梅干しづくりは自家薬籠中にしたつもり
基本をしっかり押さえておけば、難しいことはありません。一にカビ対策・・・ず~とカビ対策です
残る課題は、新鮮な完熟梅(木に着いている段階)をどう入手するか 梅オーナーになるしかなさそうです
タクアンづくりに挑戦しました
レシピはインターネットで検索し、参考にさせていただきました。
◎材料
①大根(タクアン漬け用 品種不明)16本 干し上がり重 約10kg
②無精製塩(にがり成分を含んだもの) 400g (干し大根に対して重量比4%)
③生米ぬか 1kg(同上:10%)
④その他:柿の皮、ミカンの皮、ユズの皮、鷹の爪(唐辛子)、昆布 (適当量)
クチナシ、砂糖は使いませんでした
○クチナシを使わない理由:米ぬかにも色がある。色付けは自然な方が良い
○砂糖を使わない理由:大根には本来の甘みがある。干せばその甘みがより増す。
①大根干し:生大根を10月末に入手。二本一組にして、葉を縄で縛り、ベランダの手すりに振り分け荷物のように干した。西日が少し当たる程度の半日陰干し
乾かす目安は、しんなりして、自由に曲げられる程度だと言う。干し過ぎは良くないらしい。
ついうっかりしていたら2週間程、経ってしまった。すっかり萎びて、皺くちゃになり、S字どころか、M字にも自由自在に曲げられるようになってしまった。
慌てて、米糠を求めて、スーパーを回ったのですが、炒り糠はあってもない。そうこうしているうちに、結局、3週間位干してしまった。
②塩:市販の海水原料塩 何でもよいのだと思います。インターネットレシピによれば6%位が標準なようです。
比率が高ければ、日持ちが良い。その一方で、大根の旨味が隠れてしまうと考えます。4%と低塩分にしました。カラカラの干し大根に対しての4%ですから、他の参考例と比較すれば、実質は3%にかなり近づいていると思います。
③米糠:行きつけの珈琲専門店むじかで妙なものを舐めさせられた。ほんのり薄い黄色の粉末。甘い。これは精米過程で出る米糠の一部だと言う。
コイン精米場を利用したことがあるでしょうか。今は搗き方も選べる。無洗米と言うものモノまである。
つまり、精米の過程は、玄米を外側から削って行くものらしい。削る量が少なければ、五分搗きにもなるし、白米を越えて削れば、無洗米となる理屈のようだ。
米糠は、玄米の外側の部分(殻)から白米に近い粉の部分まで全て含まれている。
舐めたのは、この白米の表面の部分と言うことらしい。
これだと合点して、ムリヤリ譲ってもらい、使うことにしました。
④その他:あり合わせのもの 柿の皮類は天日干ししました
⑤その他の用品:漬け物用プラスチック桶(20L×2個 10L1個) 漬け物用重し4.5kg1個 漬け物用厚手のポリ袋2ヶ
◎たくあんづけ
プラ桶に入れたポリ袋の下に②から④の材料を混ぜたものを少し置き、干し大根をぎっしりと詰め込み、それでも残る隙間には大根の葉を押し込み、その上に②から④の混合物を乗せる。4段位、重ねました。
ポリ袋を閉じて、重しを載せる。
重し:干し大根を押しつぶして水を絞り出し、浸透圧の違いを利用して、水に溶けた塩、添加物を干し大根に吸収させる。途中で重しを軽くするのは、押しつぶされた干し大根が膨らみ、塩、添加物が吸収され易くなる。
重しをどう探すか。重量ブロックも良いかもしれない。
でも、これは簡単に解決できる。空きポリバケツに水を張り、それを重ねて載せれば良い。親カメの背中に子カメ、孫カメの要領で35kg位載せました。
干し大根の容積はズンズン減りました。3週間程経ち、最初の1/3程度にもなりました。隙間が減って来たのが一番大きいみたいです。
それでも、水は上がって来ません。精々、表面が湿って来た程度。一番底の方は流石に湿り気が多い。
今回使用した材料はどれもこれもカラカラ。大根の葉は触ればパラパラ崩れてしまう。
そう言う状態だから、塩を加えても、いくら重しを乗せても大根から水を絞り出すことは難しかった。
重しをして、1ヶ月経ったので、試食してみました。糠の匂いは強い。色白の萎びたタクアン???です。
肝心なその味。辛いのは元の大根の味。ほんのり甘い。減塩と言うより、塩が染み込んでいないからでしょう塩味は薄い。
添加物の風味はほとんどありません。湿った程度、塩と違って、浸透圧で染み込むとは考えにくい。旨味成分は水に一旦溶けだされなければならない。
水を上げると言うことは、漬け物にとって最も重要なことのようです。
今回は干し過ぎの失敗作。
でも、見栄えのする市販品のタクアンにない懐かしい味がするのです。
この延長で行けば良いのでないでしょうか。
仕方ないので、塩水を少し加えて様子をみることにします。
失敗作をいただき”ごちそうさま”でした。
まさか実験的な貴重なたくあんとは知らず頂戴し早速食しましたが、未だ元気です。
妙に後引くお味です、なにか素朴で現代では食べられない懐かしさ。
確かにこれはこれで良いのかも、これこそ存在価値があるお味かも?
苦労を拝読したので残りの半分は心して大切に頂きます。
昔は保存食でしたから、春、暖かくなっても食べられるように塩加減は大目だったでしょう。
超減塩ですから、元の素材がそのまま出る。その一方、品持ちは悪い。味も直に変わってしまう。
今回の失敗で学んだこと。
干し過ぎは良くない。
一方、干し足りないのも良くない。水上がりが良いのは当たり前で、上がってきた水を捨てるのは、大根や添加した材料の旨味成分を捨てるようなものではないでしょうか。
柿の皮等の添加物はそれほど乾かす必要はなさそう。乾かし過ぎると、塩と混ぜても、折角の旨味成分?が出て来れない。
米糠、細かく千切った添加物は、痛まないように塩漬けして置けば
良いのではないでしょうか。
これに干し大根を漬込むと言うイメージを考えています。
重しは出来るだけ重くして、水を絞り出す。そして、一旦漬かれば、軽くして、旨味成分を含んだ水を再吸収させる
これは未だタラレバです。
来シーズンに試せれば良いのですけれど・・・どうなりますか