文豪・井上靖氏の自伝的小説の映画化。
戦争によって引き裂かれた母と子。
母に捨てられた子の心は傷ついたまま大人になり、父となり、仕事人となる。
母親へのわだかまりを拭えないまま、老いて壊れていく母を見つめる。
ポロリポロリと解けていく過去のいきさつ。
最愛の母にとって自分が最愛の子だったと知って、母子の間の心の溝が埋まる。
子どもに還っていく母を背負って、お互いを温めあう母子。
愛情は記憶じゃないから消えていかない。
「絆」とは違う。
心の奥底にずっとある、意識しなくても沁み出てくる物、それが愛情なんだと思う。
親と子の繋がりはいつまでも消えないんだと思う。
壊れていく老人をごく普通に見守りながら生活する時代だったんだ、と思った。
ある意味、老人の・人間の辿る道としてごく普通な事なのかな、とも思った。
不思議と悲愴感を感じさせない、むしろキラキラした映画。
戦争によって引き裂かれた母と子。
母に捨てられた子の心は傷ついたまま大人になり、父となり、仕事人となる。
母親へのわだかまりを拭えないまま、老いて壊れていく母を見つめる。
ポロリポロリと解けていく過去のいきさつ。
最愛の母にとって自分が最愛の子だったと知って、母子の間の心の溝が埋まる。
子どもに還っていく母を背負って、お互いを温めあう母子。
愛情は記憶じゃないから消えていかない。
「絆」とは違う。
心の奥底にずっとある、意識しなくても沁み出てくる物、それが愛情なんだと思う。
親と子の繋がりはいつまでも消えないんだと思う。
壊れていく老人をごく普通に見守りながら生活する時代だったんだ、と思った。
ある意味、老人の・人間の辿る道としてごく普通な事なのかな、とも思った。
不思議と悲愴感を感じさせない、むしろキラキラした映画。