小さな袋を渡された。
なんだろうと開いてみる。
中には1万円札が1枚あった。
何?
不思議そうな顔で、隣で運転している親父を見る。
「持って行け」
ぶっきらぼうに言う。
返そうとしたが、親父の年季の入った顔を見ると、「いいよ」と言う言葉が出なかった。
もう俺は社会人だ。
2年目だぞ。
住むところも自分の給与で払ってる。
そう言いたかった。
でも親としては、何もなしに返せないと思ったのだろう。
母親がいれば、たぶん食材を送ってきたり、畑で採れた野菜とかも送ってきただろう。
でもうちは片親だ。
そんな器用なことが出来る親父でもない。
小さな工場で働いて、休日は釣りか畑仕事して過ごしている。
そんな親父がくれた1万円。
でも。。。
俺にとって、ただの1万円ではない。
100万にも1億にも匹敵するぐらいの価値がある。
ジャンバーのジッパーがついたポケットの奥に仕舞った。
俺の胸にあるポケット。
なんだか熱い想いが。。。
胸の位置にある気がする。
なんだろうと開いてみる。
中には1万円札が1枚あった。
何?
不思議そうな顔で、隣で運転している親父を見る。
「持って行け」
ぶっきらぼうに言う。
返そうとしたが、親父の年季の入った顔を見ると、「いいよ」と言う言葉が出なかった。
もう俺は社会人だ。
2年目だぞ。
住むところも自分の給与で払ってる。
そう言いたかった。
でも親としては、何もなしに返せないと思ったのだろう。
母親がいれば、たぶん食材を送ってきたり、畑で採れた野菜とかも送ってきただろう。
でもうちは片親だ。
そんな器用なことが出来る親父でもない。
小さな工場で働いて、休日は釣りか畑仕事して過ごしている。
そんな親父がくれた1万円。
でも。。。
俺にとって、ただの1万円ではない。
100万にも1億にも匹敵するぐらいの価値がある。
ジャンバーのジッパーがついたポケットの奥に仕舞った。
俺の胸にあるポケット。
なんだか熱い想いが。。。
胸の位置にある気がする。