植生Salon

植生Salonでは、植物や緑、自然の面白さを探究するとともに、それを多くの方々と分かち合ってゆきます。

続フジづる

2012-04-24 | 自然
先日のフジづるの異様な年輪について、何人かのかたから情報をいただきました。

数年に一度、形成層(細胞分裂して成長する層)が複数になり、
異常肥大成長するそうです。白っぽい分厚い部分がそれです。

日本のあたりだと普通は形成層は一年一層。
だから成長の跡が年輪として数えられます。

たとえば形成層が5層出現すれば、成長が普段の約5倍になるということです。
たしかに白っぽい中にも何本か年輪状のものがあります。

一気に広げる葉の数が増えたときに起こるそうです。
経済の好景気のような。

クズのほか、暖かい地域のツル植物にみられることだそうです。

ということで、一体で全体でした。

知らなかったよ~。


東京情報大学の 原 慶太郎 博士、通称ツル原さん、ご教示ありがとうございました。

参考:
原 慶太郎 1985. 東北のツル植物(2)クズ. 東北の自然No.2:10-11.
原 慶太郎 1985. 東北のツル植物(4)フジ. 東北の自然No.6:10-11. 

そのほか参考させていただいたサイト(岡山理科大学 総合情報学部 生物地球システム学科
植物生態研究室(波田研))↓
http://had0.big.ous.ac.jp/~hada/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/choripetalae/leguminosae/fuji/fuji4.htm