カネログ~日々もくもく~

カネモク社員が日々感じたことを“もくもく”っと綴っていきます。
あくまでも個人的お気楽ブログなので、どうぞあしからず!

「しまラー」増殖中

2009-02-02 | Weblog
不況のせいもあって低価格の衣料が好調だ。カジュアル衣料「ユニクロ」を愛用する「ユニクラー」に続いて、全身「しまむら」でコーディネートする「しまラー」が若い女性の間で広がっている。ワンピース、ジャケットも2900円という安さがうけているが、人気の理由はそれだけでない。ロンドンやパリのトレンドを取り入れた商品構成が、モデルをはじめ、おしゃれな女性の支持を集め始めている。

「しまむらだと、3000円で3~4着買えますよ!!」 

2009年1月27日放送のフジテレビ系情報番組「めざましテレビ」で、東京・渋谷で14~22歳の女性134人にファッションに関するアンケートを行ったところ、「洋服代を節約している」と答えた人は79%を占めた。「洋服を買わなくなった」と話していた女性もおり、おしゃれに敏感な若い女性にも不況の波が押し寄せている。

節約していると答えた100人に「節約術」を尋ねると、「バーゲンセール活用」に次いで「大型衣料品店で買う」と答えた人が多い。代表格はカジュアル衣料「ユニクロ」で、100人のうち40%が同店で買っていると答えた。

38%が利用していると回答したのは、衣料品販売業のしまむら(さいたま市)が全国1123店舗(09年1月現在)で展開する「ファッションセンターしまむら」。「流行のアイテムが安く買える」と人気だ。中にはコートからスカート、ブーツ、カバンまでしまむらで固めている人もおり、「しまラー」と呼ばれている。革風のライダースジャケットが2900円、この春注目されているデニムのワンピースがストール付きで2900円。上から下まで揃えても1万円以内で買える。

学生が集うサイト「キャスフィ!」の掲示板に、「しまむら」に関するコメントが08年8月から09年1月にかけて、たくさん書き込まれている。

「ブランドは1着3000円~ぐらいするじゃないですか。
しまむらだと、3000円で3~4着買えますよ!! 質より量でしょ!!」
「私もしまむら好きです
昨日、赤と黒のチェックのワンピ買いました!! あと、ムートンも買ったんですっ!!!
めっちゃ好きで、よく行きます」
「安っぽいけどかわいいのたくさんあるし・・モデルさんも着てるっていいますよ」
「小遣いで買えるしね。学生には結構いいと思うけどな」
パリやロンドンで市場調査、トレンドをつかむ

若い女性の間で注目を集めている背景には、10~20歳代前半の女性から絶大な支持を集めているモデルの益若つばささん(23)の影響もあるようだ。益若さんは自身のブログで「●●を買った」と書くとたちまち売り切れることから、「100億円の経済効果を生む」とテレビや雑誌で言われている。

08年8月に放送されたテレビ番組では、益若さんがプライベートでしまむらで買い物をしている様子が紹介された。これをきっかけに、しまむらに注目するようになったという人もいるようだ。個人のブログには、「益若つばさチャンが『しまむら』行くって言ったから しまむらに行きました」「今日は若い女の子やらGALやらが、しまむらに沢山いたよ こりゃみんなつばさファンだね絶対」などと書き込まれている。

しまむらは紳士用品、キッズ・ベビー用品、雑貨類も扱っているが、主力は婦人衣料で売上げが全体の3割を占める。近年、力を入れているティーン向け商品は8年間で売上げが2.4倍に伸びた。

しまむらの企画室室長は、

「年に何回かパリやロンドンに行き、市場調査を行っています。トレンドの変化を見て日本での買い付けの参考にしているため、流行のアイテムが揃うんです」
と若い女性の心をつかむための秘訣を披露した。
(J-CASTニュース)

大手から地方まで“百貨店”43社全滅へのカウントダウン

2009-02-02 | Weblog
 北海道民が「丸井さん」と親しむ百貨店の丸井今井が民事再生法を申請し事実上、倒産した。地方経済はもうガタガタだ。

●売り上げ不振に歯止めがかからない

 丸井今井は、三越伊勢丹HDが13%出資。役員の派遣だけでなく、販売方法を伊勢丹流に変えたのにダメだったのだ。

「勝ち組といわれる伊勢丹でさえ再建できなかったのですから、不振の地方百貨店は全滅でしょう」(百貨店関係者)

 東京商工リサーチ情報部統括部長の友田信男氏も言う。

「少子高齢化で地方の消費パワーが落ち込んでいるところに、消費不況が直撃しました。高額品を販売する百貨店業態は、もはや都市部でしか成立しないのかもしれません」

 地方百貨店の不振ぶりは別表の通りだが、極端な消費不況は昨秋から。大手の伊勢丹や高島屋、丸井、松屋、松坂屋でさえ昨年12月は前年比2ケタ減だったから、地方はもっと落ち込んでいる可能性が高い。

 日本百貨店協会のまとめた08年全国百貨店売上高は前年比4.3%減の7兆3813億円で、コンビニの売上高に逆転された。

 あまりの売れ行き不振に、大丸は仙台への出店を見直し、伊勢丹や三越、東武百貨店は店舗の改装を凍結、延期に動くしかなかった。

●将来は2グループに集約か

「丸井今井でハッキリしましたが、大手百貨店は自分たちの生存競争に必死で、地方百貨店の救済まで手が回らない。阪急阪神のエイチ・ツー・オー リテイリングと高島屋の統合に続いて、新たな再編劇が起きるでしょう。このままでは百貨店そのものが全滅してしまう恐れもある」(百貨店関係者)

 4大グループ(西武・そごう、大丸・松坂屋、三越伊勢丹、高島屋・阪急阪神)が、スーパー2強のセブン&アイとイオンのように、2大グループへと集約されていく日は近い。

【電鉄系・地方百貨店】

◇社名/07年度/売上高/前年比

東急百貨店/3,088/▲6.2

近鉄百貨店/3,004/▲7.4

小田急百貨店/1,810/0.3

東武百貨店/1,800/▲1.4

京王百貨店/1,126/▲1.0

京阪百貨店/562/▲0.2

京急百貨店/457/1.4

遠鉄百貨店/391/0.2

天満屋(岡山)/1,735/▲0.5

岩田屋(福岡)/1,053/―

井筒屋(福岡)/1,001/▲10.9

丸広百貨店(埼玉)/859/▲1.8

大和(石川)/822/▲0.8

丸井今井(北海道)/815/▲7.7

福田屋百貨店(栃木)/742/0.3

さいか屋(神奈川)/727/▲3.2

山形屋(鹿児島)/670/▲34.5

トキハ(大分)/630/▲3.5

福屋(広島)/619/1.0

丸栄(愛知)/507/▲3.5

藤崎(宮城)/498/▲1.4

中合(福島)/427/▲5.7

スズラン(群馬)/320/▲6.4

中三(青森)/272/▲6.6

川徳(岩手)/263/▲6.0

山陽百貨店(兵庫)/258/▲1.8

ヤマトヤシキ(兵庫)/226/▲3.5

八木橋(埼玉)/198/▲0.1

岡島(山梨)/195/▲3.0

浜屋百貨店(長崎)/177/▲2.0

うすい百貨店(福島)/162/▲2.9

県民百貨店(熊本)/157/▲2.2

さくら野百貨店(宮城)/151/▲6.4

(推定値含む、単位=億円、前年比は%)

【大手百貨店の業績(予想)】

◇社名/売上高(08年度予想)/営業利益(同)/12月売上高前年比

◆三越/6,746/24/▲9.9%

◆伊勢丹/4,448/164/▲10.0%

◆高島屋/9,778/240/▲10.2%

◆大丸/4,670/120/▲9.0%

◆松坂屋/2,700/80/▲13.7%

◆そごう/4,950/154/―

◆西武百貨店/4,600/146/―

◆丸井/4,600/120/▲11.3%

◆阪急阪神/4,045/137/▲2.5%

◆松屋/900/2/▲14.8%

(単位=億円)

(日刊ゲンダイ2009年1月30日掲載)