亀の啓示

18禁漫画イラスト小説多数、大人のラブコメです。

たまには絵を載せましょう

2018-02-24 20:49:29 | ラクガキ
久しく小説オンリーで更新してました。
ツイッターでアップしていたイラストも
置いておこうと思います。





これは本編、人間の美月と亮です。
随分前に塗り始めたんですが
色々しくじってるので、途中で塗るのを
やめたやつでして、これを画像加工アプリで
ちょっといじりました。
3パターン上げときます。






これは小説版のシンとまりのお父さん。
日本酒で13歳の身体になっちゃったシンです。




これはシンが嫌がらせで
亮にキスしようとしてます(笑)





シンとパパのシュウ
コウモリのバーバラ。





これはホントに徒然ラクガキで
好きなとこに勝手に描いてるので
シーンごとにトリミング出来ませんね。
美雪と亮の出会いは10年以上前です。
美雪も少女と大人の女性の過渡期で
可愛綺麗な感じですが、亮はまあ
はー魔女初めて見るーほげー
って感じで全然意識はしてないです(笑)





これは手癖のラクガキですかね。
深く考えずに描くと
こういうミニマムなキャラになること
多いです。







最後に。
ついこの間の2月22日の
猫の日にちなみまして
ニャンニャンしたい亮(おっさん)を。












とにかくイチャイチャハロウィン小説版(53)

2018-02-24 00:00:10 | とにかくイチャイチャハロウィン小説版
「ただいま。」

空港まで正直さんを送った美月は
そのまま車を回して家に帰ってきた。

シッターさんは今日1日でお願いしていたが
半日毎の契約なので、午後の分をキャンセル
させてもらった。

「二人とも良い子にしてたぜ。
案外と内弁慶なんだな。」

シッターのマーサさんは恰幅のいい
ゴツいメープルおばさんといった感じの
任せて安心な雰囲気を醸す女性だった。

「双子ちゃんを新米ママが一人で面倒
見るなんて大変よ!よく頑張ってるわね。」

いつでもお手伝いさせてね、と
名刺を置いて帰って行った。

「彼女は純血の魔女だね。」

亮が美月に解説する。
魔法での寝かしつけなんかが
アピールポイントなんだけど
寝かしつけるのは、赤ちゃんが本当に
眠いのに眠れないって時に、補助の魔法を
かけるだけなんだ。

「離乳食も作りおきをしてくれたよ。」

シッターさんは赤ちゃんのことに関わる
仕事は十分すぎるくらいにサービスして
くれるのだが、他のことはきっちり線引き
するのである。

「自分の食事は自分でやったよ。」

「またチーズにワインとか言うんじゃ」

美月がお小言の口調で亮に詰め寄ると
亮は美月の背中に手を回しやさしく撫でた。

「お前がいないのは、やっぱり寂しい。」

「誤魔化して!」

「愛してるよ。」

毎日言われているのに、あらためて
顔を赤らめる美月。

「あたしだって。」










ランチを食べて、双子たちも眠そうだ。
ぐずりながらもようやく昼寝を始めた。

「よく動くようになったな。」

ただ横たわっていた新生児の時代にも
泣き止まないだけで心が押し潰されそうに
つらかった。今は掴んでほしくないものを
掴みたがり、ハイハイであっという間に
二人バラバラに目の届かないところに
潜り込んでしまうのだ。

「亮が極力在宅で仕事をしてくれるから
すごく助かってるよ。ありがとう。」

美月は双子が2ヶ月くらいの時、精神的にも
不安定になって大変だった。その頃に仕事を
産休前のペースに戻そうとしていた亮は
考えをあらため、在宅で出来る仕事を中心に
組み替えて行ったのだ。
すぐには変えられなかったし
古くからのクライアントから契約解除を
食らったりもしたのだが
亮は方針を変えなかった。

「近くに頼れる家族がいないからなあ。
それに子育てはお母さんだけの仕事じゃ
ないんだから。」

「でも、ヴァンパイアにしても珍しいでしょ
そんな風に考えるの。取引先でも理解されて
いるのか、ちょっと心配なんだよね。」

「確かに。会社の役員級の人との話より
課長とか、主任とかの現場の人たちとの
話の方が拗れるな。フリーランスは
いい気なもんだって。」

たまには"人間の女は子育て一つまともに
出来ないのかね"なんて言われることもある。
そんなことは美月には言わないが、美月も
想像がつかない訳ではない。

「俺はフリーランスだからね。
自分の好きなようにするさ。
フリーランスは云々言ってる役員連中に
したって、俺をドライバー扱いしたりする。
そこをちょっとしたおまけの発注で
サービス出来るのもフリーランスの
機動力なんだから。」

美月はまたうっとりと亮を見つめる。
亮には、やっぱりよくわからない。

「美月はあと半年で本当に仕事復帰?」

「うちの学園は保育園もあるんだよ。」

半年から入れられるが一歳以降には
保育料が安くなるので、産休を産後にも
一年取ることにしたのである。

「学園ではそういうの、持ちつ持たれつ
っていうか、誰か必ず助けてくれるから。
復職に不安はないよ。」

亮は美月を見ていると、こういう職場なら
自分も一つところに骨を埋めるのも
悪くない選択だと思えてくる。
自分が求められることはない職場なんだが。

「今頃お父さん、飛行機降りたくらいかな」

正直さんは、ホテルの送迎バスと
路線バスを乗り間違えて、
隣町のターミナル駅で下ろされて
ポカンとしていた。