kamekutobu

ザスパクサツ群馬の応援、スローライフ、終活日誌、趣味、旅行

ライン・トランスの功罪 (加筆修正しました)

2021-07-04 19:51:26 | オーディオ
CD誕生期、デジタル臭が気になると言う意見が多かった。
そこで、デジタル臭(硬い音?)を和らげようとする試みがありました。
その一つがライン(インター(間に挟むの意味))トランスを挟むことでした。
帯域の限らたトランスを挟んで、高周波成分を除き?、尖った角を和らげると言う意味であったのかもしれません。

当時、自分も同じ思いを持ったのでしょう。
当時の記念に、今もライントランスを持っています。

ラックス製 luxman LT1000 (LT:line transformerの略称?)

漆塗りの美しい木箱に収められています。
同じトランスは思いますが、金属製の箱に納められた廉価品(型番違い)も一時持っていました。


                 正 面


              底 面


              背 面

アース端子がある。

ボタンが一つ付いていますが、何のため?
電流が流れるとトランスは帯磁する。
帯磁は音に悪影響を及ぼす。時々押してショート?させ、減磁するのです。
効果の程は不明です。

民生機なのでアンバランス端子しかありません。

DACとプリアンプの常態接続はバランス接続です。
 LT1000の入出力端子はアンバランス1系統。
DAC出力端子はバランス1とアンバランス1の2系統
プリアンプ入力端子はバランス1、アンバランス2の3系統。
LT1000を挟むとDAC、 LT1000、プリアンプの間はアンバランス接続しかできません。
アンバランス接続時のライントランスの有無は一々、取り付け取り外しが必要で、瞬時切り替え試聴ができません。
 LT1000を挟んだシングル接続と挟まないダイレクトバランス接続(常用接続方式)の切り替えは瞬時に可能となっています。

◯試聴結果
LT1000は昇圧効果があるようで、シングル接続比較では音量は少し上がります。
音量が上がれば、音は良くなったように聞こえるのがフレッチャーマンソン効果。
その効果を知らず音が良くなったと判断する方が多いと思います。

バランス接続の場合、プリに加わる電圧は理論上、2倍になります。トランスによる増幅効果より遥かに大きい。

音量は揃えないとフェアな比較が出来ない。
LT1000を挟んだアンバランス接続の方がプリアンプのボリュームの位置がクリック数で2〜3ほど多く廻さねばなりません。

LT1000を挟んで、「音が柔らかくなり聴きやすくなった」と言う印象はありません。
むしろ、鈍ったと言う印象。
バランス回路、バランス接続の優位性を損なっている印象です。
今、自分が使っているバランス接続機器に合わないと言うことかもしれません。

我がガラクタ部屋のオーディオ装置の場合、効果はなかったと判断しました。

器で食す

2021-07-04 18:29:26 | スローライフ
料理はしない。
できない。

せいぜい、スーパーで買ってきたものを食器に移し替える程度。
つまり、ブログネタ用

夏果物の最盛期

一番好きなのはブルーベリー。皮を剥く必要もない。

家にも植えているが、
小鳥たちの大好物なので、なかなか、自分の口に入ることはない。

今年は少しは分けて貰おうと、防鳥ネットを被せた。
下までは被せていない。
スカスカ
小鳥たちは潜って取り放題

容器:茶道用ガラス夏茶碗

竹で編んだランチョンマットに木製トレイを置いてみました。
アクセントに桜桃を添え、箸置きの絵柄を合わせました。







足し算か引き算か オーディオの話 スピーカー (未定稿)

2021-07-04 06:06:53 | オーディオ
自分たちの周りにある音。一番身近なのは人の声でしょう。
広帯域はやはり声楽。とは言っても、ざっと、バス100hz以上 〜 ソプラノ1000hz以下と想像以上に狭い範囲でしかない。
楽器で言えば、ピアノ、パイプオルガンは50hz以下もあるけれど、高域はハットシンバルでも10,000hz以下。超高域が伸びているの意味でハイレゾハイレゾと言うけれど、現実音を遥かに超えたハイスペックです。

原音との差はダイナミックレンジなのだけれど、そこに触れるオーディオ評論は少ない。これを混ぜて説明すると訳が分からなくなるので、別項にしたい。
高能率SPと低残留雑音アンプとの組み合わせになる。

話を本筋に戻します。
最近組み上げた SPキット 「 音工房Z  Z800-FW168HR Ver2」で音出しを兼ねて、自分の聴力を測ってみました。
音源はユーチューブ音源。
低域は歪っぽくなるけれど50hz位は聞こえそう。
問題は高域。8khz程度でした。15年ほど前は12khzは聞こえていたと記憶しているので、加齢による高域感度は大きく落ちているようです。
それでも、今のところ、日常生活には支障がないと思います。
「陰口」には鈍感になっているのは幸いと思います。
年寄りは横柄で周囲への配慮が足りないと感じる若い人は多いことでしょう。
自分もその一人にちがいありません。

老眼で「周囲が見えにくい」と言うことに加えて、老人性難聴で「周囲が聞こえにくい」
他者の反応を感じ取れない。空気が読めない年配者が多いと感じます。自分もその一人です。

あれ、本筋を離れてしまいました。

ここはオーディオネタ。
何を言いたいのか。

SPシステムの帯域は広い方が望ましい。
帯域を広げるのに難しいのは低域。
低域を伸ばすには、SPユニットのf0(最低共振周波数)を下げるしかない。具体的には振動板を重くする。
音量は動かす空気量に比例する。口径が小さいと、空気を動かす体積が減る。磁気回路を強力にして振幅量を増やせば、動かせる体積は増えると言うと空振りするので、意外に増えない。音量は増えない。低能率SPにならざるをえない。
結局、空振りを減らすには、空気を捕まえて逃さないようにするには、振動板の前にホーンを付ければ良い。この場合、振動板に空気が重く乗し掛かるので、振動板を頑丈にしなければならなくなる。
あるいは単純に振動板を大きくすると言う方向がある。
振動板は軽く、丈夫でなければならない。
振動板を動かす原動力は磁気回路。強力でなければならない。
つまり、低域を伸ばすには物量作戦が必須になり、SPシステムは大型化せざるをえない。
再生帯域は低域寄りになるので、中域・高域用の別のSPユニットが必要になる。つまり、マルチユニット化さざるをえない。
マルチユニット化するにはネットワークが必要となる。
つまり、どんどん複雑になる。

小粋な平面バッフルに取り付けられたシングルコーン(口径8cm?)一発のSPシステムに小出力の管球シングルアンプを繋いで、女性ボーカルを聴くと、これで良いんじゃないか。
周囲に騒音を垂れ流す心配もないし・・・と思う今日この頃、
この歳になって、やっと、大人になれたのかも・・・