古い絵画額は重いので、地震には気を付けましょう。

２日前に大き目の地震がありました。物が落ちたり、倒れたものはありませんでしたが、壁に掛けてあった絵のいくつかは微妙に傾いていました。
一点掛の場合、バランスが悪いものがある。それが影響したのでしょう。

自分のベッド横にも１５号、１２号の絵が掛かっていますが、少しずれていました。頭に落ちたらどうなるか。危ない。危ない。
幸いにも、絵の保護板はアクリル。割れる心配はなく、大きさに比して、軽めの絵を掛けておいて良かったと思いました。
古い絵が当時のままの額に入っている場合、絵のサイズに比べて大振りの額に入っている。
絵の保護はガラス板が多い。
今の額では、絵の保護はアクリル製がほとんどです。
何故か。
アクリルは割れない。
アクリルの比重　約１．２
ガラスの比重　約２．５　　　
同じ厚みであれば、ガラスはアクリルに比べて約２倍の重さです。
大面積のガラスで薄いものは作りにくい。薄ければ破れやすくなる。

古い額でも、ガラスをアクリルに替えただけで、額を含めた絵の重量は相当に減ります。
安全性を考えれば、アクリル板に変えることをお勧めします

アクリル額にもグレードがあり、厚みの違いの他、無反射仕様、紫外線防止仕様があります。
この順に値段は上がります。
日中、直射光が当たるような場所には紫外線防止アクリル
直接光は当たらないものの、照明の反射を嫌う場所には無反射アクリル
と言うような使い分けが出来ます。

交換費用の一例
最近、入手した３０号の絵の額はガラス保護板でした。
額屋さんに見積もって貰ったところ、普通アクリルで９０００円。
絵を持ち帰り、額の寸法に合わせてアクリルを切るそうです。思ったより安かった。依頼しました。