続き
さて、昨日行った那須集落ですが・人口4人です。一番若い人は60歳代で、広島バスの運転手だったそうです。定年後に帰ってきて集落内でいろいろやっているようですが・地域おこしと言っても動けるのは自分だけ、少しづつ草刈りをしたりでしょう・・・
那須集落の一番奥から隠れ滝に上がるのですが。ここに不思議な集落跡があります、石垣は自然石を積み上げた平らな場所が段々で続きます。今はそこは造林されたひのきが育っています。樹齢50年から100年でしょう・・
そうすると38豪雪のあと集落を出たのでしょうか・わが田舎でも山之内という集落は豪雪のあと全員が出てしまいましたが、その際・山の中の田んぼにヒノキを植えて出て行ったという話を聞きました。
この山の中でできる仕事と言えば、細工物か木炭です。実際に戸河内刳(く)りものという技が今でも残っており、生活雑器の捏ね鉢・オタマジャクシ・汁椀・宮島しゃもじの原形など、山の中で8割がた作った製品を町に背負って持って行き、山の中の生活を支えていたのです。(これを木地師と言います)
道路もない時代、重い木を原形のままふもとには出せませんから加工品にして人間が背負って出られるようにしたのです。
明らかに住居の石垣です
山の中には石垣を組んだ家のあとがあります
少しわかりにくいですが炭窯のあとも残っています。
集落の中心には小学校の跡もあります。