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映画ファンド投資組合、投資金返還求め・・・・・・  映画『オールドボーイ』の制作会社を告訴!

2007-03-26 22:00:06 | 韓国映画
19日付けの朝鮮日報に懐かしい話が出ていたので、取り上げてみる。

映画投資ファンドの焦げ付きの話である。
簡単にご紹介するとある投資会社が、映画製作会社に投資したにも関わらず、約束が守られないまま時間が過ぎたので返してくれ!という騒動である。

事件は記事から参照。

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映画『オールドボーイ』の制作会社ショーイーストが投資金を受け取ったにもかかわらず、映画の制作をしなかったという理由で告訴された。DUハイテックも映画制作と関連した連帯保証人になったことにより、訴訟の対象となっている。

 18日、ソウル中央地裁によると、ソビック2投資組合とソビックデジタル映像コンテンツ専門組合は、ショーイーストを相手取り、投資金11億ウォン(約1億3500万円)、DUハイテックを相手取り投資金5億ウォンの返還請求する訴訟を起こした。

 ソビック側はショーイーストに対し、「映画『トンスピック』『アンダーカバー』に対する投資契約を結び、それぞれ5億ウォン、6億ウォンを投資したが、予定の時期に映画の公開どころか、制作も行われなかった。被告の帰責(自由意志による行為をその行為者の責任と結びつけること)理由として投資契約が解除されたため、当資金は返還すべき」とした。

 ソビック側はDUハイテクに対しては「シーアンドフィルムと映画『一枝梅』『鉄拳無情』などに対する投資契約を結び、計5億ウォンを投資したが、契約期間内に映画の制作をしなかった。シーアンドフィルムが投資金の返還を拒否しているため、この投資の連帯保証人になっているDUハイテックはこれを代わりに返還しなければならない」とした。            3月19日 朝鮮日報 引用
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この話は今から2年程前の制作準備に入った作品映画「 アンダーカバー」と他一本の作品の話であるが、この映画「 アンダーカバー」を動かしていたのは知人の監督だったので良く覚えている。

映画「 アンダーカバー」は香港映画「インファイナルフェア」のような潜入捜査官の話で「サイボーグ・・」でお馴染みの歌手のピと「頭の中の消し・・」のチョン・ウソンがキャステングされるという事で、投資会社からシナリオハンティングなどを含めた予算が下ろされた。

映画を制作する場合にまずシナリオ作成も含めた予算が、投入される・・監督はシナリオライターとPプロデューサーと一緒に打ち合わせを重ね映画基礎部分をPと共に固めて行くのだが、当時の韓流のご時勢でキャストが確定されず・・有名俳優がキャステングする事が出来ないという事でつぶれる映画企画は数多くあったのである。
投資側から言うと○×の有名俳優がキャスティングされるので、利益が見込める為投資するのであって、もし有名俳優がキャスティングされないのであればリスクが大きいので投資しないのは当然なのである。



しかし映画とは、「ニワトリが先か?卵が先なのか?」の世界になる事がある。
映画製作では、HIT原作やある程度完成されたシナリオがあれば話は別だが、ある構想だけや、もう少し書き直しをしなければならないオリジナルシナリオの場合は、出演してもらう俳優の注文や書き直しなどがあり・・なかなか前へ進める事が出来ないのである。

この泥沼に入ってしまった作品が、2004年当時の企画作品 映画「 アンダーカバー」なのである^^。
Pや監督ほかスタッフは、投資会社から下ろされた資金を元に事務所を新たに借り・・タイまで飛行機で飛びシナリオハンテングも含めた旅行などをしていた。

映画が完成する事が出来れば・・必要経費なのである^^。しかしシナリオも書き上げても・・当初の目標であった有名俳優をキャスティング出来なければ、残りの投資金も出資されずに映画を完成させることも夢になってしまうのである^^。

投資家からすれば、結果が全てである。結果がなければ経費は無駄で終わる。

制作側のPや監督達には、別に経費を使って遊んでいたのではない・・。

制作側の「ニワトリが先か?卵が先なのか?」の法則は投資家には理解出来ない領域であろう。
より一層を求めるのが、クリエイターの性であり、それらを束ねるPも作品がより一層良くなるのならと資金面も含め調整に走る。

資金をあずかり制作する側も投資する側も経済的なリスクも考え慎重に運用するべき問題なのだが・・この掲載された記事のような事故は、水面下の現実では数多く存在する問題なのである。


エンターテイメントビジネスは、ギャンブルである事は間違いない。