ンデンデキ外伝

僕の話をしよう。

僕の飼ってた黒猫

2007年07月25日 23時05分14秒 | 糞ぼやき関係
「ねぎ」って名前でした。
今日信号待ちしてたら急にそれが死んだときのことを思い出しました。

すごく良く憶えています。

日曜日の朝でした。
テレビのチャンネルをパチパチ変えていると、ねぎが部屋の真ん中でなんの前ぶりも無くどたーんと倒れました。
ちょうど柔道の受け身みたいに本当に、どたーんと。

それから草野心平(字あってるかな)よろしく、「おぁあおぁあ」って酷い声ちょっとだけ鳴いてました。
びっくりして駆け寄って身体に触れてみると異様に身体が脱力していて、目をかっぴらき、口だけフゥフゥなっているのです。
怖くなって「おい!」と隣の部屋に居た母を呼ぶ意味も含めて叫びました。

ちょうどその時、親戚のおじさんが家を訪れてきました。
おじさんはすぐに人工呼吸をするように僕に言いました。
猫に人口呼吸なんて聞いたこと無いぞなんてその時は思うわけも無く、言われたとおりに口から鼻を覆うように口を当てて息を吹き込みました。

すぐに自分じゃ上手く出来ないと分かり、代わりにおじさんが人工呼吸と心臓マッサージとを交互に始めました。

つけっぱなしになっていたアニメのエンディング曲が流れていました。
その時僕はあろうことか、テレビのそれに釘付けになっていました。
今でもその曲はたまに頭の中で流れます。

ほどなくしてねぎは呼吸が止まり、ぴくりとも動かなくなりました。目を開けたままでした。

死んだ後、一日箱に入れて眺めたり撫でたりしてみました。
すごく痩せていて毛並みもビロードみたいにつやつやで、目も大きくて、でも声が低くて、人間の女の子だったらきっとかわいかったろうなってよく思いました。
次の日ペットの葬儀屋の車がやってきて燃やしてくれました。




信号を待っているときこんなことを思い出していたのです。

お目汚し失礼しました。
鬱まがいの少年みたいな日記になっちゃったけど、みんな大なり小なりこういうこと考えたり、抱えてたりするんでしょうね。
今日はただちょっと暑かっただけで、その10秒後にはビアガーデンでビール飲みてえなって思いました。
いつか悲しいことも楽しいことも信号を待ってる間にふと思い出せるようになったら良いね。

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