トラカリコン!

「虎・借り・コン!」。虎の威を借りた狐。虎の威を借りて吠える狐が私…。虎が何であるかは、本人にもわからない。

イスラエル人・ユダヤ人とホロコーストの記憶<記録の残し方(2)>

2024-01-06 14:59:49 | 政治や経済

去年、旧統一教会と安倍元首相の関わりの報道が次々に流れていた時。
北朝鮮拉致被害者と旧統一教会から被害を受けた方々では人数的に後者の方が圧倒的多数だが、安倍元首相がどちらを優先するべきだったのかは私にはわからない、というようなことを書いた。

人数や件数から断言できない、というのは今のイスラエルとパレスチナというかハマスの戦いについてもいえる。
放送大学名誉教授の高橋氏(湯川氏後藤氏の事件に際しテレビ番組で解説されていた研究者達の中で、今回は高橋先生しか見かけていない。一世を風靡していた感じの池内恵氏なんて、年齢的にも出ずっぱりになるかと思っていたのに)の話に、「やっぱり!」とつい思ってしまった。

ユダヤ教徒にとってのヨムキプール期間に、ハマスが塀を超えてイスラエルを攻撃し人質もとったことから今日の事態に。ヨムキプールだから家族で団欒しているイスラエル人が多かったろう。惨殺された形跡が多数残った。
だが。高橋氏によると、そんな例だけではないそうだ。武装した侵入者の中には、イスラエル人家庭でお茶をしただけで去った人もいた。

イスラエルでは独立戦争と呼ばれる戦いでは、多勢に無勢となりもはやこれまでと思ったユダヤ兵(女性というか少女だった。イスラエルでは最初の戦争では男女共同じように戦ったようだ)の1人が、現場にいたパレスチナの老人男性に救われた。彼は、周りのアラブ兵士達(パレスチナ人だったかどうかは覚えていない)にを、もう十分だろう、と止めた(『おお!エルサレム』)。

 

イスラエル人にとって、ホロコーストはどんな形で記憶されているのだろう。
ガザを高い塀で囲った時にとても驚いた。ワルシャワ・ゲットーは当然知っている(そこでナチスと戦ったユダヤ人リーダーがいたのだから、イスラエルのような国では必ず教えているだろう)のに、似たようなものを作るとは。
もちろん、イスラエル人の中には今の戦争に反対している人達もいる。

 

「記憶の民」は記憶を活かしているのだろうか。
ホロコーストの資料館はイスラエルだけでなく何カ国かにある。犠牲者の立体映像など、先端技術も取り入れて進化しているようだ。
ホロコーストの研究者達(ユダヤ人でない人もいることだろう。ユダヤ人とは何か、という難問はあるが)は、今のパレスチナへの攻撃に反対しているとのこと。

多くの資料・研究があり、ホロコーストそのものは10年かそこらのものだった。
それでも、まだまだ消化されていないものだなあ。



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