~ゆるゆると自分に甘い生活~

ざっくり生きててあわわな毎日。でも残りの人生シッカリ楽しむ。

「3年の星占い」

2021-04-11 20:57:51 | 
私の星座は牡羊座。

ホロスコープ。
俗に言う「日々の星占い」とはちょっと違う。
「生まれたその瞬間の星々の位置で、備わっている根本的な資質が分かるのよ」
「今この時の星々の位置や動きで私たちの運気は大きく影響を受けるのよ」
という感じの事(たぶん)。

人の本質は後天的要素の影響があると思うので、サックリと参考程度に読み取って、都合良く心の糧にしている。

薦めもあって石井ゆかりさんの「3年の星占い」を購入。
その時々で必要なテーマを目次で見つけ、繰り返し開いて読んでいる。
迷走中の私には現状、最強アドバイザーの1人。
今後3年間の指針をチラチラと教わっている。



全ては心の持ちよう。
視点を変えれば幸せ度が変わる。

ホロスコープは見方を変えてくれる味方。

自分に都合よく考えて良い。
だって完璧なんて無い。
にんげんだもの、だもの。



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ドラマ「東京バンドワゴン」。

2013-09-04 16:38:32 | 
先月読み終えた「東京バンドワゴン」。
秋から連ドラになるとか。


「東京バンドワゴン」 小路幸也;著

由緒正しき・歴史ある・ブレない古書店を舞台にしたホームドラマ。
3世代に跨る大家族。
全員が強烈な個性を遠慮なく発揮させて巻き起こす珍騒動。

大騒ぎで大迷惑、なのに「愛」があるから許しあってる。
と、昭和のホームドラマそのもの。

ナレーションが亡人なので、天井から目線ってのも面白い。
連ドラもきっと楽しめると思う。


小路幸也さんは札幌近郊在住なので親近感もある。

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「海辺のカフカ」。

2013-09-02 18:19:11 | 
再読。


「海辺のカフカ」 村上春樹:著

父と二人で暮らしていた15歳の少年が家を出る。
夢に向かっての旅立ちじゃない。

「田村カフカ」と名乗って、途中途中の出会いに助けを借りて目的地に向かう。
四国に着いたカフカが図書館で運命の人と出会う。

一方、猫と話せるナカタ老人も導かれるままにホシノ青年と四国に向かう。

好老人「ナカタ」が何者であるかは早々に察しがつく。
でもカフカとの繋がり具合は微妙にややこしい。

上巻は軽快に進行するので面白くてやめられない。
下巻になると「ん?」ってなる場面が多くてちょっと詰まる。

最終的に、全体像は掴めるけど細かい点は紐解こうとすると結構難しい。
後日また再読しなきゃ説明つかない。


さ、じゃぁどうだったのかと言うと。
面白かった。


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「海炭市叙景」。

2013-08-09 22:34:45 | 
心にスッと懐かしい故郷の風景が浮かんでくる。


  佐藤泰志:著

  海炭市で生きる人を短編で描いている。

  町が生きる勢いを失っていく。
  そこに生きる人たちが弱っていく。

  どんな風に生きようか、どうやって暮らしていこうか、
  このまま流れて行けば良いじゃないか、
  どんなに夢を描いたってこの町じゃムリなんだ。
  だから、、、



読み進めるのがツライな、って思った。
たとえばこの作品が高評価に値するのなら、その解説を聞いてみたい。
どんな風に読み解けば良いのか分からないから。

寂れていく町とそこに生きる人たちの「生」は悲しい印象だった。
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チャレンジ、ざ、1Q84

2013-02-06 20:15:18 | 
お正月から読み始め、最初はグイグイ引き込まれ、
こんなにオモシロイならもっと早く読むべきだった、と思った。

が、途中やっぱり長いから飽きてきた。
仕方なく、面倒な比喩はカッ飛ばしたりしてチマチマと読み続けた。

ストーリーは難解でSFなのかミステリーなのか、はたまた恋愛小説なのか、とか思ったけれど。
結局、恋愛小説かな。
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「舟を編む」。

2013-01-05 23:01:01 | 
2012年の本屋大賞に輝いた作品。
三浦しをん著;「舟を編む」。

青空の下、キラキラと水面を光らせながら流れる清流のような、、、
心が洗われていくような感覚になる綺麗な文章。
ドキドキもハラハラも無いし、涙が止まらない程の感動の波も無いけれど。

なのに、読み進めずにいられない。

こんな美しい作品に出会えて嬉しい。
辞書作りに没頭する「マジメ」くんのマジメぶりが嬉しい。
本屋の店員さんたちの感性が嬉しい。

…と、感動中。

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「往復書簡」。

2012-08-20 22:26:42 | 
湊かなえ:著 「往復書簡」


女教師と生徒たち、水死、徐々に暴かれる真相、、、 展開が「告白」っぽい。
恐ろしい結末にたどり着きそうな予感を持ちながら読み進めた。

そしたらば、ほほう~!な結末。

面白いというか、サラッと読めた一冊。
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「なずな」。

2012-07-21 18:00:33 | 
第23回 伊藤整文学賞受賞作品「なずな」: 堀江敏幸 著。


  弟夫婦の子“なずな”という名の生後間もない赤ちゃんを預かり育てる大役を、
  周りの人たちの助けを借りながら全うしていく中年“菱山さん”。

  全てを委ねてくる小さな命を愛しみ、守り、育て、
  どんなに自分の自由を捧げる事になったとしても、
  それが犠牲だなんて思う筈もない。

  愛情は理屈抜きで生まれてくる。

わが娘たちが赤ちゃんだった頃の表情が蘇ってきて懐かしい。

ストーリーはかなりスロー。
一気に読み進めないと飽きる。

描写がとても優しく、ホンノリと温かく、なにより愛情が溢れているので、心の底から癒される。

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「悼む人」。

2012-05-31 16:53:56 | 
「天童荒太」作、2008年の直木賞受賞作品。


心に闇を抱えてそれを拭いきれないまま日々を生きる人たちと、
闇と向き合い真っ向勝負しようと懸命に生きる人たちと、
みんなの「生」がちょっと重い。

亡き人たちが確かに「生きていた」と胸に刻む旅を続ける「悼む人」、静人。
亡き人たちがどんな「生」であったのか、どんな「死」を迎えたのか、そこに拘る事をしないで、
ただ「誰に愛され、誰を愛し、誰に感謝されたか」を問いながら、悼みの旅を続ける。

誰か他人の行動を「何の意味があるのか」「何をしたいのか」「間違ってるんじゃないか」と意見したり批判したりするよりも、その行動を自分がどう受け止めたか、何を感じたのか、心に何を残してくれたのか、を自分に問う方がずっとずっと大切。

と、そんな事を感じさせてくれた作品。

ヒトはみんな、生まれた時には同じ「生」。
その後の出会いが人を創っていく。
どんな人も憎まれたり嫌われたりして嬉しいハズは無い。
死してからでも良い、自分にも愛する者があった事、自分を愛してくれた者がいた事、自分が感謝された事があったと、そういう事を誰かに知ってもらいたい。

きっと、どんな人も最後に思うのはそんな綺麗な純粋な願いなのかも。

「感謝」を忘れずに生きていかねばな、と心に気合を入れた。

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「京大芸人」「京大少年」。

2012-03-17 20:17:27 | 
「ロザン宇治原」氏の相方が書いた本。


自分の事もありますが、宇治原氏の変人ぶりが見事に紹介されてる内容。
んー、なるほどー、と思わず唸りたくなる宇治原氏の言動。

軽いノリで読める2冊。
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蒼穹の昴、続編。

2011-09-25 18:11:24 | 
「珍妃の井戸(ちんぴのいど)」 浅田次郎:著

4巻に及ぶベストセラー「蒼穹の昴」を読み終えて、その続編に挑む。

中国は清の時代、第11代皇帝光緒帝側室“珍妃”の死についての謎を解明しようとするお話。

義和団事件の混乱の中、紫禁城内の薄暗い井戸に頭から投げ入れられ死に至った珍妃。
イギリス、ドイツ、ロシア、日本の駐在官たちが犯人探しをする中で、その場に居合わせたであろう人物から証言を取る。
まさに目の前で起こった悲惨な出来事を語っている筈なのに、何故か全員の証言が違う。
故意のウソも、誤解も、それぞれの立場の解釈も、ドロドロに相まって調査が進む。

ミステリーのセオリー通り、思いがけない真実で結末を迎える。
中国には大国ならではの苦悩があって、日本とは異質なその歴史を思うとまた違った悲しみを感じる。
世界の発展は争いの歴史の上にあって、犠牲となった命が多数にある事をまたまた考えさせられた。



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中国は「清」の頃のお話。

2011-09-08 17:02:45 | 
浅田次郎:著 「蒼穹の昴(そうきゅうのすばる)」
4巻までを飽きる事なく、ほぼ完璧に読み終えた。

映画では「ラストエンペラー」で有名な「清」の時代の現中国。
歴史的に名高い6代目乾隆帝からラストエンペラー溥儀の一代前の11代光緒帝までが登場する。

主人公は“春児”と言う貧民の子と“梁文秀”と言う地主名家の二男。
身分の違いはあっても2人には兄弟のような結びつきがあった。

春児は糞拾いをして家族を養っていたが、ある時占いで“昴”の星を持っていると言われる。
その言葉を信じて、家族を助ける為にハンパない決意をし、西太后に仕える身になる。
文秀は放蕩三昧で暮らしていたが、その優秀さを発揮し科挙となり大出世をする。
西太后から主権を奪い新しい国を作ろうと努力を重ねる。

西太后はもちろん、李鴻章、康有為も曾国藩も、袁世凱なんかも登場。
そのキャラがどこまでホントか分からないが、かなりオモシロい。

2人をとりまく環境だけでなく、登場人物それぞれの想いや生き様が描かれている。

西太后は時々「おじいちゃん、私はどうすれば良いの?」と亡き乾隆帝に話しかける。
すると乾隆帝の魂は「俺も頑張ったんだから、おまえも頑張れや」っぽく答える。

こんなふざけた場面はちょっとだけ登場、全体としては難解。
複雑な統治を理解するには少しは歴史も知らなきゃいけない。
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「日輪の遺産」。

2011-07-31 16:56:35 | 
「日輪の遺産」 浅田 次郎:著 

原版の刊行時「消えたマッカーサーの財宝」というサブタイトルがあった。
財宝探しはあるが冒険物語ではない。

戦争が奪ってしまった数限りない命は、日本の国を守るために勇気を持って捧げられた貴重な財産だったと、改めて思うし感謝を感じる。

一国を独立させるに足りる莫大なマッカーサーの財宝、それを敗戦後の日本復興の為に自死をもって守ろうとした34人の少女。
死んでも尚、魂で守り抜こうとする少女たちの存在を思うと、最終場面は涙が止まらない。


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直木賞作家3人。

2011-07-22 20:03:11 | 
最近読破の4冊。


「向日葵の咲かない夏」 道尾 秀介:著  新潮文庫

小学4年のミチオ、3歳の妹ミカ、ミチオの友人S君が主役。
S君が首を吊ってる遺体を発見したミチオに訪れる摩訶不思議な現象。
クモに生まれ変わってミチオたちの前に現れたS君が「自殺じゃない」と告白し、犯人探しをミチオたちに依頼。
3人で事件の真相を追うも、解明しそうでしない。
そして結末は、、、思いがけない。

ミステリーと言うよりホラーみたいで怖い。
登場人物たち、あまりに不思議な設定できちんと理解できないまま。



「サウスバウンド」 奥田 英朗:著 角川文庫

若い頃“過激派”だった父をもつ小6の二郎。
親友の淳と他愛の無い程度のやんちゃをして過していたのに、いつの間にやら極悪中学生に絡まれるハメになった。
優しい居候のアキラおじさんからの怪しげな頼まれ仕事を引き受けたり、
中学生の脅しに抵抗してみたり、奔放な父親に振り回されたりして日々が過ぎる。

オモシロい。


「最悪」 奥田 英朗:著  講談社文庫

デビュー作「ウランバーナの森」に続く2作目で、ベストセラーとなった作品。

タイトル通り、最悪な境遇に身を置く3人が主人公。
3人は赤の他人、別々の暮らしぶり。

川谷信次郎。
バブル崩壊の危機をなんとか乗り切ったところで事業拡大の賭けに出る。
銀行融資を受けるまであと1歩のところで、事件が起きる。

藤崎みどり。
銀行勤めのOL。 社内行事の時にセクハラされ憂鬱な日々を過す。
家庭内でも悩みを抱えているので、常に追い詰められてる気分でいる。
いよいよ退社しようという時に事件が起きる。

野村和也。
家族の愛情に恵まれず育った20歳。 パチンコ、サウナ通いで日々を過ごす。
ヒョンな事からやくざに打ちのめされ、大金を作らなきゃいけなくなる。
17歳のめぐみと出会った事が、その事件のきっかけになる。

理詰めでヒトを追い詰めるのはキライなので読むのが辛かった。
セクハラは当然、組織内の権力主義はキライなので読むのが辛かった。
暴力シーンは最高にキライなので読むのが辛かった。

って訳で、読んでて苦しかった。



「機関車先生」 伊集院 静:著  集英社文庫

子どもの頃の病気が原因で口がきけなくなった吉岡誠吾。
瀬戸内の小さな島の小学校に臨時教員として赴任。
強くて優しい先生はアッという間に人気者。
でも、口のきけない教育者を大人たちは認めようとしない。

美しい瀬戸内の風景が目に浮かぶような文章で、心洗われる小説。
キラキラと輝く環境に身を置くと、ヒトも輝くんだろうなと改めて思う。






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「ウランバーナの森」ほか超オモシロ本。

2011-07-07 16:42:16 | 
最近読破の3冊。

奥田英朗「ウランバーナの森」。

英国人ジョンと夫人のケイコ、息子ジュニアが軽井沢の別荘で過ごす夏。
ジョンがひたすらお便秘に悩まされる日々が刻々とシツコイくらいに描かれている。
もしや、とんでもなくクダラナイのかと思っていたら、なんのなんの、語り文は軽快で笑えるくらいオモシロい。
お便秘を引き起こした原因を探って、いろんな不可思議な現象に遭遇するお話し。

英国人ジョンは、リバプールが産んだ歴史に名を残すミュージシャン。
妻ケイコは日本の旧家のお譲さん。
幼少の頃のジョンは決して幸福じゃなく、やまほどのトラウマを抱えている。
軽井沢でノンビリと主夫をしていたのに突如お便秘に苛まれる事態になり、苦悩の日々となる。
別荘地の病院で診療を終えた帰り道、この世の事とは思えない不思議事件に巻き込まれる。
でも結局その不思議体験で過去のトラウマとは次々に決別する事になる。


「マドンナ」 
「ダンス」「総務は女房」「ボス」「パティオ」を含むの全5作品の短編集。

この5作品、どれもおもしろい。
短編も悪くない。


「空中ブランコ」

神経科医師“医学博士・伊良部一郎”の診察日記みたいな短編集。
伊良部一郎のキャラのさく裂具合がハンパなく楽しい。

空中ブランコ乗りの主人公“公平”が、相方との呼吸が合わずミスをするようになった。
相方が自分を嫌っている、仲間が自分を余計者だと思っている、そんな不安を抱えて伊良部を訪ねる。
往診と称して伊良部は翌日からサーカス団に通い出す。
そして「空中ブランコやりた~い」と練習を始める、100キロの巨体をぶら下げて。

伊良部の診療は意味をなしているのか、最初から治療の目的で行動しているのか、その辺は全くもってナゾ。
痛快で軽妙で、紙一重のラインにいる伊良部一郎のファンにならずにいられない。




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