Kite.comの花を探して毎日ブラ散歩!

今日もカメラ片手に、日常の中の非日常を探して彷徨ってます。猫の額でも、ほんの少しですが季節の山野草と戯れています。

今年花を見た「スズカケソウ大増殖計画」を目論むの巻

2024年10月10日 11時47分55秒 | みんなの花図鑑

 📸2024年7月2日:スズカケソウ(鈴懸草: ゴマノハグサ科クガイソウ属の多年草)
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「日本のレッドデータ検索」システムを見ると、スズカケソウは、

 文献上のカテゴリ:絶滅危惧ⅠA類 (CR) / 環境省レッドリスト2020, 2020.
 環境省カテゴリ:絶滅危惧ⅠA類 (CR) / 環境省レッドリスト2020, 2020.


となっており、ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いとされている。

『徳島県版レッドデータブック』の「8.維管束植物」「スズカケソウ」のページでは、

 選定理由:県内では 1 カ所のみに生育し、採取などにより減少している。
 分布の概要:本州(岐阜県・鳥取県)・四国(徳島県)に分布する。
 県内の生育状況:貞光町で生育を確認した。
 特記事項:全国で自生として残っているのは、徳島県のみと考えられる。

 (「徳島県版レッドデータブック(レッドリスト)」より引用。

 徳島県立博物館の学芸員・小川 誠氏は、「徳島県の絶滅危惧種の実情」において、「生育が確認されているのは徳島県だけで、岐阜や鳥取では現状不明」との記述を寄稿している。

 📸2024年7月2日:スズカケソウ(鈴懸草: ゴマノハグサ科クガイソウ属の多年草)
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 我が家のスズカケソウとの付き合いは、2023年6月11日早朝、台所の雨戸を開け放った時から始まった。

「スズカケソウ、手に入りましたぁ~! いまお持ちしていいですか? これからですよ~!」

 威勢よくまくし立てるお向かいさんの声、飯能のご友人から分けていただいたそうで、拙宅にも1本お裾分けしていただい訳である。

スズカケソウの成長過程をたどる

 📸2023年6月11日
 届いたばかりのスズカケソウはひょろりと長いだけの草だった。
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 📸2023年8月9日:今年は咲きそうもない。1m以上に伸びてしまったので、切り刻んでみた。
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 📸2023年8月26日:念ずれば通ず! 新葉も萌し、活着したようである。
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 📸2023年10月8日:活着した挿し穂のほとんどを坪庭の一角に移植した。さて、何本残るかな。
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 📸2023年12月8日:切り取られた親株にも新たな芽が萌している。そう、常緑なのだね。
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 📸2024年2月19日:年を越し、しっかりと地に足を付け歩み始めたクローン・スズカケソウ。
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 📸2024年3月11日:親株の株元には新たな命が育まれていた。
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 📸2024年5月17日:坪庭移植組、そのうちの1本がずんと草丈を伸ばしてきた。
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 📸2024年5月17日
 鉢増しをした親株の方も、どんどん伸びて、その勢いが止まらない。
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 📸2024年5月31日:そうこうするうちに、鉢植えの葉腋にぽつりと異物が。おい、こりゃつぼみだな。
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 📸2024年6月23日
 それでも、鉢植えの成長は止まらない。何処まで伸びるスズカケソウ。
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 📸2024年6月23日:そして、とうとうスズカケソウに開花の兆しを感じ取る。いい青紫だね。
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 📸2024年7月2日:青紫の穂状花序だ。筒状花で先端が四裂し、雄しべ2本、雌しべ1本が飛び出している。
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 📸2024年7月10日:地植えの方は、まだ伸び続けている。さて、伸び行く先は? つぼみはまだ見えない。
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 📸2024年7月10日:ちょっと悪戯心が! 茎先を石灯籠の火袋に通してみた。
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 📸2024年8月10日:あの火袋を経由した地植えにも、やっとつぼみを見ることができた。
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 📸2024年7月14日:そして、開花! 酷暑なにするものぞとの気概、しっかりと受け止めさせた貰ったよ。
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鉢植えと地植え、いま、猫の額のスズカケソウは、どこに向かおうとしているのか?

 📸2024年10月8日:花期が終わる。鉢植えをプランターに植え替えた。
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 📸2024年10月9日:プランターの株元には、新たな芽が顔を出し始めている。
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 📸2024年10月6日:こちらは坪庭の地植え組である。なかなか元気がいい。
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 📸2024年10月6日:ライナーといっていいのか、茎が伸びたその先で根を張り、そこで、新たな営みが始まった。
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 📸2024年10月9日:地植え組は機嫌よく地に根付き、新たな命をも育みつつあるようだ。
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 絶滅危惧所というと、ちょっと腰が引けてしまう。それほどに気難しいのかと。まだまだ山野草を育て始めて日が浅いのだから、これは致し方のないことなのだろう。
 だが、株を分けて下された飯能の方の裏山で、数多く増やしていらしたというのだから、それほど離れていない狭山でもなんとかなるのでは・・・・・・。
 もう一つ要領を得ないのは、放っておくとどこまでも伸びていってしまうというその気質のこと。鉢植えにしても、地植えにしても、どう纏めていいのかわからないのだ。そのまま伸ばしていいものか、適度なところで切りとめて脇芽を出し、切った穂先は挿し穂として活用するということなのか。とにかく、自生のモノを見たことがないだけに、ここは思案のしどころだ。
 いずれにしても、坪庭の方は勝手に自然繁殖を試みているようだし、プランターの方も切り穂をどんどん挿し芽して増やせるものなら増やしていこうと思っている。



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