ンデンデキ外伝

僕の話をしよう。

糞界

2006年06月09日 11時56分17秒 | 糞学校関係
今週のゼミもいつもどおりの時間だった。

僕が所属するゼミは英語の詩を研究するものです。
以前書いたようなエキサイティングなものではなく、ゼミナールと呼ぶには余りに刺激が足りない時間、言うなれば全く味のしないガム、もしくは全く匂いのしない糞、そんなものに感じてしまうのです。

毎回何人かの学生が詩とその論述文を訳して、その間他の学生は黙ってノートを取ったり、喋ったり、携帯いじったり、寝たりするというのが内容です。

そんなゼミに自分ももういい加減飽き飽きしているのですが、今回扱った詩が短く簡単な内容であったこともあり、少しは詩を鑑賞した気分になった。


一年は春にあり
一日は朝の七時にある
真珠のような丘
ひばりは羽ばたき
かたつむりは茨の上に
神は彼の天国に
世界は平和である


もろ直訳で美文もへったくれもないが、こんな感じのものでした。
まぁ、普通かな。
しかし、その論述の中で「かたつむりは茨の上に」(The snail's on the thorn)の部分を「茨の上に花は咲き」(The bloom's on the thorn)にしたらどういう印象だろうかみたいなことが書かれていた。

おお、美しい。
小鳥にお花に神様に、お人形さんみたいな世界の出来上がりだ。

こんなの世界じゃねーや。

そう、この詩において一番重要な役を担っているのは俺の大嫌いな「かたつむり」だ。
俺が世界で一番醜いと思っている生き物がだ。
綺麗に飾られた世界を鮮やかで生々しいものに仕立ててくれているんだ。

糞の中で生まれ、糞を食べて生きる生き物達がいる。
そいつらのひり出す糞が大地を作っている。
糞はピカピカのアイボニーのTOTOが綺麗にしてくれるわけじゃない。

世界は糞塊だ。
糞をするからこそ美しい。

ひばりがいてかたつむりがいて神がいて糞をして

世界はなんて素晴らしいんでしょう。


ありがとう、かたつむり。
ぶっ殺してあげる。

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