カネログ~日々もくもく~

カネモク社員が日々感じたことを“もくもく”っと綴っていきます。
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ユニクロ銀座店も計画を変更~「銀座ルール」とは

2009-12-16 | Weblog
銀座6丁目にお目見えした「アバクロ」。ビルは地上12階建てで、店舗フロアは1階から11階。高さは、銀座で最高レベルの56mだ。2004年に銀座3丁目にオープンした「シャネル銀座」も、2007年に銀座2丁目にオープンした「ブルガリ銀座タワー」も高さ56m。2008年にオープンし、H&Mが出店している商業ビル「GINZA gCUBE」も高さ56m。これらは、道路幅などに応じて建物の高さを13m~56mに制限するという「銀座ルール」にもとづくものだ。

早くから都市化が進んだ銀座では、多くの建物が「容積率(建築物の延べ面積の、敷地面積に対する割合)制度」導入以前に建てられたものだった。現行法で建て替えるとなると床面積が狭くなることから、老朽化しても建て替えが進まないことが問題となっていた。また、建て替えるとなると高層化が進み、景観の統一性が損なわれることが懸念されていた。

そこで、地元と中央区の協議により、新制度である「機能更新型高度利用地区」が適用されることになった。これは、都心商業地域などにおいて、容積率の規制緩和を認めることなどで、老朽ビルの更新を促進する制度。同時に、地区の特色に応じた街並みを保ちつつ土地を有効利用するために一部規制を緩和する「街並み誘導型地区計画」も併用。銀座らしい街づくりを促進するための「銀座ルール」が設けられ、見直しを重ねながら運用されているというわけだ。

2006年には、銀座デザイン協議会も設立された。銀座で新築・改築が行われる場合は、銀座らしさを損わない計画かどうか事業者と協議を行う。これにより、計画が変更されたケースもある。ユニクロ銀座店もその一つ。当初はブランドカラーである赤を基調とした建築計画だったそうだが、協議の結果、白を基調としたシックな装いになったという。また、マツモトキヨシの看板といえば「黄色と黒」だが、銀座店の看板は白と黒だ。

伝統とモダンが融合する街・銀座には、また別の表情もある。ビルの屋上では野菜や米づくり、養蜂などが行われているのだ。2008年より屋上緑化を図る「銀座グリーンプロジェクト」が本格始動。松屋銀座の屋上の菜園では、野菜が栽培されている。「銀座ミツバチプロジェクト」では、紙パルプ会館屋上でミツバチを飼育し、はちみつを採取。白鶴酒造でも屋上で米を栽培し、日本酒を造っている。収穫物を使った料理やスイーツはレストランなどで味わえる。銀座のさまざまな表情を楽しんではいかがだろう。

(『シゴトの計画』編集部)

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