以前から観たいと思っていた映画「しあわせのパン」。
妻の知り合いから招待券を頂き、平日休みの本日、やっと観に行く事が出来ました。
場所は我が家の定番、「新宿ピカデリー」。午前9:40の上映開始でお客さんの数は20人ほどでした。
今回、映画の内容はあえて書きません。しかし個人的に思い入れのある映画ですので、
レビューとは少し違った視点で感想などを書いてみたいと思います。
この映画、観る前からある程度頭の中でイメージは出来ていました。
個人的には次の3つを満たせれば、きっと「しあわせな気持ち」になれるはず。
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1:北海道の美しい風景を存分に楽しみたい。
2:原田知世の魅力を堪能したい。
3:カメ吉の知っている場所がどれだけ出るか確かめたい。
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1番の「美しい映像」は、CMやポスターで織り込み済み。
2番の「原田知世」は、昔から透明感のある清楚なイメージだったので、この映画にピッタリの役だろうと想像。
3番については・・・
私カメ吉の出身地は北海道。
仕事の関係で、2007年~2008年にかけて、この映画の舞台となった洞爺湖周辺に
1年間通い続けていました。
映画の舞台となった「月浦地区」は、中でも最も良く訪れていた場所。
当時、パンカフェの建物をちょうど建設中だったのを覚えています。
洞爺湖を見下ろす高台にあり、周りには美しい畑が広がる完璧なロケーション。
「良い場所にお店ができるなあ・・・」と当時思っていました。
※2008年6月撮影の写真をGoogleで見つけました。やはり当時はまだ建設中でした→【リンク】
完成後、営業を始めた実際の店舗を、今回は撮影用にまるごと借りたようです。
監督のインタビューによると、シナリオハンティングでこのお店を訪れ、物語の舞台にしようと即断したようです。
一目惚れするその気持ち、ここの景色の良さを知るカメ吉にも、よく分かります。
映画に出てくる風景は、まぎれもなく本物です。建物も、周囲の畑も、あの場所に実在します。
美しい畑の向こうには、青い水面の洞爺湖と、緑の中島を望む絶景が広がっています。
映画を観て気に入った方は、ぜひ一度訪れてみてくださいね。
▼2008年の夏に、カメ吉がロケ地から数百メートル離れた場所から撮った写真を見つけました。
▲畑は毎年作物を変える「輪作」をするため、その年によって風景は大きく変わります。
手前の畑、2008年はとうもろこしを植えていました。
・・・さて、映画ではお店を訪れるお客さん別に、3つのお話が繰り広げられます。
それぞれのお話は、「月浦地区」の美しい景色を背景に、進んでいきます。
ところで、ガラス作家の工房として描かれていたのは、洞爺湖北側の湖畔にあるパン屋さん
「ラムヤート」でしたね。
素材の味を大切にした素朴な味のパンが人気で、オープンしたばかりの頃にカメ吉も訪れました。
▼その時の写真が、これです。2008年4月に撮影。
▲ガラス作家さんは、ここの3階の窓から顔を覗かせていましたね。
民家を改造して開業したパン屋さん「ラムヤート」は逆から読むと「トーヤムラ」。
そう、この場所はかつて「洞爺村」だったところから名付けられたネーミングなのです。
▲当時のラムヤート店内の様子。今回の映画にも出てくるような、美味しそうなパンが並んでいました。
映画では、予想通り原田知世さん独特の「透明感のある存在」が光っていました。
私と同じく北海道の大学出身の大泉洋さんも、しゃべりすぎずに感情を抑えた良い演技をしていました。
この映画、刺激的なストーリーを求める方にはオススメ出来ません。
私カメ吉としては、前半のストーリーこそ、ちょっと「安っぽいかな・・・」とも思えましたが、
全編を見終わったときには「ちょっとほっこりと温かな気持ちになれる映画だな」という印象でした。
パンや食事の美味しそうな映像も見どころの一つです。
映画の帰りに、パン屋ではありませんが、似たようなテイストのものが食べたくなり、
ピザ屋さんでランチしてしまいました。
「しあわせのパン」。
上映はまもなく終わってしまいそう。
美しい映像のこの映画を観るなら、DVDではなく、映画館の大スクリーンをオススメします。