~ゆるゆると自分に甘い生活~

ざっくり生きててあわわな毎日。でも残りの人生シッカリ楽しむ。

父の闘病・12。

2014-12-28 17:05:42 | 父の闘病・母の事
やっと。


3ミリのモルヒネは身体にも心にも穏やかな時間を与えてくれている。
身体が馴染んできているのか、寝ている時間よりも起きている時間の方が多い。
起きている時はハッキリしている。

記憶も意識もトークも、数ヶ月前のようにシッカリしていて、
本当に退院できるんじゃないかと思うほど。

痛みが無い、悪い所の自覚症状が無い。
「食欲さえ戻れば退院できるんじゃないか?」
と言う父。

本当にそう思っているんだろうか…。
それが叶わない事は知っている気がする。

緩和治療で、と言われていたのに激痛との闘いばかりだった。
いつになったら本当の「緩和」をして貰えるんだろうと思っていた。

でもやっとその時。

ごく普通に会話が出来て、眠くなったら安心してスッと寝て、
時々襲われる朦朧とした時間にも幻覚を見てニコニコ笑っている。
現世での想い出なのか、いろんな情景が見えるらしくとても楽しそうにしている。

今まで苦痛に耐えてきたご褒美。
人生を一生懸命に生き抜いたご褒美は、穏やかに過ごす最期の時間。

年末年始を目前に、最悪の事態を想定して準備をすすめているけれど。
なんだかまだまだ笑っていてくれそうな気がする。
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父の闘病・11

2014-12-25 18:04:29 | 父の闘病・母の事
いよいよ覚悟の時。

激痛に対処するための座薬を繰り返し、
それでも痛みを取りきれない日々の連続。
21日も同じように過ごしていた。
フェントステープは既に16ミリ。

22日午後。
意識が薄らいでいた。
目を開けず、声も出せず、手を握り返す事も無く、とにかく何も分からない状態。
夕べから意識が薄らぎ始めた、との事。

会いたい人に会わせてあげて、と言われた。
今ならまだ声が聞こえて、僅かでも反応ができるから、と。
その後、モルヒネ投与を始める、と。

23日、祝日が幸いした。
孫やひ孫が駆けつけてくれた。
驚くほど意識が戻っていたので会話ができた。
前夜から4本の座薬を打ち続けていた。
血圧が下がり限界ギリギリだそうだ。

24日。
激痛を治めるためモルヒネ投与開始。
一時間あたり2ミリ。
お昼に始めたが痛みが引かない。
苦しみ続ける父。
「もう良いから楽にしてほしい」と何度も言った。
2時間後、モルヒネに重ねての座薬。

そしてその2時間後、やっと父が静まった。

25日。
午前中は眠っていたが、お昼前から痛みが襲ってきた。
座薬を打った。
全然治まらない。

4時。
主治医が来た。
モルヒネを3ミリ投与に増やした。

幻覚を見ている。
目をしっかり開けて、でも視点は合わない。
宙を見つめ何か動くものを追っている。
何かを見つけたらしい指差しの仕草をしたり、笑ったりしている。

現実の世界に居ない父を見ているのは悲しい。
でも苦痛に歪み続けた顔は一転して穏やかで幸せそうにみえる。

今も楽しそうに天井に居る誰かと話しをしている。

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父の闘病・10。

2014-12-18 14:59:25 | 父の闘病・母の事
随分経ってしまった。


10月に2度目の退院を果たし自宅で過ごしているうちに足の筋力が落ちてしまった。
終始車椅子を利用しての最初の外来診察から4日後、激痛に耐えられず3度目の入院となった。
11月4日の事。
フェントステープは10ミリになった。

それから今日まで。
苦しみが続いている。

ほとんど毎日発熱している。
痛みは無い日でも熱があるとツライようだ。

自分だけの力ではもう何も出来ない。
ハッキリと声も出せないから言葉は通じない。
食事も、寝返りも、もちろんトイレも、もう何も1人では出来ない。
意識も記憶もほぼシッカリとあるから、そんな自分が情けないらしい。
悔しくて寂しくて、涙を浮かべる事がとても多い。

少しずつ自分の状況が分かってきているんじゃないかと思う。
病名は分からずとも、以前のような日常には戻れないと察しているように思う。
「頑張るぞ」の台詞がめっきり減った。

12月3日。
また激痛に襲われた。
座薬を2本打った。でも治まらない。
歯をくいしばって頑張っていた。
フェントステープを12ミリにした。
痛みが治まった。

翌日また痛みが来た。
ガマン強い父が顔を歪ませて必死に痛みと闘っていた。
座薬1本では抑えられないから再び2本。
しかし結局フェントステープを更に2ミリ追加する事になった。

今は14ミリを貼っている。

昨日、また痛みがあって座薬を挿した。
今日あたり、テープがまた増えているかもしれない。。。

「お正月は帰らなくても良いな」って言った。
帰っても負担になるだけだ、と言う。

毎日毎日、身体も心も闘い続けているんだと思う。
眠る時間が増えてきたのがある意味救いになっている。




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ワクチン副作用。

2014-12-01 13:36:53 | “くんくん”&“とんとん”
久々に登場、虚弱体質“くんくん”くん。


11月25日、年に一度のワクチン接種でいつもの病院へ。
この6年、特にトラブル無く済んでいた。
が。

お昼直前に接種。
2時間の監視、その後3時半からちょいとお出かけ。
6時に帰宅した時には・・・

目の周りが真っ赤(@_@;)! しかも超かゆそう!
あれれあれれと思っている間に身体が熱くなる。

病院に電話。
副作用を抑える注射をしに行く。

帰宅後。
治るどころかドンドン悪化。

落ち着き無く部屋中を駆け回る。
何かにとりつかれた様にとにかく走り回っている。

呼吸が速い。
身体が熱い、赤い。
目の腫れが治らない。

身の置き所が無く辛そうにしている・・・。

かわいそうでかわいそうでたまらない。
このまま死んでしまったらどうしよう・・・。
何もできない。

2時間後ガマンの限界。
ペット専用の夜間救急病院に電話をして状況を告げる。
再度の注射ができる、との事。

「ぁぁ、この子にまたステロイドを入れるのか、、、」と涙が出る。
でも覚悟を決める。

よしっ、と準備を始めようとしたその時あたり。
ほんの数十秒程度だけれど、動きが止まる。
ウロウロとパタパタと走り回るその動きを少しの時間、止められるようになってきたらしい。

このまま様子をみようか。
その1時間後、少しずつ落ち着きを取り戻してきた。
目の腫れはあまり変わらないし、ハァハァの息遣いも変わらないが。
ちょっとの間、抱いていられるようになってきた。

そのまま夜中へ突入。
そして朝方、やっと眠り始めた。。。


ワクチンの副作用、怖い。
来年からどうしようか、とか改めて考えてしまう。

かわいそうだった。
つらかった。

なんでこの子はこんな目に遭うんだろう・・・。



コメント (2)
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