※この記事へのアクセスが多いようなので、その後の状況を含めて内容を改訂しました(2013/3/20)
もっと手軽に音楽を楽しみたい・・・でもいい音じゃなきゃイヤ。
そこで、以前から気になっていた「ネットワークオーディオ」のシステムを導入してみようと決意しました。
オーディオに詳しい方ならすでにご存じだと思いますが、ここ数年の間で急速に広がり始めている、
家庭内LANを使った新しいオーディオのシステムです。
最低限必要な機材は以下の通り。
1:ネットワークからアクセスできる「外付けハードディスク(NAS)」
2:「ネットワークプレーヤー」
3:「ルーター」
4:「パソコン」
5:「オーディオアンプ」「スピーカー」→すでにお持ちだと思いますが・・・
ルーターは「無線LANブロードバンドルーター」を選びつつ、WiFi接続の出来る携帯端末
(iPhoneなど)があれば、アプリから選曲などが出来るため、より使いやすくなります。
外付けハードディスク(NAS)にパソコン経由で音楽データを保存し、それをLAN回線を通じてネットワーク
プレーヤーで再生します。音は接続したアンプを通じてスピーカーから出ます。
音質は、基本的にはCDとほとんど変わりません。
私カメ吉が今回、新規購入したシステムは・・・?
【ネットワークプレーヤー】
NA7004(マランツ)
【外付けハードディスク(NAS)】
LS-V2.0TL(バッファロー)
【無線LANブロードバンドルーター】
WHR-G301N(バッファロー)
→その後、WZR-HP-AG300H(バッファロー)に変更しました
アマゾンや価格.comなどを利用し、上記の3点で2011年当時、トータル9万円を少し切るくらいでした。
操作はネットワークプレーヤー付属のリモコンでもできますが、本体の表示が少ないので結構やりづらい。
そのため、カメ吉は手持ちのiPhoneに入れたアプリを利用しています。
▲こちらが「ネットワークオーディオプレーヤー」NA7004(マランツ)です。
秋葉原のオーディオ専門店で2011年当時、¥67,800(税込)でした。
なおDENON(デノン)からも、当時¥40,000を切る販売価格のプレーヤーが発売になりました。
お店で聞き比べたところ、NA7004の方が高域の伸びが気持ち良かったため、あえてこちらを選びました。
DENONの機種(DNP-720SE)は、このメーカーの特徴でもある、比較的どっしりとした落ち着いた音質でした。
聞き比べると音の傾向はかなり違います。好みがあると思いますので、購入前には必ず試聴しましょうね♪
▲左が外付けハードディスク(NAS・2.0TB)、右が無線LANブロードバンドルーターです。
2つ合わせて¥20,000以下でした。
右のルーターに、パソコンを含めた家庭内のあらゆるネットワーク機器を接続します。
NA7004をLANケーブルで接続すると自動的にネットワークにつながり、ソフトは最新の状態に
アップデートされます。このルーターに繋がっている機器は、基本的に共有されます。
▲手持ちの「iPhone5」に、マランツから提供されている無料のアプリ「Remote app」を入れています。
電源や入力切替、選曲などがアプリ上でできます。無線LANでNA7004とiPhoneが共有されていれば
使えます。
この記事を最初に書いた1年半前の初期型アプリは良くなかったのですが、現在のアプリに
バージョンアップされてからは使い勝手が向上し、iPhoneのミュージックアプリに近い操作性を実現
できています。
▲ミュージックサーバーのアイコンから中に入っていくと、ハードディスクに保存してあるアルバムが
表示されます。
画面はスワイプで上下方向にスライドするため、選曲はラクラクです。
ちなみにハードディスクの曲は全てFLAC形式で行っていますが、ジャケットを含め表示に何ら
問題はありません。
▲音楽再生中の画面です。
アプリ上では選曲の動作を行っているだけですが、ジャケットや曲名に加えて再生経過時間も
きちんと表示されます。
【注意】
ネットワークプレーヤー購入当初、我が家のシステムは有線のブロードバンドルーター
「ETX-R(アイ・オー・データ)」と無線LAN装置「CG-WLR300NM(コレガ)」の組み合わせ
だったのですが、この組み合わせだとどうやってもiPhoneがNA7004を認識してくれませんでした
(PCやネットワークの知識に乏しいもので・・・)
そのためダメ元で、両方の機能が一体化した無線LANブロードバンドルーターを導入したところ、
簡単に認識してくれました。接続がうまくいかない方は無線LANブロードバンドルーターお試し下さい。
▲ちなみに本体のディスプレイは3行表示。もちろん日本語表示が可能です。
この点については、日本メーカーのオーディオを選ぶ大きなメリットだと思います。
▲我が家ではスウェーデン製のアンプ「PRIMAREのi30」(上段)につないでいます。
接続は赤白のRCAケーブル。本体に付属していたケーブルはあまりにも安っぽいので、
これまでCDプレーヤーの接続に使っていたグレードの高いケーブルに交換しました。
システム導入後、個人的に感じている「音の印象」は以下の通りです。
・CDプレーヤー再生よりも、NASに取り込んだほうが、全般的に音の鮮度が良くなったように感じる。
・高域も気持ち良く伸びる(これは高域に特徴のあるマランツのプレーヤーを通しているからか?)
・全体的にメリハリのあるクッキリとした音というよりは、比較的スッキリとした爽やかな音質。
・CDからiTunesに音楽を取り込む際は標準よりも少し音の良い「AAC256kbps」に設定していたが、
iTunesの音楽ライブラリーをNA7004で再生したところ思っていた以上に音が良かった
・同じ音源をあらためてFLACの最高音質で取り込むと音質は当然クリアで良い。
しかし、圧縮音源でも予想以上に音が良かったという印象
基本的に、音質や使い勝手を含めて十分に満足なのですが、今回NA7004の導入でうれしい誤算がありました。
それは「インターネットラジオ」の充実ぶりです。
ネットワークプレーヤーの機能の一つに「インターネットラジオ」への接続機能があります。
ネット配信している世界中のラジオ局や、ネット専用のラジオ配信局など、数え切れないほどの
ステーションとの接続が可能です。
配信しているビットレートはまちまちですが、128kbps以上の局ならかなりの高音質で聞けます。
FMラジオよりは圧倒的に好印象です。
上の写真はお気に入りに登録した局の一覧表示。
お気に入りの局をその都度登録しておかないと、次に探すのが大変なくらいの充実ぶりです。
カメ吉のお気に入りは、
★Lounge FM →その名の通り、ラウンジ系の音楽。おしゃれで良い。ドイツの局か?
★The Jazz Groove →センスの良いJazzが一日中。リラックスできる。ふだんはこれを流しています。
★Gospel Glass Radio →アメリカの牧場で演奏するようなカントリー音楽(なんと表現して良いのか・・・)
▲そして、究極はこれ。Birdsongradio.com。その名の通り「小鳥さん」の鳴き声が24時間流れています。
深い森の中にいるような雰囲気。部屋の中の空気も、心なしかきれいになったように感じられる
・・・かもしれません。
ほかにも、365日クリスマスソングを流し続ける局だけで何十局もあったりと、かなり奥が深い世界が
広がっています(internet only~Holidayのフォルダに並んでいます)
まだ始まったばかりのネットワークオーディオの世界ですが、システムを導入すれば、日々新しい発見が
ありそうです。自信を持ってオススメします。
ただし、パソコンの知識はそれなりに必要ですのでご注意を・・・
【2013/3/9追記】
購入以来、NASの音楽にiPhoneやiPadからアクセスする際、アートワークの画質が著しく悪化して
表示される現象に悩まされてきましたが、その後解決方法が判明。
現在は快適なネットワーク生活を送っています。
同じ悩みをお持ちの方、NASのドライバー設定で解決する可能性があります。
→私、カメ吉が解決できた方法は 【こちら】をクリックしてご覧下さい。
・・・ということで、結論としてはネットワークオーディオプレーヤーは若干使いこなしは難しいものの、
導入するメリットはある、という感じです。予想以上に高音質の「インターネットラジオ」はいつもBGMとして
流していますし、棚を占めていたCDは取り込んだ後、中古で売ることで部屋の整理にもつながります。
もちろん、データはバックアップしておくことをオススメします。