今年も、つつがなくほころんだ。もちろん、ツユクサの仲間であるからそれほど難しい花ではないのだろう。だが、種を頂戴し(その説は有難うございましたm(_ _)m)、播種した折には、なかなか芽を出さず、心配したものである。
白覆輪に淡い水色が涼しさを誘う、はずであったのだが、どうも今年の熱量にはかなわないようで、撮影していても涼を感じることはなかった。。。
7月3日につぼみを紹介したあのミヤマハナシノブである。淡い紫色の花びらが爽やかさを運んでくれるようで、見ていて飽くことはない。
稚拙な技量であるにも関わらず、性懲りもなく、いく度となく高山植物や山野草を求めてきた。お察しの通り、その大半が夏を越すことなく潰えてしまった。
それにしては、先般紹介したミヤマクワガタといい、このミヤマハナシノブといい、思いの外、当地の環境に適応しているようだ。頒布していただいた生産者さんのもとで代を重ね、里の気候に馴化したモノであるのかなぁ~。
![]() |
![]() |
📸2025年7月6日:二輪目も咲いた。 ( 画像のクリックで大きな画像を表示。{戻る}ボタンで元のページに復帰) |
📸2025年7月6日:すでに一輪目は柱頭が三裂。 (画像のクリックで大きな画像を表示。{戻る}ボタンで元のページに復帰) |
まさに、この子は「姫」の化身なのであった。草丈は10cmに満たない、花冠はせいぜい2.5cmほどか。ちんまりとスリット鉢に収まっている姿を見ると、思わず頬ずりしたくなってしまうほどだ。
そういえば、この花、釣鐘状の花冠を下に向けて咲く、そう思っていた。ほらっ、本来、下垂して咲く花が、重力に抗って花冠を水平に保って咲いてる。とても負荷がかかる姿勢といえまいか。
まだ幼く、花茎も、花柄も伸び切らぬまま咲いてしまったからなのか? 幼すぎる姫の覚醒に心を曇らせる思いを味わった、そんな妙な心境なのだよ。
あっ、そう、そう、数日前のキキョウのブログで雄性先熟の話をしたっけ。実は、このヒメシャジンも雄性先熟の花の定型的な姿を見せている。 見難いかもしれないが、つんと飛び出た柱頭が三裂しているでしょ。そう、キキョウとは異なり、開花して二日足らずで雌性期に移行したようである。