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Kite.comの花を探して毎日ブラ散歩!

今日もカメラ片手に、日常の中の非日常を探して彷徨ってます。猫の額でも、ほんの少しですが季節の山野草と戯れています。

姫の覚醒--山・野草の開花を見て思うこと

2025年07月07日 19時27分00秒 | みんなの花図鑑
📸2025年7月5日:メガネツユクサ(眼鏡露草:ツユクサ科ツユクサ属の一年草)

 今年も、つつがなくほころんだ。もちろん、ツユクサの仲間であるからそれほど難しい花ではないのだろう。だが、種を頂戴し(その説は有難うございましたm(_ _)m)、播種した折には、なかなか芽を出さず、心配したものである。
 白覆輪に淡い水色が涼しさを誘う、はずであったのだが、どうも今年の熱量にはかなわないようで、撮影していても涼を感じることはなかった。。。


📸2025年7月5日:北岳ミヤマハナシノブ(北岳深山花忍:ハナシノブ科ハナシノブ属の多年草の高山植物)

 7月3日につぼみを紹介したあのミヤマハナシノブである。淡い紫色の花びらが爽やかさを運んでくれるようで、見ていて飽くことはない。
 稚拙な技量であるにも関わらず、性懲りもなく、いく度となく高山植物や山野草を求めてきた。お察しの通り、その大半が夏を越すことなく潰えてしまった。
 それにしては、先般紹介したミヤマクワガタといい、このミヤマハナシノブといい、思いの外、当地の環境に適応しているようだ。頒布していただいた生産者さんのもとで代を重ね、里の気候に馴化したモノであるのかなぁ~。


📸2025年7月5日:白花ヒメシャジン(白花姫沙参:キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草)が綻んだ。

📸2025年7月6日:二輪目も咲いた。
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📸2025年7月6日:すでに一輪目は柱頭が三裂。
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 まさに、この子は「姫」の化身なのであった。草丈は10cmに満たない、花冠はせいぜい2.5cmほどか。ちんまりとスリット鉢に収まっている姿を見ると、思わず頬ずりしたくなってしまうほどだ。
 そういえば、この花、釣鐘状の花冠を下に向けて咲く、そう思っていた。ほらっ、本来、下垂して咲く花が、重力に抗って花冠を水平に保って咲いてる。とても負荷がかかる姿勢といえまいか。
 まだ幼く、花茎も、花柄も伸び切らぬまま咲いてしまったからなのか? 幼すぎる姫の覚醒に心を曇らせる思いを味わった、そんな妙な心境なのだよ。
 あっ、そう、そう、数日前のキキョウのブログで雄性先熟の話をしたっけ。実は、このヒメシャジンも雄性先熟の花の定型的な姿を見せている。 見難いかもしれないが、つんと飛び出た柱頭が三裂しているでしょ。そう、キキョウとは異なり、開花して二日足らずで雌性期に移行したようである。


 

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キキョウ・バルーンが破裂した朝に・・・・・・

2025年06月23日 14時13分55秒 | みんなの花図鑑
📸2025年6月23日:9時10分頃、キキョウ((桔梗:キキョウ科キキョウ属の多年草)が開花した。

📸2025年6月23日:7時6分には、はち切れんばかりのバルーンが目撃されていた!

 2023年8月29日、日高市にある農産物直売所「あぐれっしゅ日高中央」に出かけた。一通り買い物を済ませると、家人は出入り口に陳列されている花卉に魅入っている。やにわに、「このキキョウいいんじゃない!」と宣うた。そう、「買って帰れ!」ということを意味している。野菜や米などをKカーに詰め込み、家人がとある用を足す間に、紫と桃色のポットを1つずつ携え、そそくさとレジを済ます。何の変哲もない矮小性のキキョウであったが、<195円+税>であればお買い得といっていいのだろう。
 その翌年6月10日、最寄りの農産物直売所「あぐれっしゅげんき村」で白花を買い足して三色のキキョウが揃ったことになる。
 そう、園芸店では6月ともなると開花したキキョウが販売され始める。今年の我が家の開花は6月下旬だから、まぁ、まぁ、標準的な開花と言えようか。切り戻し、切り戻ししてやると10月ころまで楽しめる。頼もしい花なのである。
 あれっ、そういえば「ぽんっ」という破裂音、聞こえなかったなぁ~?


📸2025年6月23日:キレンゲショウマ(黄蓮華升麻:アジサイ科キレンゲショウマ属の多年草)

「ぽんっ」の次は「ころん」である。別に、オノマトペを楽しんでいるわけではないが、つぼみを眺めていると、つい、こんな擬音語や擬態語が頭に浮かぶ。
 キレンゲショウマのつぼみである。ねっ、遠目で見ても「ころん」でしょ。


📸2025年6月23日:坪庭の一角はカオスと化している。

 ユキザサには実が見えている。ここでは、ツクシカラマツの花がセンターを務めているようだ。さらに、繁茂するクサヤツデの前には、まだタツタソウの葉が見えている。
 坪庭には、雑多な草本とともにカオスが支配し始めているようだ。


📸2025年6月23日:はて、これは花だよね? こんな花など買った覚えがないのだが?

パセリ(セリ科オランダゼリ属の多年草)
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花が咲くと食用に適さないとか。
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  実は、これ、パセリの花なのである。一目瞭然! さすがに、セリ科特有の花であることよ。
 コトバンクには、「無限花序の一つ。 散形花序の花軸が頂端で放射状に多数分岐して、ほぼ同じ長さをもつ多数の花をつけるもの。」とある。パセリの花、複散形花序の解説である。
 ミリ単位の花である。五弁花で、雌しべが2本、雄しべは5本あるようだ。いや、どんな花の形かと思ったが、レンズを通してみると、意外に美しい花であることよ。


 

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この時季の花と言ったら、江戸絞りくらいしか・・・・・・

2025年06月15日 12時18分49秒 | みんなの花図鑑
📸2025年6月12日:ハギ エドシボリ(萩 江戸絞り:マメ科ハギ属の落葉低木)

 この時季、花日照りとなる。元来、夏に咲く花に乏しい猫の額である。この時季の花も幾度かは試みているのだが、いつの間にか萎れてしまうのである。なんでもかんでも、昨今の炎暑の夏のせいにしてしまいがちだが、それも数%の真理ではあるのだが、とにかく園芸技術が未了、要はへタッピーなのである。
 例年であれば、この時季変化朝顔に手を染めるのだが、今年はどうも気が乗らない。
 という訳で、数年前、何の気なしに入手した江戸絞りがトップを飾ることになった。


📸2025年6月14日:クガイソウ(九蓋(階)草:オオバコ科クガイソウ属の多年草)

 クガイソウである。この音がどうも好きになれない。
 仏教語の一つに、苦界 (くがい)がある。「すべての衆生の苦しみが無限であることを海にたとえて苦海(くかい)という。」ところから、「苦しみの多い世界」という意があるようだ。そう、「べらぼう」とやらが放映されているが、冒頭で「苦界に身を落とした遊女」の話があったっけ。音だけだとあまりいい印象はないでしょ。
 漢字では「九蓋(階)草」と表記する。「輪生する葉の繰り返しが9層になることに由来する」とある。あるいは、仏具の一つ、天蓋に似るところからの命名とする説もある。こうのようであれば、少しは有り難みも湧いてくるというもの。モノには表裏二面の意があるということか。


ブラ散歩で出会った花や苗(?)など

📸2025年6月8日:トウカエデ(ムクロジ科カエデ属の落葉高木)

📸2025年6月8日:イチョウ(銀杏:イチョウ科イチョウ属の落葉性高木)

📸2025年6月8日:街路樹のイチョウである。苗取り放題!?


📸2025年6月8日:小学校のフェンスの内側で咲いていた。キスゲの仲間ですかね? 

 小・中学校や公園のある道を経てコープへと、いつもの通り、ちょっとした買い物がてらのブラ散歩である。
 この時季、トウカエデが大変なことになっている。爆発的な花付きに枝もたわむほど。
 秋ともなれば、たくさんのギンナンが実る街路樹のイチョウである。今まで気づかなかったが、なんだ、この苗の発育の良さは。量も凄いね。
「イチョウの抜き苗です!」--十把一絡げでオークションで販売できるかも 笑


 

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ヤマアジサイの真花咲く頃、ミヤマハナシノブは蒴果育む

2025年06月03日 15時22分08秒 | みんなの花図鑑
📸2025年6月2日:ヤマアジサイ 奏音(山紫陽花 奏音:アジサイ科アジサイ属の落葉低木)

 アジサイの仲間は三種ほど。一重の萼咲きであるこの奏音(かなと)、やはり一重の萼咲きの藍姫(あいひめ)、それに八重白花ガク咲きのホワイトエンジェルである。
 アジサイの仲間は、意外と簡単に挿し木が成就する。鉢植えの奏音の他に地植えが一株、藍姫も地植えで三箇所ほど、ホワイトエンジェルはあっちこっちと場所を移動し、いまでは南側の小庭の外れで生きている。
 ホワイトエンジェルにはつぼみが付いているが、他のヤマアジサイにはつぼみが見えない。昨年の強剪定が響いたか。


📸2025年6月2日:ミヤマハナシノブ(深山花忍:ハナシノブ科ハナシノブ属の多年草の高山植物)

📸2025年6月3日:手前がミヤマハナシノブである(奥はクレマチス<シーボルティー>)。草丈は60cmほどか。

  北岳のミヤマハナシノブだが、花の終りが近づいている。高山植物の範疇に入るとされるこの花が、この地で、これほど咲いてくれるとは思わなかったので、驚き、かつ大変喜んでいる。
 さて、問題は夏越しである。せいぜいが遮光ネットの陰に置くといった程度で、その他に何を、どうすればよいのか、ノーアイディアなのである。あ~、苦い経験が頭をよぎる。


📸2021年3月5日:銅葉(黒葉)エゾハナシノブ。
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📸2021年3月5日:ミヤマとはだいぶ印象が異なる。
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 実は、ハナシノブの類は初めてではない。2021年のこと、エゾハナシノブの銅葉改良種とされるポレモニューム・パープルレインを育てたことがある。この花、耐寒性はあるが耐暑性は「中」程度という触れ込みだった。案の定、その夏を越すことなく、次のミッションへと旅立っていった。
 繰り返すが、ミヤマハナシノブは高山植物の範疇に入る。その上、オークションで落札した折に、麗々しく「北岳の」といった形容詞が付いていた。これは、酷暑に強かろうはずがない。
 花後の姿を観察すると、いくつか蒴果を育んでいそうである。これは、大事に採取しておいたほうが良さそう だ。多年草といわれるが、種によっては二年草もあるという。この株のまま夏越しが叶えばよいのだが、なにはともあれ蒴果から放出される実を採取することに照準を合わせることとしよう。


ブラ散歩で出会った花や実など

📸2025年6月2日:エビヅル(海老蔓:ブドウ科ブドウ属のつる性落葉木本)

📸2025年6月2日:ニワトコの仲間(接骨木の仲間:ガマズミ科ニワトコ属の落葉低木/小高木)

📸2025年6月2日:ウメモドキ(梅擬き:モチノキ科モチノキ属の落葉低木)

 

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山野草 & 木本:それぞれの〝つぼみ〟に思いを託して

2025年05月31日 11時20分45秒 | みんなの花図鑑

 📸2025年5月27日:キレンゲショウマ(黄蓮華升麻:アジサイ科キレンゲショウマ属の多年草)
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 📸2025年5月29日:エドシボリ(江戸絞り:マメ科ハギ属の落葉低木)
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 📸2025年5月27日:クガイソウ(九蓋(階)草:オオバコ科クガイソウ属の多年草)
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 📸2025年5月29日:ハコネギク(箱根菊: キク科シオン属の多年草)
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 📸2025年5月29日:トウチクラン(唐竹蘭:ユリ(イヌサフラン科)科チゴユリ属の多年草)
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 さて、ここからが問題なのだ。今日(5/31)は思いの外寒い(裏フリースのパンツを引っ引っ張り出してはいている)のだが、今年も例年以上に暑さが募るようだ。
 昨年、キレンゲショウマのつぼみは虫害に悩まされ、ひいては酷暑の炎熱で萎んでしまい碌な花しか見ることができなかった。クガイソウにいたってはつぼみさえ付けることなく一年を終えた。
 それぞれに問題を孕みながら開花の時を待っている。


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