植生Salon

植生Salonでは、植物や緑、自然の面白さを探究するとともに、それを多くの方々と分かち合ってゆきます。

コウライテンナンショウと、キタマムシグサ

2011-06-14 | 自然
邑田先生の図鑑によると、
コウライテンナンショウのキタマムシグサ型は、げん部の半透明の白い筋の部分が盛り上がる。
分布は中部山岳地帯から北の北陸、東北および北海道以北。正式には発表されていない。

典型的?なコウライテンナンショウは、げん部が盛り上がらない。

確かに先日のものはコウライテンナンショウのキタマムシグサ型で、図鑑でもそのように紹介されてます。

キタマムシグサの範囲を厳密にとれば区別できるかもしれない。と。

伊那、小黒川へ

2011-06-14 | 自然
入梅のころは緑が気持ちいい。
長野県植物研究会定例は、とてもしっとりな小黒川上流へ。

写真はヤマザトマムシグサ。
頭がヘルメットのようにふくらんで、先が長くたれて、色が黒っぽくて、わかりやすくてえらい!

難しいのがこれ↓

女の子に、これ、コウライテンナンショウって知ったかぶりしたあとに、
分類プロ集団に、これコウライテンナンショウですよね?と、けっこう確信もって聞いたら。
いや、キタマムシグサです。。と。う~~~~~む、プロに言われるとそうですか、というしかない。

でも納得いかなかったから、帰って邑田先生の図鑑「日本のマムシグサ」北隆館をみる。
あれ?キタマムシグサは、コウライテンナンショウの1型である。
この図鑑では、変異を十分検討できていないものだから区別しない。
あ~よかった、微妙なもので、すくなくとも大はずれしてたわけじゃないんだ。
キタマムシグサを分ける主張は芹沢先生の説で、邑田説との違いなのか。

それにしても、分類プロのこだわりもすごい。芹沢説支持ということか。
でも現地での説明が記載と違う気が。。。ま、いっか。
とにかくハイレベル。

「や~い間違えた~!」とヤジるS大S准教授、お静かに願います(笑)

口直し。
エゾノタチツボスミレ、高さ30cmくらいになります。


ウサギシダ。干支の年にお目にかかれるとは。。。年男だし。


馬場多久男先生とも会えて、しかも飲めたし。
プロ集団とよってたかって種を挙げまくり、リストアップ400種越えしたし!
満足満足。