鎌倉には、桜の名所は数多くありますが、そのなかでも『段葛』は、日中ばかりでなく、夜間もライトアップされており、特筆すべきスポットといえます。
「段葛」は、別名「置路」とも云われ、「吾妻鏡」によると、1182年3月に源頼朝の妻「北条政子」の安産を祈願して、鶴岡八幡宮の社頭から由比ガ浜まで、曲がっている道を直して参詣の道を造ったとあります。この参詣の道は、「若宮大路」となり、中央の一段高くなっているところが、「段葛」となります。当時は、北条時政等の有力御家人自ら、土石を運んで協力したそうです。
「段葛」入口・・・「二の鳥居」のところから始まります。
昔は、「一の鳥居」の所まであったそうですが、現在のようになったのは、明治時代の横須賀線の開通に伴ってのことだそうです。



夜の段葛・・・提灯のあかりの元での夜桜も素敵です。

段葛は、「鶴岡八幡宮」の「一の鳥居」までのおよそ500mになります。両脇の桜は大正時代に植えられたそうです。
一番上の写真と比較してもらうとわかりやすいですが、鶴岡八幡宮に近づくにつれ、道幅が段々と狭くなっています。これは、遠近法により、実際よりも路を長く錯覚させる狙いがあったそうです。

『段葛』の夜桜は、自分はとても好きで、毎年、夜中に見に行きます。今年は、職場の友人(横須賀在住)とお酒を飲んで、酔っ払った状態で、ふらふらしながら午前0時過ぎに見に行きましたよ^^。