【昭和基地沖】南極観測船しらせは15日午前(日本時間同日午後)、昭和基地沖約70キロの定着氷の縁に到着した。先月29日にオーストラリアのフリマントルを出港し、17日間にわたる航海を続けてきたしらせを歓迎するかのように、ペンギンの群れが登場。愛らしい姿とユーモラスな動きで、長い船旅を続けてきた観測隊員の疲れをいやした。
しらせの近くにやってきた50羽ほどのアデリーペンギンの群れの中に、体長が2倍近くある1羽のコウテイペンギンが紛れ込むと、隊員たちは大喜びでカメラのシャッターを切った。
しらせは19日まで停泊。人員と物資の一部を同基地に輸送した後、セールロンダーネ山地で隕石探査を行うチームを西に約600キロ離れたクラウン湾に運ぶ。昭和基地沖には今月末ごろに戻って基地近くに接岸した後、本格的な物資輸送を始める。
【共同通信】
今年5月に就役した新型南極観測船の2代目「しらせ」(1万2500トン、小梅三津男艦長)が10日、南極観測隊を支援するため東京・晴海埠頭(ふとう)から南極・昭和基地に向けて処女航海に出発した。
海上自衛隊に所属するしらせは、老朽化のため昨年7月に退役した初代「しらせ」の後継。物資の補給能力や乗員数が増強され、厚さ約1・5メートルの氷を砕きながら3ノット(時速約5・5キロ)で航行できる。
防衛省主催の出港行事では、乗組員の海上自衛官らに「新しらせで新たな歴史の一ページを刻めるよう、任務を全うしてほしい」と訓示。その後、オレンジと白の船体が汽笛を鳴らしながらゆっくりと岸壁を離れると、見送りの家族や同僚らが南極旗を振りながら長旅の無事を祈った。
しらせは今後、太平洋を南下し、今月末にオーストラリアで第51次観測隊員ら約60人を乗せ、12月下旬から来年1月上旬の間に昭和基地へと到着。物資補給などをすませた後、同年4月上旬に帰国する。
(産経新聞)
しらせの近くにやってきた50羽ほどのアデリーペンギンの群れの中に、体長が2倍近くある1羽のコウテイペンギンが紛れ込むと、隊員たちは大喜びでカメラのシャッターを切った。
しらせは19日まで停泊。人員と物資の一部を同基地に輸送した後、セールロンダーネ山地で隕石探査を行うチームを西に約600キロ離れたクラウン湾に運ぶ。昭和基地沖には今月末ごろに戻って基地近くに接岸した後、本格的な物資輸送を始める。
【共同通信】
今年5月に就役した新型南極観測船の2代目「しらせ」(1万2500トン、小梅三津男艦長)が10日、南極観測隊を支援するため東京・晴海埠頭(ふとう)から南極・昭和基地に向けて処女航海に出発した。
海上自衛隊に所属するしらせは、老朽化のため昨年7月に退役した初代「しらせ」の後継。物資の補給能力や乗員数が増強され、厚さ約1・5メートルの氷を砕きながら3ノット(時速約5・5キロ)で航行できる。
防衛省主催の出港行事では、乗組員の海上自衛官らに「新しらせで新たな歴史の一ページを刻めるよう、任務を全うしてほしい」と訓示。その後、オレンジと白の船体が汽笛を鳴らしながらゆっくりと岸壁を離れると、見送りの家族や同僚らが南極旗を振りながら長旅の無事を祈った。
しらせは今後、太平洋を南下し、今月末にオーストラリアで第51次観測隊員ら約60人を乗せ、12月下旬から来年1月上旬の間に昭和基地へと到着。物資補給などをすませた後、同年4月上旬に帰国する。
(産経新聞)