カネログ~日々もくもく~

カネモク社員が日々感じたことを“もくもく”っと綴っていきます。
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「生き神」

2008-10-08 | Weblog
10月7日、ネパールで3歳の少女が新たな生き神「クマリ」に就任。写真は母親に抱かれる新しいクマリのマティア・シャクヤちゃん(右)[ロイター]


ネパールの宗教当局は7日、3歳の少女を新たな生き神「クマリ」に就かせた。
この少女は、思春期に近づいたため引退する11歳の少女の後任で、今後7─8年はクマリとして生きていくことになる。

クマリ(Kumari、Kumari Devi)はネパールに住む女神クマリの化身である。密教女神ヴァジラ・デーヴィー、ヒンドゥー教の女神ドゥルガーが宿り、ネパール王国の守護神である女神タレジュの生まれ変わりとされており、国内から選ばれた少女が初潮を迎えるまでクマリとして役割を果たす。

ネパールには、人間よりも多いという数千もの神々がいるという。
なかでも“クマリ”はネパール独特の生き神様で、カトマンドゥのダルバール広場にある、クマリの館(Kumari Bahal)に
世話人の家族と住んでいるそうです。このカトマンドゥのクマリの館に住むクマリをロイヤル・クマリと呼び、国の運命を占う予言者でもある。 (ネパール国内の村や町にも多数存在するクマリはローカル・クマリと呼ばれている。)

クマリに選ばれるのは、血のけがれのない(初潮前)
ネワール仏教徒のサキャ出身の少女に限られます。
さらに、32ものきびしい条件をクリアしなければなりません。クマリに選ばれた少女は両親のもとを離れ、
生き神様クマリとしてクマリ館に住むことになります。
一年に一度、インドラジャトラの大祭の時に山車にのって
町を巡行する以外は館から外に出ることはありません。
日常的にはクマリ館で人々の願望成就を祈っているという。(地方に住むローカル・クマリは家族と一緒に住み、学校に通い、年に1度、ダサイン(Dasain)の祭りでパレードするのみ。)

ロイヤルクマリには、人権擁護団体の間では、このような慣習は少女の人権を侵害していると非難する声も上がっているそうだが、父親は「クマリに選ばれたことを誇りに思う。家族と一緒に過ごせなくなるのは少しかわいそうだが、彼女が生き神になるので構わない。私たちはいつでも訪問することができる」と述べた。

元クマリだった女性と結婚すると、その男性は早死をするという
いい伝えがあるそうです。


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