2点について申し入れをおこない、タクシーに分乗して大阪地方検察庁に移動、①公訴取り下げ、②排外主義グループの被害届を口実にした韓さんへの3つ目の起訴についてすみやかに不起訴決定すること-を申し入れました。

一度公訴したものを取り下げることはないというのが慣行ですが、おかしいことはおかしいと声をあげることが大切と考えて「請願」しました。検察にたいして「請願書」としているのは、私たちには請願権があり、向こうは受け取る義務があるからです。(申し入れ書、請願書をみてくださいね。)

頂いた署名は今回提出せず追加をドーンと積み上げて最後に一括して提出することにしました。引き続きご支援をお願いします。

(2013・5・16 韓基大さんを守る会 長澤)

記者会見映像(IWJ)

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★大阪地裁への申し入れ書★

2013年5月14日

大阪地方裁判所
 第9刑事部合議係御中

韓基大さんを守る会




〈申し入れ事項〉

1. 韓基大さんならびに韓基大さんと同じ事件で起訴されたすべての人たちについて、即時無条件に釈放すること。
2. 韓基大さんならびに韓基大さんと同じ事件で起訴されたすべての人たちについて、公訴棄却ないし無罪とすること。


〈理由〉

2012年11月13日の此花区民ホールの事件については、そもそもの原因は、大阪市が安全性も必要性も十分に確認しないまま震災がれき受け入れを強行したことにある。
韓基大さんらは、大阪市の不誠実かつ無責任な対応に対して当然の抗議をしただけであり、事件性はまったくない。 問題にすべきは、本来市民の生命と安全を守るべき橋下徹大阪市長の背任行為であり、大阪市は当該抗議行動を甘受すべきである。
2012年10月17日のJR大阪駅前の事件については、事実無根のまったく不当な起訴である。
また、事件の内容の如何にかかわらず、本件事案で半年を超える長期勾留を行うことは、先進国にあるまじき甚だしい人権侵害である。

2ヶ月で紙の署名数が5050筆、インターネットによる署名数が399筆になった。このように人々の関心は高く、北海道から沖縄までひろく署名が寄せられている。
以上申しいれます。



★大阪地検への請願書★

2013年5月14日

大阪地方検察庁検事正 田内正宏殿

韓基大さんを守る会

       記 

〈請願事項〉

1.韓基大さんならびに韓基大さんと同じ事件で起訴されたすべての人たちについて、公訴を取り下げること。
2.昨年9月23日の日本軍「慰安婦」とされた被害女性を迎えての集会に排外主義グループが多数妨害に来た事件で、そのうちの1人からの被害届を口実に韓さんに3つ目の起訴がもくろまれているが、すみやかに不起訴決定をすること。

〈理由〉

2012年11月13日の此花区民ホールの事件については、そもそもの原因は、大阪市が安全性も必要性も十分に確認しないまま震災がれき受け入れを強行したことにある。
韓基大さんらは、大阪市の不誠実かつ無責任な対応に対して当然の抗議をしただけであり、事件性はまったくない。 問題にすべきは、本来市民の生命と安全を守るべき橋下徹大阪市長の背任行為であり、大阪市は当該抗議行動を甘受すべきである。
2012年10月17日のJR大阪駅前の事件については、事実無根のまったく不当な起訴である。
また、事件の内容の如何にかかわらず、理由なく保釈請求への不同意を行うことは、職権の重大さに比してあまりにもだらしない対応であり、検察への信頼を自ら毀損する愚かな振る舞いである。

2ヶ月で紙の署名数が5050筆、インターネットによる署名数が399筆になった。このように人々の関心は高く、北海道から沖縄までひろく署名が寄せられている。
以上申し入れます。


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