植生Salon

植生Salonでは、植物や緑、自然の面白さを探究するとともに、それを多くの方々と分かち合ってゆきます。

希少野生植物

2009-06-19 | 自然
希少野生植物保護の会議に参加してきました.

長野県,飯田市の関係所管,ササユリの保護活動を行っている方々ほかの連絡会です.

みなさん精力的に保護活動を行っておられます.
そんな中,ササユリ自生地の雑木林に子供たちが虫を採りに来て,ササユリもきれいだからついでに摘んでいくという話題がありました.
みなさん当然困ったものだとお考えのようでした.
汗を流している場所ですから,そう考えるのも当然です.

でも私はこれはとても喜ばしいことだと思い,発言をしました.
大人たちが自然保護活動している場所に子供たちが遊びに来てくれる.
これは地域の大人冥利につきるとは思いませんか?
もちろん気づいたら優しくササユリなど希少になっている植物のことを教えてあげることが必要ですが.
みなさん最初はこの発言にビックリされていましたが,すぐに納得されたようで,とてもにこやかな顔をされていていたのがうれしいです.

ササユリに限らず,豊かな里山を地域の公益的なものと考える,開かれた保護活動の輪がひろがればいいなと思っています.


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3 コメント

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いいね (goki)
2009-06-20 01:42:37
大先生

その発言、いいね。
自然保護活動では、短期的なスコープと長期的なスコープが曖昧な気がしていて、時に短期的なスコープのために長期的なスコープの理念が犠牲になっている気がしていました。

そういう意味では、とてもいい発言と思いましたよ。

さっすが、大先生
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かのつめ (大先生はやめてくれ(切実))
2009-06-20 21:23:44
そうだね,でも短期的視点と長期的視点のバランスでいうと,自然保護だけの問題ではないよね.なんだかんだいって相変わらず短期的視点が重宝される世の中.過渡期なんだろうけど.

短期と長期,対症療法と根本・本質療法,このバランスをみているつもりの人間として,日々笑尽(>_<)

エールサンキュ

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文字入りきらんかった (かのつめ)
2009-06-20 21:34:56
ゴキさん,エールサンキュ
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